Last Resort, by Papa Roach

アメリカの高校では、毎日同じ授業がある。
学期の始めに取りたい科目を決めて、一度決めたら基本的に一年間変わることがない。
今考えると、どうしてそういった下調べを一切せずにアメリカに乗り込んだのか甚だ疑問だけど、教頭とホームマザーとの三者面談で全て決まってしまった。それも、英語は全然話せなかったのに。
兎に角、歌うのが好きだった僕はコーラスの授業を取ることにした。そして、毎日同じ授業。余談だが、一年が経ち留学が終わる頃には、僕はMost Improved賞をこの授業中に授与された。
そこで、一人のメキシコ人と知り合う。
北アメリカでも北部に位置するアイダホ州には、メキシコ人や黒人も少なかったため、同じくマイノリティだった日本人の僕に話しかけてくれた。
「Paparoachって知ってる?」と言われた時、たまたま『Scars』をダウンロードして聞いていた僕は、知ってる知ってると答え、仲良くなった。メタル系のイントロを気持ち良く歌う彼の姿が今でも脳裏に浮かぶ。

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