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「囀る鳥は羽ばたかない」から人間の矛盾について考える

PCのネットの調子が悪くてiPhoneからブログを打ってるけど長文捗らない…(愚痴)
でも思い立ったので書きます。

⚠️囀る鳥は羽ばたかない最新話57話のネタバレを含む内容になっております。

今回は話の感想というより、囀るからちょっと哲学的に、私の考えを述べただけの内容です(決して知的な内容ではありません学歴は低めです)


囀る57話の最後のシーンで矢代のモノローグ中
「矛盾」という言葉が出ましたね。

人間の矛盾というのは人間という生き物の不完全さの象徴のような気がしてならない。

矛盾って誰しもが持ってるものだろうけど、それを意識するか、しないかの話だと思うんですね。

人の矛盾について深く考え出すと答えはなかなか見つからない沼のようだし解決はされないと思うから、結果病むと思います。

あと自分の矛盾について深く意識する人は複雑な心情の持ち主になりそうな気がします。
そして自分の中の矛盾が大きれば大きい人ほど、やはり闇が大きくなる。

でも、それについて深く考える人は答えを見つけようとしている繊細で純粋な一面があるからなような気がします。

矢代に話をフォーカスします。
分別のつかない年頃の子どもに行われた性的虐待は一生の心の傷を負わす。これは絶対的にそう。
先天的、後天的な性格合わせてどんな性格になろうが、人間性のどこかしらに歪みが生じるのは必然。
素直になれない、生きれないのも納得。
抗えない、大きな恐怖と力にねじ伏せられたら真っ直ぐ、無垢な心で生きれるわけがない。

矢代はそれでも心根はピュアだと思う。
加えて頭も良い。
そのピュアさを持って、幼少時に歪まされた性格が故に真っ直ぐになれない、自分の二面性の矛盾した性格について意識し、時には考える。

「綺麗なものは汚したい
大事なものは傷つけたい
幸せなものは壊したい」

囀る鳥は羽ばたかない 第34話

矢代は複雑やのう…。

いじめたい、いじめらたい。
好きだけど突き放す。

素直になる事は矢代にとって一筋縄ではない。
歪んでいるのは子供の時に形成された性格だから。
そうやって今の歳まで生きてきたから。
それを覆すってなかなかねえ。

そうして百目鬼の事を好きなのに(一読者からしたらもうあなたの想い、それは愛よ)交わることができない。想いを伝えることさえできない。
矢代は高校生の時初めて惚れた影山に失恋をした後独り寂しいアパートで自分の矛盾を抱え込み泣きます。

そしてまた、今回も矛盾。

愛情を受けれなかった子供時代を送った人間は自分の価値観が鬼低になりがちです。
加えて矢代はこの矛盾を抱えた自分をどうしようもない人間だと思っている。
自己肯定感はかなり低めです。
(矢代はしばしば自分に寄せられる好意に鈍感。それは自分が好意を寄せられるような価値のある人間と思っていないから)

だから57話最後に自分の事を家畜呼ばわりまでしている。自己肯定感鬼低いのが表現されましたね。

矛盾と自己肯定感ってもう矢代は自分1人の力ではどうしようもならない感じだと思うんですね。
見た目19歳くらいの美少年だけどなんてたって実は40歳だし。

だからもう、あとは百目鬼、めっちゃ頑張れ。
って感じです。

でもなんか百目鬼が最近健闘してるし、光が見えてきて欲しい…!

またね、次回も楽しみなんだけど、さすがにそろそろ58話以降はヤクザパート入るかな??








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