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ウイスキーは置いておくと熟成されておいしくなる?

ウイスキーのラベルには10年、12年、18年、などと表記されているものも多いです。それぞれ熟成された期間を指します。
ということは10年物を買ってきて10年置いておけば20年物になるのでは?と思いませんか?
そのあたりを解説していきたいと思います。

年数表記の意味とは

ウイスキーは様々な樽の原酒をブレンドして造られることが多い為、年数表記には一番若い樽の熟成期間が表記されています。(一番若い樽以下の年数であれば問題ありません)
例えば12年と表記があれば、用いられたウイスキーの熟成期間が最低でも12年以上のものがブレンドされているという意味です。12年物でも20年、30年熟成の原酒がブレンドされている可能性も否定はできません。

10年物を10年保管すると20年物になるのか?

答えはNO!ウイスキーは樽の中で熟成された期間を表記することが出来ます。ウイスキーを保管しておくことで、熟成されてさらにおいしくなるのではないかと思われている人もいるかもしれませんが、ウイスキーは瓶内熟成が行われないため、基本的に味は変わりません。

ウイスキーの賞味期限は

ウイスキーに賞味期限は存在しません。ウイスキーは蒸留酒で糖分がほとんどないことと、アルコール度数が40度前後と高めで雑菌の繁殖も抑えることができる為、品質がほとんど変化しません。
しかし保管方法が悪いと劣化をしたり、コルクが劣化すると液漏れや、気化の原因となってしまいます。

正しい保管方法

ウイスキーも腐りはしませんが、保管状態が悪いと劣化していきます。
高温多湿、紫外線は天敵ですので避けるよう心がけましょう。ワインセラーなどは適した場所と言えます。
ただ冷蔵庫での保存はおすすめしません。デイリーウイスキーや、ハイボール用のウイスキーであれば問題ありませんが、冷蔵庫ですと香気が飛んでしまったり、他の食材のにおい移りでせっかくの香りが楽しめなくなる可能性があります。

開封後は早めに飲みたい

開封後は早めに飲み切ることをおすすめします。賞味期限も無く、飲めなくなるわけではありませんが、空気に触れることで日々劣化していくものです。
対策の1つとして小さめの瓶に移し替えて空気に触れる面を減らすのも手です。