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法学編入試験対策 小論文と作文の違い(小論文の書き方・学習法)



1.はじめに


 法学編入試験では法学小論文の出題もあるため、法学講義でも、小論文の書き方を解説しています。
 法学編入試験の受験生の中には、小論文を書くこと自体、あまり経験がない方も少なくありません。また、小論文と作文の違いもあまり明確に理解できている方も多くありません。
 そこで、今回は、「小論文と作文の違い(小論文の書き方・学習法)」について解説していきたいと思います。

2.小論文の書き方


 小論文とは、特定のテーマについて自分の意見を論理的に書いた文章のことです。
 小論文は作文とは異なり、自由度が少なく、テーマに沿って論理的な構成や文体、表現方法を守る必要があります。作文では自分の思いや感じたことを自由に表現できますが、小論文では自分の意見に根拠を持って論じなければなりません。
 また、小論文では比喩表現や文学的表現を使うことはできません。作文ではオリジナリティが評価されますが、小論文では意見の論理性が評価されます。

3.小論文の評価基準


 小論文は作文よりも評価の基準が明確であり、論理的な文章の書き方をマスターすれば高得点を獲得することができます。オリジナリティも小論文では評価されますが、作文よりは少ないです。
 小論文でオリジナリティを出すためには、他の解答者とは異なる情報を収集しておくことが重要です。

4.小論文の学習法


 法学部の出題傾向や頻出テーマについて予想し、それに関する情報を集めることがオススメです(おススメの書籍は別記事で紹介します。)。情報収集によって新たな視点が生まれ、オリジナリティを出すことができます。

 もっとも、単なる知識をひけらかすような文章はお勧めできません。
 例: 「モンゴメリー・バス・ボイコット事件がその象徴である。」
    → 事件名に触れるだけであり、結局、その事件がどのような点に
      おいて意義を持つといえるのかに言及していない。

 「文章に説得力を持たせるためにインプットする」という目的意識から外れずに学習をするようにしましょう。

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