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視点を変える大切さ

九條です。

先週の土曜日(2024年4月20日)、鉄道ファンの友達と話をしていて、為になる良いことを教えてもらいました。

その話とは…

戦前の古い設計の車両では、運転士がブレーキの操作をするとブレーキのシステムが「ON」になってブレーキが掛かる仕組みになっていた。

しかし、その後に開発された新しい設計の車両では、運転士がブレーキの操作をするとブレーキのシステムが「OFF」となってブレーキが掛かる仕組みになっている。

ということです。どういうことかと言うと、

◎古い設計では、車両が走っている時(ブレーキが効いていない時)、ブレーキシステムは「OFF」の状態。

◎新しい設計では、車両が走っている時(ブレーキが効いていない時)、ブレーキシステムは常に「ON」の状態。

ということです。

なぜこのように設計思想が180度逆転したかと言うと、そこには危機管理に対する意識の差があるとのことです。

すなわち、古い設計の場合、もし何らかのトラブルや機器の故障などでブレーキシステムがダウンしてしまった場合(ブレーキが「ON」にならなくなった場合)、ブレーキは効かなくなってしまいます。

しかし新しい設計の場合には、もし何らかのトラブルや機器の故障などでブレーキシステムがダウンししてまった場合(ブレーキが「ON」にならなくなった場合)、自動的にブレーキが作動します。

そして、いま走っている車両は、古い設計のものはすべて新しい設計に改良されているとのこと。

このように「ブレーキを掛ける」というひとつのシステムの構築に対しても「視点を変えて考える」「発想を変えてみる」「別角度から考えてみる」ということは、とても大切なことだなと、この話を聞いて思いました。

そしてこのようなひとつの事象に対して「視点を変える」「発想を変える」「別角度から考える」ということは、あらゆる場面で応用できることだなと思いました。^_^


©2024 九條正博(Masahiro Kujoh)
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