見出し画像

コロナ禍でも響く曲【What's Going On】

昨年、体の調子が良くないが
まぁ我慢すれば大丈夫だろう
と思っていたら爆発した。

病院への道中、
ラジオからMarvin Gaye(マーヴィン ゲイ)の
『What's Going On』が流れてきて
ぽろっと涙が出た。


Marvin Gaye/What's Going On

ベトナム戦争に従軍していたMarvinの弟から
戦地で見た地獄を切々と綴られていた手紙の内容
がモチーフとなっているこの曲。

悲惨な戦争や理不尽な問題に対して、

「この世界はどうなっているの?
何が起こっているの?」

と力強く繰り返し問いかけ、
すさんだ人々の心に愛を甦らせよう
そして、行動を起こすよう呼びかけている。


ちょうど50年前に発表された曲だが、
コロナ禍で不安な未来しか見えない
現代人の心にも響く名曲だ。



社会貢献に一役

所属事務所だったモータウンレコードは
設立60周年記念事業の一環として
ミュージックビデオを制作している。

映像監督は、
アメリカで起きている社会的弱者の生活に
悲惨な影響を及ぼしている未解決問題
(シングルマザー、黒人差別、学校襲撃、
医療問題など)をこの名曲と結びつけながら
取り上げたと語っている▼(参照



2001年には、
U2のボノ提案したエイズ研究・被害者救済を
目的としたチャリティソングとして
多数のアーティストがWhat’s Going Onの
カヴァーレコーディングに参加した。

レコーディング直後9月11日、
アメリカ同時多発テロ事件が起こり
エイズとテロ被害支援の両方を目的とした
チャリティプロジェクトに変更されている。


コロナで落ち込んでいる世界に、
What's Going Onを絡めた
チャリティープロジェクトが
また始まればいいな。



堕ちて見つけた新たな表現


この曲を発表するまで
Marvinは相当な心のダメージを負っていた。
デュエットパートナーTammi Terrell(タミー テレル)が脳梗塞により24歳という若さで亡くなったのだ。

あまりのショックで立ち直ることが出来ず、
対人恐怖症、引きこもり、
モータウンレコードへの不信感、
自分の音楽性への疑問などが募り、
薬物依存への道を辿っていった。
しかし、Tammiの死により
物事を哲学的に捉えるようになっていき
音楽以外のことにも関心を向けるきっかけとなり
新たなインスピレーションを掴むことができた。

さらに既述の復員した弟との再会も重なり
数ヶ月ぶりに音楽活動を再開。
1971年『What's Going On』で復活を果たした。


さて、私がなぜ車中で泣けてきたかと言うと、
弱っている自分に響く優しいメロディと
Marvinが歌いながら語りかけてくれている気がしただけ。
今考えると相当弱ってたのかも(笑)


Marvinのようにマイナス感情の自分を乗り越え、困っている人や動物、社会などに寄り添える
人になれるよう今はゆっくり休憩しよう。



【おすすめの記事】

最後までお読みいただき本当にありがとうございます✨ 「フォロワーさんにオススメしたい!」 「もっと読みたい!」 と思ったらサポートしてみませんか?▼