「カステラ」と、

お昼ごろ、休憩時にて。

「一体なにが好きでカステラを食べてるんだろう…」

頭がおかしくなった訳でh…というくだりは前にやったので割愛。

皆誰しも好物があり、好物には好物になりうる理由があるはずだ。
「あの食感が…」とか「この味が…」とかそういうの。
私にとってカステラは公言するほどの好物ではないが、好きの部類にはいるものであるのは確か。確かなのだが…

何が好きで食べているのかがわからなくなった。

味…ではない。別にカステラが美味しくないといってるのではなく、「カステラのあの味わいに逢いたくて食べてる」訳じゃない。

高級感…でもない。そもそも食に高級感は求めてないし。

じゃあ何が…ともぐもぐ考えること数分、やっと答えにたどり着く。
「アレだ!底のザラメがついている部分が好きなんだ!」

そう、あの部分である。あの紙で覆われたあの部分。
しっとりとしていて他の部位よりも一層甘いあの部分…
透けて浮き出るザラメにスケベさすら感じるあの部分が好きなのだ。
ザラメがぎっちりだととても嬉しく、溶けてしまいザラメの痕跡しか残っていない時の物悲しさときたら…

食べ終わる。いつかあのカロリーの暴力みたいなカステラを食べてみたい。