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たんぼLOVE「6月」


   泥なげて子等に田植の今盛ん   梨鱗

 

ゴールデンウィークに水を張った田んぼにも
田植の季節がやって来ました。
5月の末あたりから1週間ほどかけて
順々に早苗を植えていきます。

田植え機で苗を植えていくのですが
田んぼの端のあたりは人の手で植えています。
みなさんの顔立ちは似ていないので
農家のご一家という訳ではなさそうです。
稲作に関心のある人たちが集まり
田んぼの持ち主から、ここを借りているようです。

そういえば、
4月に見かけた新米さんらしい人は
どうしているのでしょう。
5月の代掻きでは、代掻き機の運転に
ちょっと手こずっていましたが。

学校の休みの日にはそれぞれの
ご家族の子どもまで、田植に参加します。
子どもが集まるとなると。
ほら、やっぱり。
泥の投げっこの始まりです。
今年はそんな子供たちのきもちを汲み取ってか
田植をはじめる前の田んぼで
思いきり泥遊びをさせている光景を目にしました。
どうも、よその家の子もまじっているようです。

田植の終わった田んぼを植田、早苗田と言います。
しゃがんで見れば、水の中には
おたまじゃくしや源五郎が。
水面をあめんぼうやトンボがすべります。
紋白蝶ももつれ合いながら、空へ。
そんな生き物の話はまた別の日に。

田んぼでは今、早苗がしずかに
けれどしっかり根を張っている最中です。


  くすぐつたいやうにそよぎて夕早苗

 
  カーテンのともし碧に早苗の夜 



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