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映画感想「斉木楠雄のサイ難」

週刊少年ジャンプで連載された麻生周一作の同名漫画の映画化。「サイ」の字は何と変換したら出てくるのか、そもそも変換して出てくるのか、ていうか何語だったか分からなかったのでカタカナで失礼。

テレビアニメ化もされていて地味にすごい作品である。面白いよ。面白いっていうか凄いんだよ、この漫画。ほんと原作者天才かなって首を傾げちゃうんだよ。どうすごいかって「ラッキーマン」並にすごいの。私の中では。

ストーリー

ほとんど全知全能な超能力者として生まれた斉木楠雄が、周りに自分の能力がバレない様に「普通」の高校生活を送る話。原作はそれ以外にも色々あるんだけど、大まかに言えばそんな感じ。

マンガとアニメはそれぞれ独立している話が多いので、途中から入っても全然イケます。超人気海賊漫画みたいに、一か月読むのを休んだらいつの間にか話について行けないなんて事はありません。宣言しておくと、私は超人気海賊漫画大好きです。全巻揃えてます。

映画の話、本誌で「実写映画化!」って発表してから余裕で年単位で続報が無かったので心配していたんですが、2017年に満を持して公開!しかも監督は安心の福田雄一氏!これほどの太鼓判はなかったです。

とはいえ、キャラも多いしオリジナルストーリーをやるのかなあと思っていたら、文化祭の話ベースで色々なエピソードをまとめておりました。

ハッキリ言って、感動した

面白かった!!ちゃんと原作の空気を残してくれていて、楠雄のツッコミボイス(頭の中の声)の入れるタイミングとか画の切り替わりのシャープな所とか、おっふとか、おっふとか!!

原作厨から言ってもかなり満足な出来でした!他の監督さんだったら悪いけどこの空気は出てなかったと思うので、本当に福田チームで良かったと思ってます!ありがとうございました!!

キャラクターの説明も短めのエピソードを入れつつの回想シーンで済ませるのが、本当に良かった!灰呂の尻出しよくOKしてくれたな!!

そして劇場で観た時は気づいてなかったけど改めて観てみて、海藤役の人、妙にイケメンだなと思ったら今をときめく吉沢亮やんけ…もっと情けない感じの顔の海藤君も見たかったです。

で、後半は結局照橋心美という女神の掌で転がされていたという感じのラストがすごく良かった。

そういえば照橋さんが神にも愛されている感が少ないなあ、と思ったんだけど、改めて二回目に観てみたら、あのラストはそういう受け取り方もできるなぁ、と。そうなれば、最後は楠雄に画面外でおっふして欲しかったですね。

原作から入ってるファンも、もちろん未読の方も楽しめる良い映画でした。

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