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孫(推し)のハジメテは譲れない⁉人生最初の食事に思うこと

好きな人の胃袋を掴めって基本だよね!

新生児の胃の大きさは1日目がさくらんぼ一粒、3日目がクルミの大きさ、ミルクを飲むとその分膨らむらしいが、生後1か月で鶏卵位の大きさになるそうだ。

今はママのおっぱいが大好きで、おばあちゃんの出番は母乳に足すミルクを作るくらいしかないが、離乳食の時期がくれば孫(推し)にもっと絡めるチャンスが来るに違いない。

離乳食初期から胃袋を掴め!

「ねー、そろそろ離乳食の初期よね?」

娘に電話をしてみる。

フムフム、最初は10倍がゆだよね。基本に忠実で大変よろしい。

へー、良い市販の離乳食見つけたんだ。今は良い離乳食が出てるから、ドンドン使うのもいいんじゃないー?

お母さんも、忙しい時は吟味して良い離乳食使ったよ。
ほら当時和光堂の混合フルーツ好きだったでしょ?エッ?憶えていないか…アハハ!

・・・どうやら着々と孫(推し)は離乳食初期食材を制覇しているようだ。

最近は離乳食初期から多種類の食品を食べさせるという、アレルギー対策の指導をされるらしい。私達の子育て時代は、出来るだけアレルギーの出やすい食品(卵や甲殻類など)は遅い方がいいという指導だった。

育児・健康法・ダイエットは言っている事がクルクル変わるから、本当に困るのよね。また10年後、新しい学説とか出たらどうしよう。

私が死ぬ前に、ぜひダイエットの決定打が発見されてほしいと思いながら、色々と聞いていく。

「それでね、アップル・スイートポテトって言う、有機フルーツと野菜のスムージーがお気に入りで、お代わりしたいって泣くのよ」

なんですと⁉

baby bio の<アップル・スイートポテト>
原材料名に有機リンゴ、有機さつまいも、有機レモン と書いてある。
味見してみたら、薄味のサツマイモのレモン煮だ。これ普通に美味しいよ。少し甘味を足せば大人でも食べられる。

なんということでしょう!この一品で孫のファーストリンゴ・さつまいも・レモンが奪われてしまったのだ。悔しい・・・。

こうしてはいられない。次の里帰りまでに何とか挽回するのだ。

さあ離乳食作りだ!

私はわりと初〇〇にこだわるタイプだ。お正月の松の内中ずっと「初ミカン」とか「初読書」「初昼寝」など言っている。

これから作る離乳食の一つ一つが、孫が初めて食べる食材になる。将来ふとした時に、おばあちゃんの味が懐かしく思い出されて、フラフラとおばあちゃん家に来てしまうに違いない。よし、頑張るぞ!

「ひよこクラブ7・8月特別合併号 第一付録 フリージングストックで乗り切る カレンダー式離乳食 365日のレシピBOOK」を熟読する。 

保護者様(娘)の意向に沿わない事をしてはいけない。あくまでおばあちゃんは補佐だからね。・・・その範疇ならば、好きにやらせて頂くとしよう。だって趣味(孫)だもーん。

アレルギーには注意しよう

現代人は何かしらのアレルギーを持っているのではないだろうか。普段は平気でも、疲れた時だけ起こりやすい、まで含めたらほとんどの人がアレルギー持ちかもしれない。

特に注意が必要なのはタンパク質。最初はシラス干しや白身魚から始めるようだ。
よし!しらす干しOK、鯛の刺身(茹でて裏ごしした物)OK。アレルギー反応なし。

鮭とサーモンは違うらしい。キングサーモンが「マスノスケ」と呼ばれていたとは知らなかった。キングサーモンOK。

青魚は何にする?そもそも青魚って何を指すの?背中が青くて赤身の魚を呼ぶらしい(庶民が安く食べられる大衆魚が青魚説あり)。ここはイワシにするか。

娘は出産前はサバは大丈夫だったのに、出産後はアレルギー反応が出た。マグロはスズキ目サバ科だけど大丈夫?

マグロの刺身とイワシをチョイス(茹でて裏ごしした物)。アレルギー反応は出なかった。・・・ドキドキした。

甲殻類は奥が深い

早めに甲殻類も制覇したい。エビはとにかく、カニは季節によっては手に入れにくい。市販の離乳食のカニ雑炊で確かめる?

諦めきれずに魚屋に通っていたら、小さいズワイガニを買うことができた。

ズワイガニはカニの仲間だが、タラバガニや花咲ガニはヤドカリの仲間らしい。

「カニ」だけど「ヤドカリ」。ケロポンズの「エビカニクス」はエビもカニも甲殻類だと歌っているけれど、ヤドカリも甲殻類だから間違っていない。

さすがケロポンズ!大ヒットは伊達じゃない。

ズワイガニはOK。ヤドカリ系カニは別にアレルギーチェックをした方がいいのだろうか。

新しい食材は1日に少量しか試せないので、全部の種類の甲殻類をチェックするのはかなり時間がかかるだろう。

まだ野菜もあるし、果物も試していない。焦る・・・。

ピーナツはマメ科ラッカセイ属、ナッツは種実類の木の実

普段は何となく食べている食材も、(離乳食に限っては)しっかりと種類を調べるようになった。

「ピーナツアレルギーだけど、アーモンドは平気なの」という知人に、へー、同じナッツなのにねぇ、とおバカな返事をした過去の自分が恥ずかしい。

自分の子育て中は忙しいし、今ほど離乳食にアレルギー対応できなかった。

趣味(孫)だからやれるけれど、現役保護者は出来る範囲でいいと思う。ママとパパの愛情が一番栄養になるから(これホント)。

忙しい時は市販品で。子育ては先が長いから、くれぐれも無理しないでね。

冷凍庫を開けると色彩豊かな離乳食(自己満足)

ひよこクラブの付録、離乳食BOOKの表紙が美しい。食材のキューブがパレットのように並んでいる。私もやってみよう!

白と言っても、お粥の白、ジャガイモの黄味を帯びた白、鯛の磁器の白、カブのみぞれ雪のような白、玉ねぎのすりガラスの白・・・グラデーションで並ぶ。

緑はブロッコリーの黄色を含んだ緑、ほうれん草の深緑、枝豆のヒスイ色、水菜の青っぽい緑・・・。夜中にゴリゴリすり鉢で擦って裏ごしする。

今日もおばあちゃんは冷凍庫を覗いてニヤニヤしている。趣味(孫)は楽しい!




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