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生成AIを使ってみました 1


1.はじめに

以前、ChatGPTについてのnoteを書きました。

ChatGPTを使ってみました(前編)

ChatGPTを使ってみました(後編)

この時は、本当に「触っただけ」だったので、しっかりと使いこなすために、ChatGPTとやりとりをして、その記録をnoteで残すことにしました(入力と出力、出力を見て考えたことをセットで備忘録として残しています)。

2.ChatGPTとのやりとりの内容

私の入力(質問)、私の入力を受けてのChatGPTの出力(回答)、出力を受けての感想やメモをまとめました。なお、今回使用しているのはGPT-3.5です。補足が必要な部分は注釈を加えています。

2-1.入力1 ネット検索で重要な点

入力:
ネット検索を活用した情報収集において、気をつけるべき点を教えて下さい。

出力:
ネット検索を活用する際、信頼性の高い情報を収集するために注意すべき点がいくつかあります。以下にいくつかの重要なポイントを示します:

1.ソースの信頼性を確認する:

情報の提供元やウェブサイトの信頼性を確認しましょう。大手メディア、学術機関、政府機関などは通常、信頼性の高い情報源です。しかし、個人のブログやソーシャルメディアの投稿は信頼性が低いことがあります。

2.複数のソースを比較する:

重要な情報に関しては、複数の異なるソースから情報を収集し、それらを比較しましょう。一つの情報源からのみ情報を得ることは避けるべきです。

3.情報の日付を確認する:

インターネット上の情報は古くなることがあります。特に迅速に変化する情報については、情報の日付を確認し、最新の情報を入手するようにしましょう。

4.偏りやバイアスに気をつける:

情報源が特定の立場や信条に偏っている可能性があることを考慮しましょう。情報の提供者が特定の立場を支持している場合、その影響を受けた情報が提供されている可能性があります。

5.クレジビリティを確認する:

著者や情報提供者の資格や信頼性を確認しましょう。専門家や信頼性のある団体からの情報は通常、他の情報源よりも信頼性が高いです。

6.ウェブサイトのセキュリティに気をつける:

個人情報や金融情報を求めるウェブサイトには注意し、信頼性のあるウェブサイトからの情報提供を優先しましょう。

7.クエリを適切に設定する:

検索エンジンの検索クエリを適切に設定し、関連性の高い情報を取得しましょう。クエリに特定のキーワードや論理演算子を使用して情報を絞り込むことができます。

8.キャッシュやアーカイブを活用する:

ウェブページが削除されてしまった場合に備えて、検索結果のキャッシュやウェブアーカイブを確認し、古い情報を見つけることができます。

9.クロスチェックを行う:

情報を確認するためにさまざまな手段を使用しましょう。専門家や信頼性のある団体に問い合わせるなど、クロスチェックを行うことが大切です。

10.批判的思考を忘れずに:

どんな情報源であっても、批判的思考を忘れずに持ちましょう。情報を受け入れる前に、その情報が妥当であるかどうかを検討しましょう。
ネット検索を行う際には、これらのポイントに留意することで、信頼性の高い情報を収集し、誤った情報に惑わされることを避けることができます。

概ね個人的な実感と一致するので、内容は妥当だと思います。気になったのは、点数が多い(これは入力時に「三点にまとめて下さい」など、点数を指定しなかったことも原因として挙げられると思います)。ことと、聞き慣れない英語(クレジビリティ)が混じっていた位です。新しすぎる内容だと知識がない可能性があったので、ある程度普遍的な内容の質問だったことも良かったと思います。

注釈:「5.クレジビリティを確認する」の"クレジビリティ"とは、"credibility"(信頼性・確実性)のことだと思われます。

参考(コトバンク):クレディビリティー(英語表記)credibility

2-2.入力2 ネット検索で重要な三点(前回の質問の出力からの絞り込み)

次に、前回の質問の中で、より重要な三点を挙げるように質問しました。

入力:
前回の質問の回答で挙がった10点のうち、特に重要な3点を挙げて下さい。

出力:
上記の10点の中で、特に重要な3つのポイントは以下のとおりです:

1.ソースの信頼性を確認する:

情報源の信頼性を確認することは最も重要です。信頼性の低い情報源からの情報は、誤った情報やバイアスが含まれる可能性が高いため、信頼性の高い情報源を優先しましょう。

2.複数のソースを比較する:

信頼性を確認するために、複数の異なる情報源から情報を収集し、それらを比較することは非常に重要です。一つの情報源からのみ情報を得ることはリスクが高まります。

3.情報の日付を確認する:

情報の日付を確認し、最新の情報を入手することは重要です。特に迅速に変化する情報に関しては、古い情報は有用ではありません。

「特に重要な3点」としましたが、前回の回答は10つのうち、最初の3つを挙げているように見えました。これは前回の出力が「重要な順に10点挙げた」のであれば「特に重要な3点」が成立しているのでこれで良いと思います(確かめる術がありませんが)。また、挙げているポイントは同じですが、解説が微妙に内容が変わっている所は気になりました。今回の回答では前回の回答を丸々引用しておらず、最初の三点のみ引用し、解説を改めて生成したのではないかと考えられます。

2-3.入力3 ソーシャルメディアの利用に関して

次に、ソーシャルメディアに関しての質問をしてみました。

入力:
ソーシャルメディアを利用する際に注意する点を3点挙げて下さい。

出力:
ソーシャルメディアを利用する際に注意すべき3つの重要なポイントは次のとおりです:

1.プライバシーと個人情報保護:

ソーシャルメディアでは個人情報が共有されることがあります。注意深くプライバシー設定を確認し、必要な場合には制限を設けて個人情報の保護に努めましょう。また、不審なリクエストや情報提供には警戒し、個人情報を安全に管理しましょう。

2.デジタルエチケットとコミュニケーション:

ソーシャルメディア上でのコミュニケーションは他のユーザーとの関係に影響を与えます。他のユーザーを尊重し、礼儀正しいコミュニケーションを心がけましょう。誹謗中傷や攻撃的なコメントは避け、建設的な対話を奨励しましょう。

3.情報の信頼性とフェイクニュース:

ソーシャルメディア上では情報が簡単に拡散されるため、情報の信頼性を確認することが重要です。情報を共有する前に、その情報源や内容の信頼性を確認しましょう。フェイクニュースや誤情報の拡散を防ぐために責任を持ちましょう。

良く言って当たり前の、悪く言えば平凡な回答だと感じました。回答を上手く引き出すためのコツやテクニックが必要だとも感じました。

2-4.入力4 ChatGPTの利用に関して

次に、ChatGPT自身に関しての質問を入力してみました。

入力:
ChatGPTを利用する上での注意点を教えて下さい。

出力:
ChatGPTを利用する際には、以下の注意点を考慮することが重要です:

1.プライバシーと個人情報:

ChatGPTを使用する際には、個人情報や機密情報を含む文を避けるようにしましょう。特に、実際の個人情報やセンシティブなデータの入力は避け、匿名性を保つことが望ましいです。

2.適切な使用:

ChatGPTは一般的な情報や文の生成に使用されるべきです。不適切な質問や要求、違法行為、暴力的な言動などは行わないようにしましょう。ChatGPTは利用者の意図を理解することができないため、悪意ある行為は避けるべきです。

3.情報の検証:

ChatGPTが提供する情報は、あくまでモデルが学習したデータに基づいています。重要な意思決定や専門的な情報については、他の信頼性の高い情報源と照らし合わせ、検証することが大切です。

4.適切な言葉の使用:

ChatGPTには特定のコンテキストや文脈を理解する能力が制限されています。非常にフォーマルな文章や専門的な専門用語の使用は、理解されにくい場合があります。簡潔で理解しやすい言葉を使うよう心がけましょう。

5.機械学習モデルの制約:

ChatGPTは学習データに基づいているため、そのデータの範囲外の知識や最新の出来事に関する情報は提供できない場合があります。モデルの制約を理解し、適切な文脈で利用するよう心掛けましょう。

6.過度な依存の回避:

ChatGPTはあくまでツールの一部であり、意思決定や重要な業務においては他の手段や専門家のアドバイスを利用する方が適しています。ChatGPTを過度に依存せず、補完的な役割で利用するようにしましょう。
これらの注意点を順守することで、ChatGPTを安全かつ有効に利用できます。

2-5.入力5 ChatGPTを仕事で活用するには

次に、ChatGPTを仕事で活用に関する質問を入力してみました。

入力:
ChatGPTを仕事で活用する上でのコツを教えて下さい。

出力:
ChatGPTを仕事で活用する上でのコツは以下の点に注意することが重要です:

1.問いかけを明確にする:

・ChatGPTは特定の文脈を理解するのが得意ではありません。質問や指示を明確かつ簡潔に表現しましょう。複数の質問がある場合は、それらを順に尋ねる方が理解されやすいです。

2.フィードバックループを構築する:

・ChatGPTの出力が必ずしも完璧でないことがあります。モデルの出力に対してフィードバックを行い、必要に応じて再度質問を繰り返すことで、より正確な情報を得ることができます。

3.結果を検証する:

・ChatGPTが提供する情報は、あくまで学習データに基づくものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。重要な業務においては、ChatGPTの出力を他の情報源と照らし合わせて検証することが必要です。

4.専門知識を補完する:

・ChatGPTは一般的な知識に基づいていますが、特定の専門知識が必要な場合は、専門家の助言や他の情報源を利用して補完しましょう。ChatGPTはツールの一部であり、全ての知識を網羅するわけではありません。

5.言葉の選択に注意:

・ChatGPTは教育的で説明的な目的にも使用されますが、文脈を正確に理解できない場合があります。言葉の選択には注意し、簡潔で明瞭な表現を心がけましょう。

6.プライバシーとセキュリティに気を付ける:

・機密情報や個人データをChatGPTに提供しないようにしましょう。ChatGPTは一般的な情報生成のためのツールであり、セキュリティやプライバシーに配慮する必要があります。

これらのポイントを考慮することで、ChatGPTを仕事で効果的に利用できます。ただし、ChatGPTの出力があくまでモデルの学習データに基づくものであることを理解し、適切なコンテキストで利用することが重要です。

個人的にこの入力は、「ChatGPTで仕事の生産性を上げるには?」というニュアンスの質問でした(この出力は「ChatGPTを仕事で活用する上での注意点」としてみると妥当な内容だと思います)。次の質問では今回の質問からフィードバックし、入力内容を改めることにしました。

2-6.入力6 ChatGPTを仕事で活用して生産性を上げる方法

入力:
ChatGPTを仕事で活用して生産性を上げる方法はありますか?

出力:
はい、ChatGPTを仕事で生産性を上げる方法はいくつかあります。以下にいくつかの方法を挙げてみましょう:

1.情報検索の効率化:

・ChatGPTを使って特定のトピックに関する質問をすることで、素早く情報を収集できます。これにより、手作業での検索や読み込みにかかる時間を削減できます。

2.ドキュメンテーションのサポート:

・ChatGPTを使ってドキュメンテーションの一部を生成することで、業務の知識共有を効率化できます。重要な情報を素早く整理し、チーム全体で共有できるようにします。

3.アイデアのブレーンストーミング:

・ChatGPTを使ってアイデアのブレーンストーミングや問題解決に活用できます。新しい視点やアプローチを提案するために、ChatGPTの生成能力を利用してみましょう。

4.言語処理タスクの自動化:

・ChatGPTを利用して、言語処理に関連するタスクを自動化できます。例えば、文章の要約、質問応答システムの構築、文書生成などが挙げられます。

5.ユーザーサポートの向上:

・ChatGPTを使って自動応答システムを構築することで、ユーザーサポートの効率を向上させることができます。一般的な質問への自動応答を行うことで、サポートチームが専門的な問題にフォーカスできるようになります。

6.自動レポート生成:

・ChatGPTを活用して、データや統計情報から自動的にレポートを生成することができます。これにより、定期的な報告作業の手間を軽減し、時間を節約できます。

7.コミュニケーションの補完:

・ChatGPTを用いて、クリアで理解しやすい言葉でのコミュニケーションのサポートが可能です。プロジェクトの進捗状況や課題について質問することで、効果的なコミュニケーションを促進します。

これらの方法は、ChatGPTをタスクの補完や自動化に活用することで、生産性を向上させるのに役立ちます。ただし、ChatGPTの利用は適切な文脈で行われるべきであり、特にセキュリティとプライバシーに留意することが重要です。

意図していた回答が出てきました。前回の入力と併せて考えると、入力(質問)の重要性を考えさせられます。

3.最後に

今回のChatGPTとのやりとりを通じて思ったことは、「意図していた出力(回答)を得るためには適切な入力(質問)が必要である」ということでした(ただし、人間相手に質問する際にも適切に質問をするための工夫が必要です)。やはり、ChatGPTとやりとりの中で適切な出力(回答)を得るために、考えながら使っていく必要があると感じました。

4.参考書籍

生成AIの核心 「新しい知」といかに向き合うか (NHK出版新書) Kindle版


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