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ゴドルフィンの外国産馬の傾向が激変した話

まえがき毎週JRAデビューする外国産馬の取引形態や血統をXのポストにまとめていて、私は前々から引っかかりを覚えていた。今年のゴドルフィンの外国産馬は自家生産馬だらけなのだ。一つ前の世代にそれなりにセリ取引馬がいた記憶はあるし、自家生産馬から先にデビューしているだけなのか。そんなことを漠然と考えながらしばらく時間が経った。 先日ゴドルフィン(本記事の「ゴドルフィン」には個人名義時代のモハメド殿下やハヤ王妃、ハムダン皇太子の所有馬を含む。以下同様)の所有馬としてOP・重賞(ダ

    • 2024 OBS March Sale 日本人関係(と思われるもの含む)落札馬

      ※日時は全て現地時間。見出しクリックでカタログへリンク。血統概略中の太字はGI馬。グレード制導入前の馬でも年度表彰を受賞した馬は太字とする ※UT (アンダートラック。1F試走)は0.1=1/5秒として扱う(10.2なら10秒2/5)。カタログ内の"UT Video"から動画を閲覧可能 Session 1 (03/12)37 Accelerate - Avendesora (by Majesticperfection) 牝 栗毛 落札者: Shigeto Saeki (新

      • 明後日に会えたら ~随筆・福永祐一厩舎開業によせて

        ――今から45年前、1979年の3月4日。この日のメイン・レース、毎日杯の最後の直線。 前を走るハクヨーカツヒデの鞍上の落馬を認めたマリージョーイの鞍上は、外へ手綱を引いた。が、その方向へ落馬した斉藤博美騎手も転がってくる。それを更に回避しきる術など、恐らく誰にも無かったのかもしれない。 時間よ、止まれ――誰かはそう念じたのだろうか。 いずれにせよ、その数瞬後には、落馬事故は単独事故ではなくなっていた。 ――その時、「天才・福永洋一」という時計は、永久に止まった。 Av

        • 「該当馬なし」という矛盾からの思索

          まえがき去る1月9日、2023年度のJRA賞が発表された。内訳はともかく最終的な結果としては妥当な線を行ったのではないだろうかと思っているし、私個人として受賞馬を取り上げてどうこう言うつもりも無い。私が票を持っていたとしてもせいぜい最優秀スプリンターで悩むくらいだったと考えている。 さておき、この手の「納得の受賞馬」が多い年は得てして「物議を醸す票」の騒がれ方も他の年より強い気がする(あくまで主観なので実際にそうかどうかは定かではない)。私がTLで見た中で特に騒ぎになって

        ゴドルフィンの外国産馬の傾向が激変した話

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        • 明後日に会えたら ~随筆・福永祐一厩舎開業によせて

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          The Frankie Dettori Sale 上場品一覧

          ランフランコ・デットーリ騎手がトロフィーなどを中心に126点を出品した「The Frankie Dettori Sale」(2023年7月5日~7月18日)の上場品の一覧 Lot 1-50(1) 1999年デルビーイタリアーノ優勝トロフィー (2) 2009年デルビーイタリアーノ優勝トロフィー (3) "Ambasciatore nel mundo degli ippodromi d'Italia" (イタリア競馬国際大使)の18金プレート (4) 2014年エミールトロフ

          The Frankie Dettori Sale 上場品一覧

          イクイノックスのドバイシーマクラシック勝利に対する海外識者の反応拾い読み

          ※「Equinox filter:verified」で検索していくらか拾い集めただけなのであまりあてにしないでください Racing Post「S U P E R S T A R」 「イクイノックスはドバイシーマクラシックで信じられない逃げ切り勝ちを収め、ライバルたちを簡単に一蹴した」 「競馬界は最新のスーパースターを目撃した」 クリスティーナ・ブラッカー(アメリカの競馬解説者)「嘘でしょ!?寒気がした。日本のイクイノックスは圧倒的だ」 マット・ベルニエ(同上)「な

          イクイノックスのドバイシーマクラシック勝利に対する海外識者の反応拾い読み

          2022 Keeneland September Yearling Sale 日本人関係(と思われるもの含む)落札馬

          ※日時は全て現地時間。見出しクリックでカタログへリンク。牝系概略中の太字はGI馬。グレード制導入前の馬でも年度表彰を受賞した馬は太字とする Session 1 (09/12)60 Curlin - Stage Magic (by Ghostzapper) 牡 栗毛 落札者: Hideyuki Mori (森秀行) 落札価格: 120万ドル 母 Stage Magic |The Lieutenant (by *ストリートセンス) - 2018年オールアメリカンS (米GI

          2022 Keeneland September Yearling Sale 日本人関係(と思われるもの含む)落札馬

          2022年シャーガーカップ 選出騎手

          キャプテンは☆表記、シャーガーカップは団体戦なので「シルヴァーサドル(個人成績1位)」以外はチームとしての成績であることに留意 プロフィールは以下のサイトより訳出 Great Britain & Ireland (英愛選抜チーム)☆Jamie Spencer (ジェイミー・スペンサー/IRE) 2019年以来3年ぶり7回目の出場 ロイヤルアスコット26勝を含む通算2000勝以上。シャーガーカップ優勝5回 Daniel "Danny" Tudhope (ダニエル・"ダニー

          2022年シャーガーカップ 選出騎手

          Road to the Kentucky Derby 2022 まとめ

          ケンタッキーダービーはそれまでの主要レースの成績に応じて与えられるポイントが高い順から出走順が割り振られます。この記事はフルゲート上位20頭分の大まかなプロフィールと成績、一番ポイントが大きい100ポイントレースの結果をまとめています。 Road to the Kentucky Derby 暫定上位馬20頭馬名をクリックするとケンタッキーダービー公式サイトの出走予定馬のページに、レース名をクリックするとケンタッキーダービー公式サイトのそのレースのページ(UAEダービーのみY

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