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おかえり

2024年4月17日、日環アリーナ栃木対仙台戦。
いつもの如くアップに現れたエースにフロアが沸いた。

それもそのはず、前節の土日北海道、エースはユニフォームを着ていなかった。チームの22連勝がかかった試合、なかなか流れに乗れずに苦しみ敗戦となった。エースがいないから負けた試合ではなかったように思う。それでも世間はエースを欠いたからという。それも悔しい。

なにより最強ブレックスが負けたのも悔しかった。

きっとそれ以上にもどかしいであろうエースの姿がそこにあった。ベンチの1番端っこ、試合の最重要局面で自分がコートにいないことはきっと珍しいことだから、現地からは立ったり座ったり出たそうにしている動画が出回っていた。自分が出れないことを責めないで、そんな声もあった。本当のとこは本人しかわからないけど。

接触による負傷、リリースはコンディション不良で状態は不明。それでも帯同してくれて笑ってくれてて安堵していた。



そして本日2試合ぶりにエースが帰還した。
たった2試合、されど2試合、やっぱりブレックスでバスケする比江島慎が好きだから。嬉しかった。

珍しくスタメンではないからか、ベンチメンバー紹介でソワソワソワソワするエースがいた。いつもは最後に呼ばれるもんね、!

試合はシーソーゲーム、やや相手ペースの試合だった。そしてついにコートにエースが足を踏み入れた、いつも通りユニはしまえてない、でもそれも含めておかえりって思った。無理しないでって心から思っていたけど、自分が想像するより遥かに嬉しかった。いつものブレックスが帰ってきた。もちろんエースだけのチームじゃないよ、そんなのわかってる。

それでもねここで離したい、頼む、そんな時にボールが回ってくる。目の前で放たれたスリーポイントはゴールに吸い込まれた。反撃の狼煙、神が繋いでくれた時間エースが勝負を決めに行く、最高だった。そこからもペイントアタックや周りを生かし、時に自分で決めに行く、かっこいいよほんとに。それしか言葉が出てこない。

そして私が最も心打たれたシーン。
シュートが入らない中、リバウンドに1番と言っていいほど飛び込みゴール下では身体を張った、絶対に勝つ、全身がそう言っていた。ディフェンスの気迫もただ1人ギアが違ったように見えるほど。なべさんみたいに一本止めるぞ!!と言葉で喝を入れたりしないけど、ディフェンスで、プレーで絶対に負けないを与えてくれる人だ、まさにブレックスメンタリティだ。ブレックスの比江島慎ここにあり、まさにそんな姿を見せてくれたエースの姿があった。ここで私の涙腺は限界に来たみたいで、少しだけ視界がぼやけた。

帰ってきてくれてよかった。自分で交代を申し出たりまだまだ万全じゃない姿は心配だけど、マコさんがボール持つ時、ディフェンスする時が1番ワクワクするからさ!

まだまだここから這い上がるよね、CSで笑って終われるのはチャンピオンだけだからね。日本で一番いい選手は一番笑ってないとダメなんだ。

私もその日まで悔いなく全力で応援する。

おかえり、エース。今日だけは何度も言わせて、おかえりを。

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