音楽と共に生きる男

僕は音楽に記憶を埋め込むことができる。 あの曲、この曲を聴くたびに蘇るあの頃の思い出、…

音楽と共に生きる男

僕は音楽に記憶を埋め込むことができる。 あの曲、この曲を聴くたびに蘇るあの頃の思い出、記憶を、包み隠さずざっくばらんに振り返りたい。 クラシック、ジャズ、ロック、パンク、ファンク、メタル、邦楽、洋楽、アニソンからボサノバまで幅広く聴いているドイツ在住の30代男性。

最近の記事

I want you, by Savage Garden

アニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』の洒落たエンディングソング。 僕は、このアニメの新作が出る度に違う場所にいた。 第1部はエジンバラで観たし、第2部はウィーン、第3部はインスブルック、そして第4部はフランクフルトだ! そう、当時僕はフランクフルトでの生活を始めたばかりで、知り合いや友人を増やそうと必死だった。 ある日、ツアーの視察&運転に慣れるため、ケルンに車で行くことになった。初仕事で60人のツアーを任せてくれたボスの度量には感服した。 一人では行きたくなかったの

    • アラビアンナイト, by アラジン2

      アラジン・ジャファーの逆襲のオープニング。 幼稚園年少組だった時のめぐみ先生が、寿退社した後に、自宅に招いてくれた。もちろん、家族全員を。 母さんのことだから、先生とも仲良くしていたんだと思う。 僕は幼稚園で体操クラブにも属していて、冬になるとクラブでスキー合宿に行き、その後、家族と合流してスキー休暇という恵まれた生活を送っていた。 少々脱線したが、めぐみ先生はその体操クラブの先生と結婚していたのだ。 招待された親は、体操の先生がいたかは覚えていないが、先生と大人の話をしてい

      • Le Champs Elysees, by Daniele Vidal

        おぎやはぎのラジオ『めがねびいき』を聴き始めたのはインスブルック時代。 最初に聞いた時は野球の話題で好きじゃないかも、と思ったが、歯に衣着せぬ適当トークに段々とハマっていった。 そこで矢作が、なんかの機会にこの曲を口ずさんだ。 どこかで聞いたようなメロディーと未だ見ぬパリへの憧れ。 僕はこの曲が大好きになった。 僕のラジオでアシスタントをやってくれた友人がシャンソン関係のラジオをやり始めた時にはこの曲をリクエストし、生演奏となった。 それからフランクフルトに来て、シュトラ

        • Blueberry Yum Yum, by Ludacris

          2008年、一番堕落していた頃。 アメリカに行って、フリーダムに生きる悪友を訪ねた。 友だちのバンの中。バンダナを頭に巻いてマリファナを吸い、もはや何か分からない煙も吸った。 そんなハイな中で聞いた曲がこれだ。 そして、こんなことを書いていた。 聞こえているのに覚えてない。 覚えてないのに見ている。 意識はしているのに考えていない。 暗いし、体全体に風が通っているよう。 上手く考えられないし、体に意識がない。 感覚がない。

        I want you, by Savage Garden

          Top of the World, by the Carpenters

          ドラマ『ビギナー』のエンディングソング。 2003年だから、中3か?高1か? とにかくこの時期は典型的な厨ニ病で、ただただ洋楽に傾倒していた。とはいえ、知識がある訳でも周りに教えてくれる人がいる訳でもないので、ドラマから影響を受けるパターンが多かった。カラオケでもよく歌っていた気がする。 司法修習生のドラマで、エンディングでは、それぞれが司法試験に向けて勉強している様子が映し出される。その中でもオダギリジョーがむしゃくしゃしながら紙を投げ飛ばしているのが頭から離れず、長丁場の

          Top of the World, by the Carpenters

          A whole new world, by Alan Menken

          お馴染み『カラオケの定番デュエット曲(難易度MAX) 』。 もちろんあまり女の子とカラオケに行ったことのない僕には、歌うことの少ない曲。 とは言え、ディズニーのアラジンはめちゃくちゃ好きなので、よく聴く曲ではある。 英語版、日本語版、共に好きなのだが、VHS版のエンディングで黒人カップルが歌っているMVが印象深い。 旅行の時なんかは、ザ・ファミリーカーの日産セレナの後部座席を倒し、父さんがテレビを設置してくれたので、よく弟と一緒にビデオを持ち込んで観ていたものだ。

          A whole new world, by Alan Menken

          Dan Dan 心惹かれてく、by Field of view

          小学生の頃、風邪引いている時だったろうか、ベッドの上でこの曲を聞いていた。けれど、それはオリジナルではなく、誰かのアレンジだった。 当時はまだカセットテープで、アニメの曲が詰め込まれた緑色のカセットテープを父さんが買ってきてくれたのだ。 この曲はドラゴンボールGTのオープニングなのだが、聞く度に力が湧き、ベッドの上で思わず天井に手を伸ばしたものだ。まるで気功波が出るかのように。 そういえば、小学校に入学した日、前の席に木下くんと言うクラスの中でもカッコいい男の子が座っていた。

          Dan Dan 心惹かれてく、by Field of view

          Sweet Child O' Mine, by Bossa n' Roses

          Guns n' Rosesのボサノバ・リミックス。 ボサノバっていうのは、Radioheadにのめり込んでいた大学生の時に音楽誌を読んでいて、同バンドのメインボーカルThom Yorkが「ボサノバっていうジャンルはまだ聴いたことがないから、非常に興味のある分野ではある」と言っており、どんなものだろうと調べ始めた、僕にとっても手探りのジャンルだった。何せ、YouTubeにBossanova Music Famousなんて入れて検索してたくらいだった(^_^;) それから数年

          Sweet Child O' Mine, by Bossa n' Roses

          Mad World (Acoustic), by Gary Jules

          アメリカ留学から一度帰って、高校を卒業してからホストファミリーを訪ねた頃だ。この曲を聴いたホストファザーが、「昔、この曲は私の一番のお気に入りだった」と聞いた。 なぜこの曲を僕が持っていたかと言うと、正直分からない。それほどまでに、色々な曲をダウンロードしていた💦

          Mad World (Acoustic), by Gary Jules

          Last Resort, by Papa Roach

          アメリカの高校では、毎日同じ授業がある。 学期の始めに取りたい科目を決めて、一度決めたら基本的に一年間変わることがない。 今考えると、どうしてそういった下調べを一切せずにアメリカに乗り込んだのか甚だ疑問だけど、教頭とホームマザーとの三者面談で全て決まってしまった。それも、英語は全然話せなかったのに。 兎に角、歌うのが好きだった僕はコーラスの授業を取ることにした。そして、毎日同じ授業。余談だが、一年が経ち留学が終わる頃には、僕はMost Improved賞をこの授業中に授与され

          Last Resort, by Papa Roach

          You've got a friend in me, by Randy Newman

          ディズニー作品のベストスリーは? と聞かれたら、今でもピーターパン、アラジン、トイ・ストーリーと答えるだろう。トイ・ストーリーのワンが、ディズニーだかピクサーだかは置いといて。 小学校高学年の時、ひっちゃんという友だちがいた。彼からインスパイアされたことは沢山あるが、この曲を聴くたびに彼の「アリはバッタの下僕じゃないんだぞ!」という言葉を思い出す。 そう、それはトイ・ストーリーではなく、バグズ・ライフのセリフだ。しかし、家の前の公園(ブランコのところ) で彼がそう言っていた

          You've got a friend in me, by Randy Newman

          Stephanie says, by Emiliana Torrini

          免許合宿。 ウィーン大学院へ留学するために寝ても覚めてもドイツ語と仮免の勉強しかしていなかった僕は、友だちなんてできるはずもなかった。 C1というのは、ドイツ語の試験でも上から二番目に難しく、ネイティブレベルと言われており、当時の僕のレベルで合格するにはめちゃくちゃハードルが高かった。 それでも僕は、ウィーン大学院入学の条件であるその試験にパスするため、我武者羅になって勉強した。 僕をそこまで駆り立てたのは、やはりウィーン、引いてはオーストリアに『何か』があったのだろう。それ

          Stephanie says, by Emiliana Torrini

          Suzanne, by Leonard Cohen

          ウィーン大学への一年留学が終わり、一時帰国中に普通免許を取ろうと合宿に行っていたが、留学中に恋をしたトルコ人の彼女が忘れられずにいた。 トルコ帰国後は完全に連絡が取れなくなってしまったが、本当に可能性がなかったかと言われるとそうでもない。 なぜなら、トルコ帰国を前にして「No SNS staff will accompany me, but if you want, you can write me in an oled fashioned way」とあり、住所が書かれていた

          Suzanne, by Leonard Cohen

          Torch Song, by AFI

          アメリカのヤンキーなホストブラザーに教えてもらって以来ファンになったバンドAFI。 ウィーン大学に一年留学をしてる時に、AFIのライブがウィーンであると聞き、早速調べる。 最初はオーストリア人の友だちも行きたいと言っていたが、何かの理由があって前座バンドの演奏には間に合わず、AFIだけのためにフルプライスは出せない、とのことで僕一人となった。 自分一人だけでも行くか? この質問はいつも僕を止めさせる、けれどこの時は違った。何しろその日中AFIの最新アルバムをYouTubeで

          I am from Austria, by Rainhard Fendrich

          タイトルとは違い、歌詞はほとんどドイツ語。 ウィーン大学への一年留学が終わり、獨協大学卒業のため、一時帰国していた僕は、ウィーン大学院への道を決断していたため、この機会に運転免許を取ってしまおうと考えた。 一週間(?) の合宿で、部屋はオタクの子と一緒だった。 獨協馬術部時代、軽井沢の乗馬クラブで軽トラを運転させてもらっていた僕は自信満々だったが、実際には適正試験にも落ちる落ちこぼれだった。 大学院に行くためにはドイツ語のテストに受かる必要があったので、合宿中僕は、仮免試験

          I am from Austria, by Rainhard Fendrich

          10$, by Smap

          僕がまだ洋楽に目覚める前だから、中二前後だろうか。 何かのドラマを見てからSmapに夢中だった僕は、アルバムを買い漁り、めちゃくちゃクールなこの曲に行き着いた。 彼女のいなかった僕にとって、この曲の歌詞にはめちゃくちゃ惹かれたし、キムタクの声にもシビれた。 この曲を聴きながら、オーケストラの演奏で地元松伏の老人ホームに行き、気になっていた女の子の前で口ずさんでいたのは、今でも甘酸っぱい思い出だ。