見出し画像

大谷ハラスメントという言葉が生まれてしまった

一昨日の大谷選手の結婚発表でテレビ局各社がこぞってこれを報道しました。

「どこのチャンネルを見ても、どの時間帯のニュースを見ても、同じ映像が次々と流れ,とうとうテレビを消してしまいました。

大谷選手が嫌いなわけではありません。でも、次々に大谷選手の同じ映像を流し続けるこの機械の箱が嫌いになり、テレビを見るのも嫌になりました。」


・・・というような感想が昨日エックスに次々とポストされました。

そして「#大谷ハラスメント」というハッシュタグまで。
このハッシュタグは少し前から生まれていたそうですが,一気に多くの人がこのタグを使ってポストしたようです。


あまりに共感する話でした。

政倫審の中継を見ていたら、突然大谷選手の結婚発表に切り替わったと言って呆れていた人も大勢いました。

「政倫審よりも、こっちの方が好みだろ?ほれほれ」と押し付けられたわけです。

日本の政治のこれらかをなんとかしたいと思う気持ちで政倫審の中継を見ていたのに、そんな思いに土足で入ってこられたかのような不快感を感じた人が多かったようですね。

それらの人は、その不快感をポストするとき、「大谷選手は好きですが」という言葉をほぼ必ずつけていたようです。

大谷選手は好きですが,これでもかと同じ映像を流し続けるテレビがイヤ!
そのような意見表明です。

ある老人介護施設では、とうとうチャンネルを切ってくれという老人が現れたとききます。
どのチャンネルを見ても同じ映像が延々と流されるのでは,見たくもなくなるでしょう。


最後は見るのもイヤになってしまうほど一つのことを押し付けられるのは、まさに「ハラスメント」でしょう。

こういう僕もニュースの時間にどのチャンネルを見ても大谷選手のことばかりなので、テレビを切ってYouTubeを見たので、その気持ちがよくわかります、


SNSで「こんな思いをしているのは自分だけではないんだ」と可視化されてしまう時代、テレビ局は,こんな報道の仕方を続けているとますますテレビ離れが起きることに気づかなければならないと思います。

視聴率を増やそうと思って、日本人全体が好きそうな話題を、政倫審の中継まで遮って延々と流すような事が,逆にテレビ離れを起こしているのです。

朝からテレビを見続けてくれている介護施設の老人にまで嫌がられて、どうしようというのでしょうか。

報道しなければならないのに全く無視している事案はたくさんあるのに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?