高校 情報I/II プログラミング #1

リュディアです。高校の情報の授業におけるプログラミングについてまとめてみます。皆さんの頭に浮かぶプログラミングのイメージもあると思うのですが、最初に何をしたらよいのか、という部分が想定以上に敷居が高いと思いますので丁寧に説明していきます。

まずハードウェアについてですが、何とかPC(パソコン)を準備いただきたいです。スマートフォンやタブレットでも対応できないわけではないですが、スマートフォンやタブレットはプログラミングを行うためのものではないです。個人で持っていない場合は学校に自由に使える環境が無いかどうか確認してみてください。

ハードウェアの準備ができたら次はプログラミング言語の選択です。プログラミング言語はそれぞれ適した応用分野があります。高校の情報の授業ではどのプログラミング言語を使うかは教員に任されているようですが出版社のホームページを見ると傾向が見えます。

東京書籍:Python入門 プログラミングの基礎から応用まで

日本文教出版:情報I

教科書の中に Python と JavaScript についての記述があります。

実教出版

この3社の教科書は高校の情報の教科書の採択実績で大きなシェアを持っていることがわかっています。令和4年度使用 都立高等学校及び都立中等教育学校(後期課程)用教科書 教科別採択結果(教科書別学校数)という資料がありますので見てみましょう。

資料中の表と図を見てもらえばわかるように実質この3社で80%のシェアをもっています。この3社の教科書や副教材を見る限り高校の情報の授業で使うプログラミング言語は PythonJavaScriptVBAScratch の4つに絞られると考えてよいでしょう。

プログラミング言語にはそれぞれ適した応用領域というものがあります。上にあげた4つの言語のうち、まず異質なのは Scratch です。Scratch はプログラミングにおける制御構造を感覚的に理解するための学習環境です。いわゆる皆さんが頭に浮かべるプログラムを書くわけではなく、マウスでレゴのようなブロックを組み合わせることでプログラミングを実現します。Scratch を使ってすごいゲームを作ったという紹介記事が出ていることもあるのですが、逆に言うとそれが珍しいから記事になるのであって純粋にプログラミング言語と考えるには無理があります。私は小学生以下くらいのお子さんがプログラミングを学習するには良い環境だと思います。参考に米国の MIT にある Scratch の公式 WEBへのリンクをつけておきます。

Scratch はこのページから必要なシステムをダウンロード、そしてインストールすれば感覚的にすぐに使えるようになります。興味のある方は試してみてください。

では、ごきげんよう。

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