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LINE広告の効果を高めるSTCとは

皆さんこんにちは!

株式会社オプト マーケター兼 株式会社アッカーマン代表の野嶋友博です。

LINE Frontlinerとして、今までLINE広告に関する記事を数本執筆しています。

今回はLINE広告の効果を高めるストーリーテリング・クリエイティブ(STC)について解説します。

1【なぜストーリーテリングが大事なのか】

STCとは、「ストーリーテリング・クリエイティブ」の略です。

そもそもストーリーテリングとは、商品やサービスに込めた想いやコンセプト、またはその商品やサービスの利用体験を物語として伝えることで相手の共感を得て、認知していただく手法のことです。

昨今のマーケティングでは、このストーリーテリングが重要になってきていると言われています。その理由は「良いものを作るだけではモノが売れない時代になったため」と言えるでしょう。

インターネットの普及や技術進歩によって、良いものを大量に生産することのコストは下がり、また、模倣もしやすい世の中になっています。どこかのメーカーが革新的なものを生み出しても業界内の競合他社がすぐに台頭してきて安売り競争に陥ってしまう、ということは各業界のビジネスシーンでみられる現象です。

このような良いモノを作っただけでは埋もれてしまう時代において、他社との差別化を図るとされているのがストーリーテリングです。

自社サービスへのこだわりや商品開発までのストーリーはそれぞれ異なるものであり、模倣できるものではありません。だからこそ、それぞれの企業やサービスの成り立ち・商品を使ったことによってお客様が享受したベネフィットを物語調で伝えることはマーケティング上の強力な強みになります。

2【ストーリーテリング・クリエイティブの具体例と効果】

このストーリーテリングの考え方を、クリエイティブの訴求に落とし込んだのがストーリーテリング・クリエイティブ(以下、STC)の考え方です。

 STCは、

 ・開発者としての思い
・マーケターとしての感情
・利用者としての変化
・利用者の家族から見た考え

 など、サービスの有無や利用前後で起こるヒトの感情の変化を、クリエイティブで表現する手法です。

百聞は一見に如かずということで、実際のクリエイティブを紹介します。以下は、私が開発・運営している結婚式のWeb席次表・招待状の「MARRY WALL」で配信していたクリエイティブです。

▲「MARRY WALL」で配信したLINE広告の動画クリエイティブの一部画像

 緊急事態宣言明け直後のときに配信していたクリエイティブです。当時は結婚式を開催しようにも延期のリスクがあり、参加予定だったゲストが直前で欠席になることも多くありました。

そんななか、弊社サービスをご利用いただくお客様のお声を聞き、webで完結するため感染経路を防止できるメリットや、演出アイテムにもなるWeb席次表・招待状であることを物語調で伝えたものです。

実績としても以下のように、従来のサービス訴求のみで展開するクリエイティブと比較してCPAを抑えて件数を伸ばすことができています。

3【ストーリーテリング・クリエイティブを成功させるポイント】

このSTCの広告効果を高めるための重要なポイントは

・開発者(生産者)の声
・利用者の声

のどちらかを解像度高く反映することです。

広告配信を担当する広告代理店が作るクリエイティブの多くが、サービスの特徴や価格メリットを推し出したものになりがちです。

マーケター≒売り手視点ではなく、サービスの作り手や使い手の目線で考えることが大切です。

そのためにはストーリーの主人公となる開発者や利用者へ徹底的にヒアリングをする、彼ら彼女らと同じ目線を持てるように体験をする、といったプロセスが必要です。

例えば、前述の例に挙げた結婚式のWeb席次表・招待状は、私自身のコロナ禍での結婚式における苦い思い出から生まれたサービスです。

そのため、利用者の気持ちを理解したうえで、開発者としてサービス開発をできました。両者の目線を持っていたからこそ、体現者としてストーリーをクリエイティブに落とし込むことができました。

コモディティ化したサービスや商品の広告配信効果を高めたいというお悩みをお持ちの方は、ストーリーテリングによって独自性を取り戻す方法を模索してみることを、おすすめします。

今回は以上です。

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