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君の名は薬研藤四郎

その時、私は絶賛呪われ中

みのりんの見えない守護は強力な存在で、その筆頭に立っているのが薬師寺にいた黒龍である。
その黒龍に出会ったのは私が見えない世界的に大ピンチにいる時だった。

その時、私は使命の変わり目に直面していた。
私には仕事をしているという感覚がもうないので、その時取り組んでいることを仮に使命と呼ぶことにしている。

使命の変わり時にはそれまではよろしくやれていたけれど、これから先はお互いに違う道を歩むという顧客さんも出てくる。
その時にお互いに『それじゃお元気で。ご縁があればまたどこかで。』とさらっと別れられたらいいのだが、残念ながらそんな人ばかりでなく、今までと同じような関係性を望んで(無自覚に)強要する人もいる。

その想いが歪んで呪いになることもある。

そう、私はその時、絶賛呪われ中だった。
(今だからこそだが、笑うとこである。)


その当時は事務員さんと必死に対応していた。
タイミングが合って連絡を取り合った方の力もお借りして絶大な呪いを飛ばしてきた方に見えない世界で対応していたのだ。
大きな呪いを飛ばすということは、それだけ業も深まるのだけど…これだけ大事になってしまったのは相手の方もそれなりに強い力を持っていたのだ。

強い力こそ使い方を知らないと魂そのものに業を刻む。
この話はまた別の機会に。


で、その時に完全に護りに重きを置いていた私の守護陣営は護りで手がいっぱいになり、護るための反撃という意味で私が呼びかけ、その呼びかけに応えた爪と牙を備えた小さな黒龍が私の守護陣営の長となった。
私は小さいものの鋭さを持つ黒い黒龍に【薬研藤四郎】と名付けた。


黒龍薬研藤四郎

ここで分かる人には分かるが、私は某ゲームで審神者をしている。

龍の中でも小さくて黒い、けれども力は強力で戦い護ることに重きを置いた存在なので私は応えてくれた彼を懐刀という意味合いも兼ねてそう名付けた。
姿形を持たない見えない存在でも名前を与えられたことで、形を定めることもある。

彼はそのまんま某ゲームの薬研藤四郎のキャラデザを採用した。
特に映画版の薬研藤四郎がお気に入りで、なぜその姿が気に入っているのか聞くと『顔がいい(キッパリ)』と返ってきた。
なるほど。
見えない世界でも顔の良さは大事らしい。

彼は龍の中でも初めて見る猫系の気質を持っていた。
それからしばらくは体に巻き付いてエネルギーが回復するまで鱗で護ってくれていたし、そのまま私が引きずって歩くと同じく見えるタイプの妹が『な、なに引きずってんの!?』とビックリする。
その度に薬研はハッとして『あ、歩くの忘れてた』と言う。

そうだよね、龍の時は歩くなんて無かったもんね。
これが私の守護の中でも戦闘部隊隊長(某ゲームでいう所の近侍)を務める黒龍薬研藤四郎との出会いである。


リアルな見えない世界の体験を綴ろうと思っています。自分が感じた感覚をそのままに。私の大切にしたい世界が伝わることを願って。見えない世界も大切にしたいと思う方はサポートしてくれると嬉しいです。