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アランとの出会いが私を変えたお話

※2021年12月、今年を振り返るツイートに少し手直しを加えて再掲しました。今振り返ってもこの瞬間が鮮明に蘇る私にとって素敵な思い出です。

私の今年一番の「ちば活 ※千葉くんの推し活のこと」は、ミュージカル「ポーの一族大阪公演」で本物のアランに会えたこと。
コロナ禍の中、行けるかどうかもわからないのに、宝くじ感覚で一度だけFC先行予約に「当たったらこれは運命だな〜」位に気楽に応募。すると一公演だけ当選した。

当選はしたものの、その後世間の状況はどんどん悪化、予約した飛行機は直前に次々と欠航。一緒に行くはずの連れも行けなくなり。もうダメかもと心折れかけ諦めかけてた時、友人から「1人でも行けばいい。行くべきだ」と背中を押され、飛行機の予約も取れ、なんとか行く目処がついて大阪へ向かうことができた。

1月26日開場前に公演会場の梅田芸術劇場に着いた。劇場のエントランスは大勢のお客様が入り口の扉が開くのを待っている。
開場と同時に私も足早に劇場の中へ。仄暗い場内へ足を踏み入れ、心が昂るのを抑えつつ席へと向かう。用意された席は6列目。目の前はステージだ。

オーケストラピットからチューニングの調べが聴こえてくる。もうすぐ開演だ。鼓動が高くなるのを感じながら静かにその時を待った。

そして幕が開いた。もうオペラグラスもいらない。
キャストが私の目の前で演じ、走り抜け、朗々と歌い上げる。
もう夢のような体験だった。

もうすぐアランの出番がくる。
視線をセットの櫓の奥に移すと、そこにはアランになる直前の役者「千葉雄大 」の姿がはっきり見えた。
スポットライトも当たっていない仄暗い中、大きな瞳を輝かせて出番を待つ姿は今も脳裏に焼きついている。

櫓の奥から彼は歩き出す。舞台中央に出てライトを浴びたとき、アランが彼に降りてきた。
千葉くんに役が降りてくる瞬間を目撃したとき、私は感動を通し越して、震えがくるのを感じた。

劇中、アランが走り抜けるたびに、彼の頬がゆれる、愛らしい少年のような走る姿を見ることができたのは、もう二度とないであろうかけがえのない経験だった。
この観劇から「千葉雄大」という役者に惚れ直し、彼をますます応援したいと思うようになったんだ。

これが私の今年、いや私史上No.1の「ちば活 」だった。

この観劇はちば活だけでなく、コロナ禍で制限された生活、この先いつ何が起こるかわからない時代の中で、自分の価値観を変えるきっかけになった貴重な体験だったことは間違いない。

ご静聴ありがとうございました♪

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