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考えるな、感じろ、言葉にしろ、伝え続けるんだ

苦しい日々が続いていた。楽しいイベントもたくさんあったが、ふと我に返るとトンネルの中にいることに気づく。

どうしたら、この暗闇を抜け出せるのだろう。



6月からスタートした「企画メシ2023」は、今月2回目の「音楽の企画」を迎えていた。

ゲストはソングライターの岡嶋かな多さん。ぱっと咲いたひまわりのような笑顔と軽やかでいて丁寧に応対する姿が印象的だった。

それとは対象的に、わたしの心はどんどん暗くなっていくことに気がついた。

企画メシでは課題や講義に関して自分の感じたことを言葉で記録しておく「感動メモ」がある。そこでは他の企画生(講座の受講生のこと)の言葉も覗くことができる。

「もらった感動は3日しかもたない」ということで、講義の日から数日内には書き残そうと伝えられていて、続々とその枠が埋まっていく中でわたしは今回全くといって手につかなかった。いや、逃げていたのかもしれない。

この負の気持ちを書かなくても、何かしら書くことはできたはず。それでも書けなかったのは、逃げても後悔することがよく分かっているからで。勇気が必要だったけど、自分の気持ちに従って、書き残しておくことにした。



かな多さんは想像していたよりもとっても穏やかでにこやかで、見ているだけでハッピーで。発する言葉に周りへの敬意と配慮が感じられて、そのやさしさに心がぎゅっとしてしまいました。ああ、今この方のお話を聞けてるのってすごく重要な意味があるって思いました。

冒頭の「手だけで歌詞が書けたらいいですけどあんまりできない。書けなくはないんですけど、一応プロなので」とサラリと言った言葉が強くて。前半も前半なのですが。

納得いくものができないと→思い切りプレゼンできない→その作品に誇りをもてない

頭では分かっていても、実際に行動することの難しさといったらないと思うのです。そして、それをタイトな時間でやっていたりする。それが彼女の覚悟で、プロの覚悟。

この話を聞いて、先日読んだライター・佐藤友美さんが書いた『プロの書き手になる人、ならない人、なれない人。』というnote記事を思い出しました。

私事ですが現在書くことについて勉強しています。記事の中で「これまでたくさんの書き手の卵さんたち(省略)に会ってきたけれど、書き始めることはできても、書き続けられない人が、辞めていった」というところがグサリグサリと胸に刺さって痛くて痛くて。

「ダサくてもひどくてもとにかく書き続けて現状におけるベストで書き終えて納品して晒されてdisられても言い訳せず反省し反省はするが折れず凹んでも戻ってくる。そして懲りずに次の原稿を納品する。いつかはもっと上手に書けるはずと信じて書く。書くを続ける。こういうことが、文章が上手い下手より、大事なのかもしれないなと思う。」

グサリグサリ。ああ、痛い。覚悟が足りない自分がチラチラする。

先日の「ことばの赤い糸展」でも「あんたに足りないものは自信やで。」という言葉をもらって、泣きそうになったり。

わたしは何を怖がっているのだろうと。ここ最近悩んでいたのですが、ようやくわかってきました。

自分が力を込めてやっていることを、誰かに否定されたくないという気持ちがとても強いんだろうなと。

もちろんみんなが否定すると決まっているわけじゃないのに、そんな未来ばかり想像して自分が傷つくのが怖いんだなって。まだ挑戦を始めたばかりなのに。

時間がないから、とか。疲れているから、とか。自分を甘やかすのも大事、とか。勝手に色んな言い訳を周りに置いて。

わたしよりも長く続けていたり、上手にアピールできたりする人を見て、あの人みたいにはなれないなと諦めたり。

ほんと「それ、勝手な決めつけかもよ?」ですよね。本当に自分に呆れてしまいますが、やっぱり諦めたくないという気持ちが沸々と湧いてくるんです。

先日職場で「会社の記事書いてくれない?」と声をかけてもらったのに、「えーわたしなんかが書いていいのですか」と言ってしまったわたしが情けない。本当はすごく嬉しかったのに。「はい!書きます!」という勇気が出なかった。

今回の講義中や、講義後も、かな多さんの言葉たちを通して、ぐるぐるぐるぐる考えこんでしまいました。ああ、こんなことをわたしが書き残していいのかと、悩みすぎて大変時間がかかってしまったのですが、こちらに残すことに決めました。

期限内に書き切れなかったこと、これは阿部さんにもみなさんにも本当に申し訳ないことをしました。これから気を付けます。

不完全な自分を表に出すことはわたしにとってすごく勇気のいることですが、「自分の物語」にとっては、こんな自分もきっと大事な登場人物。

みなさんの応援者でありながら、わたしの応援者でもありたい。本当に貴重な機会をいただいて本当にありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

きゃわの7/28

昨年から企画メシの運営にも関わらせてもらっている。喜びとプレッシャー。新たな出会いや企画生から学ぶことも多く、わたしはもう充分すぎるくらいに恵まれている。

何度でも言うが2020年に企画生になっていなかったら、わたしは今頃何をしているのだろう。全く想像ができない。

そんな考えからか最近はどこか企画生ファーストを意識しすぎていたんだなと、感動メモを書いてみて気づいた。

もちろん、サポートは全力でしたい。だけど、わたしも能動的に参加していいんだよね、と。

阿部さんを見ていたら、まさにそうなのだ。阿部さんこそ一番前のめりだ。そういう姿が周りの背中を押すんだよな。

企画メシ2023初回はオンラインと現地のハイブリッド開催

先日「言葉の企画2020」の同期とわたしの住む北千住で乾杯をした。

「きゃわのさんの書くものは全部読んでて。人柄が滲んでて本当に好きなんですよね」と言ってもらえたことが本当に嬉しかった。照れすぎてお酒が進んだ。

究極のレバニラとビールと企画生=天国

こうして声を届けてもらえるのは、わたしが書いて伝えているからなのだ。

心に秘めていては、届かないし、届けてもらえない。

わたしはもっと自分のために書きたいし、生きたい。

そんな決意ができた「音楽の企画」だった。

今年も残り5ヶ月。悔いなく走り切る!

うりゃー!

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