些細な日々を、些細な自分を愛するためのメンバーシップを始めました。
メンバーシップを作った。普通の会社員兼ライターが、である。ちょっと変わっていることと言えば、三つ子として生まれたことくらい。有名人でもないし、売れっ子ライターでもない。
でも、ちゃんと毎月550円とスタバドリンクが楽しめてしまう金額に設定して、メンバーシップを作った。
なぜなのか。
何を届けたくて、メンバーシップを作ったのか。
私と読者の方々で、一つのメッセージを共通認識するべく、これからの活動がぶれないように己の尻をひっぱたくべく、所謂、取扱説明書として一つ、したためる。
記憶を残す・言葉を紡ぐ
11月に【紙に月】という記憶と想いの編集サービスを始めた。思い出語って、本として記録するサービスだ。
どんなに楽しかったことも、苦しかったことも、感動したことも、許せなかったことも、私たちの脳は自分都合にその事実を歪めてしまう。忘れたくないと思っていても、こんなに鮮明じゃないかと思っていても、忘れてしまうし、変わってしまう。
「儚いね」「そういうものだよね」で片付けられるものもあるけれど、人生、すべてがそういうものだよねで片付けたくないもの、割り切れないものが思ったよりも溢れている。
忘れたくなものを忘れてしまう、私たちのちょっと都合が悪い脳みそ。でも、付き合っていくしかないのなら、忘れたものを思い出せるようにきっかけを作りたい、形に残したい。
そうして生まれたサービスから、これまで自分では体験したことのない人の記憶に触れさせてもらった。どの人も、なんてドラマチックなのだろう。人生の主人公はその人とは全くその通りで、その人が「小さなことなんだけどね」と添えた記憶も決して小さなことではなくて、私の心を揺さぶる。
揺さぶられる日々、人の記憶に夢中になる日々の中、ふと気づく。
私は、ちゃんと残せてないなと。
私と同じように形に残したい人たちにとって、私は紙とペンになる。
この活動をする上で、人の記憶ばかりに囚われないように、記録を残したいと思う人たちの想いをいつまでも忘れてしまわないように、私自身の記憶と想いも残していく必要がある。これから、私に記憶を託してくれる人たちのためにも、そして、私のためにも。
思考の整理はつながっていく
私が「残したい」「今、メモしたい」と衝動に駆られるのは、同じように映る日常の中で突然爆発する思考、思い出した家族との思い出、その他もろもろ。私の場合は出来事というよりも感情の輪郭を掴みたいに近いかもしれない。
なぜ、こんな気持ちになったのかを整理すると、なんとなく取り組んでいたコトのぼやけていた部分が見えてきて、動きやすくなる。対人関係の構築方法を改めようとする。自分自身の軸の密度が増して、何を大切にして何を流すか取捨選択がしやすくなる。
つまり、”自分の人生がより豊かになる”。
これは、これまでnoteに自分の思考を整理してきて実際に体験しているから、少なからずそういう効果はあるのだと思う。
ただ、少なからずある効果は、これだけじゃなかった。
自分の中で満足していたnote。「誰にも読まれなかったとしても、私は書き続けていたとも思う」とは口にしても、結局のところは、人に読まれていたり、“スキ”をもらったりすると、モチベーションになる。
一番は、感想をもらうこと。でも、これは非常に少ない。
しかし、非常に少ない中でも、皆無ではなく、めったに連絡を取らない知人からいきなり「読んだ」と連絡が来ることがある。
「そう思ってたんだね」という感想もあるけど、「自分の中にするっと落ちてきた」「自分がなかなか言葉にできてなかったものを言葉にしてもらった気分」と言ってもらえたときは、素直に嬉しかった。狙ってやってなかったからこそ、驚きがあった。感想をもらって初めて気づいた。
自分の思考の整理は、誰かの思考の整理に寄り添うこともある。誰かの靄を少しだけ払ってくれることもある。
何気ないことに少しだけ意味を見出して、一緒に何気ない日々を豊かに過ごせるかもしれない。
自分が思考を整理することで、そんなつながりがあると思っても、ちょっとぐらいは許されるんじゃないだろうか。
自分が書きたいから書くという欲のほかに、誰かの役に立ちたいから書くという欲が、硬いコンクリートのような意識の裂け目からむくりと芽生えてきた感覚。
一緒に思考をシェアする。書くことで、読むことで、互いの思想に寄り添う。そんな場がnote上でもあっても、居心地がいいんじゃないだろうか。
何者でもない無名のライターが、今まで通りにただnoteに書き記すのではなく、メンバーシップで書こうと思った理由だ。
些細な日々を些細な自分を愛したい
「些細な日々を些細な自分を愛したい」。
これがメンバーシップのテーマだ。
何気ないつまらない日々だと、自分なんてちっぽけだと思い続けても、「謙虚だね」と言われる以外、よいことはない。度が過ぎると、否定してしまうことになるし、言霊は恐ろしいもので、本当につまらない人生、小さな自分と刷り込まれてしまう。
そもそも、世の中は自分が思っている以上に複雑で、多面的だ。万人が「良い」と言っても、一人は「悪い」と言う。逆も然り。すべての事象は、どこを切り口にするかで、まったく違う見方ができてしまう。是非も善悪も変わってしまう。
どんなものも「良い」「悪い」どちらにも取れてしまう。それに正解も不正解もなくて、それに答えができるのは一つの視点から物事を見たときだけだ。
となれば。「良い」も「悪い」もどちらにも取れるこの世の中で、私は、あなたは、自身の物語をどちらで捉えたいだろうか。
私は、良い方で捉えたい。どんなにしんどかった過去も、苦い思い出も、「でも、良かったよ」と言いたい。
どんなにコンプレックスに塗れた自分も「でも、好きなんだ」と言いたい。
変わり映えしない日常も「でも、今日はこんな素敵なことがあったんだ」と言いたい。
華やかな日々がまったく羨ましくないわけではないけれど、道端に咲く草花のような小さくも愛おしい日々でも充分幸せを噛み締めている自分もいる。 幸せは、楽しみや癒しだけでなくて、苦しみの中で感じることもあることを知った。
些細だと思う日常の中に、些細だと思う自分自身の中に、大切にしたい欠片が見つかったりする。
そんな楽しいも苦しいもある日々や強くて弱い人間臭さを抱きしめていたい。
人におおっぴらに言うことでもないけれど、自分の中でむくむくと紡がれる言葉や感情を共有し合える場所になったら、こんな温かく幸せなことはない。
メンバーシップでお届けするコト
メンバーシップを作るからには、届けることを決めておく。
会員の皆さんには、初月無料、翌月からは550円がかかる。
だから、私は、毎月のスタバドリンク一杯分に相当する時間を読み物という形で提供することになる。
メンバーシップ情報には、こう宣言している。
メンバーシップの唯一のプランである「スタンダードプラン」には、6つの会員特典がある。
これらを毎月、提供できるように考えたのが大きく3つ。
思考日記
些細な日々の中で、考えたこと、誰かに伝えたかったこと、忘れたくない想いや情景を書き留めた日記、記録。その日あったこともあれば、その日に思い出したことや感じたことを書くこともある。メンバー特典記事だからこそ、よりプライベートな内容で、より具体的に、より鮮明に思考を整理する。全体公開では語れない一卵性三つ子として生まれた三つ子のこと、家族のこともたまに残します。
まだ世に出ていない小説の原稿(初稿)
コンテストに応募したものの、そのままの小説たち。書いているもののどこにも掲載できていないそのままの小説たち。いつかは本にして供養したいと思っている数々を、せっかくなら、ある種”近しい”仲である会員の皆さんに届けたい。小説は、書き手の人間性や思考が色濃く出るもので、書き手が意識していなくても滲んでしまう、ちょっと恐ろしいもの。小説を通して、物語だけでなく、そんな素性も見せていく。
文字ラジオ
元、地元FMでラジオ番組を持っていた経験を活かし、読むラジオ「文字ラジオ」を不定期に行います。少なくともシーズンごとに1回。リスナー(読者)から寄せられた投稿数によって上下する。
「代わりに言ってくれ」なエピソード、「これについてどう思う?」な相談、「これについて書いてくれよ」なリクエストなど自由に募集。
ラジオネームは書けど匿名なので、気軽にコミュニケーションを取れる場にしていく。
以上、「思考日記」「未発表小説」「文字ラジオ」をランダムにお届け。
毎月、二本以上投稿する。これは、宣言だ。何が何でも毎月二本。
どんなに忙しくても二本は書く。月末最終日に0本でも、最終日に二本上げてみせる。
たかが、二本かもしれないが、これは私にとってそれなりの覚悟ある数字なのだ。目先のことに囚われて本当にやりたい「書くこと」をすっぽかしてしまう私にとっては。
なので、会員の皆さん、監視をお願いします。
屈橋毬花の脳みその中身が気になる方はもちろん、文字ベースの新しい緩やかなコミュニティを探している方、思考整理の時間を作りたい方はぜひ一緒に些細な日々と些細な自分を一緒に抱きしめましょう。
「そんなのいいから応援したるわ」な心意気の方も大歓迎です。ありがとうございます。
初月無料なので、お気軽にお試しを。
会員限定文字ラジオ投稿フォームはこちら。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 自分の記録やこんなことがあったかもしれない物語をこれからもどんどん紡いでいきます。 サポートも嬉しいですが、アナタの「スキ」が励みになります:)