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アナログ腕時計

朝。ふと気付いたら、腕時計が止まっていた。
故障とかではない。単純な電池切れだ。

電車通学を始めた中学生の頃から、ずっとアナログの腕時計にお世話になっている。
今使っているのは何代目だろう。数えていないし、前の時計のデザインを覚えてもいない。
共通しているのは、とにかくずっとアナログ時計であることだけ。

色やデザインにはさほどこだわりが強くなくて、ベルトは金属のものや革製のもの、布製のものなど色々使っていた。
肌に触れるしずっと着けているので蒸れにくいものがよくて、細すぎても落ち着かないので12〜16ミリくらいの幅をよく買う。
色はその時々好きなもの。最近は落ち着いた赤系が好き。
そして、文字盤が見やすくシンプルなものが良い。これは絶対!

神無月は昔から時間の感覚というのが弱くて、
「あと何分」というのが、数字だと咄嗟に分からない。
もちろん引き算は出来るのだけれど、「あと7分」という数字と「どれくらい急がなければいけないか」が脳内で結びつきにくいらしい。
その点、アナログ時計なら
針と針の角度という視覚情報で「まだ90度くらいあるな」「あとちょっとしかない」と感覚的に掴める……ような気がする。

もちろん、それで完璧に遅刻がなくなることはない。
(過去お待たせしたことがある皆さんには本当に申し訳ない)
でも、多少はこれでもマシになってるんです。

そんなわけでデジタル時計が苦手なので、時間を確認するにもケータイやスマホでは足りない。
スマホのホーム画面にも、アナログ時計とデジタル時計が同時に見られるように両方入れているにも関わらず……
ついでに言えば、JRのホームにはアナログもあるけれど、地下鉄の行先案内はデジタル時計しかない。
あと、バス停には時計がまずない。

切実に日常生活に差し支えるので、できるだけ早く電池交換をしてもらおうと思って、困ってしまった。

時計屋さんが、ない。
職場最寄駅の駅ビルに時計を扱っているお店はなく、近所に個人経営のようなお店もない。そういう所はあったとしても仕事帰りにはもう閉まっているだろうけど。
前職の頃は通勤途中に大きいターミナル駅を通ったので、そこで途中下車してミスターミニットに寄っていたのだけれど、今回はそれすらない。

……どうしろと?

結局、定期圏外まで少し遠回りしてミスターミニットに寄ることはできたけれど、こんなに探すとは思ってなかった……
これは本格的な修理とかだともっと困ってしまう。
いや、そもそも新調したい時どうすればいいんだろう?

今、そんなに腕時計使ってる人少ないのかなぁ。

電池を替えベルトを替え、かれこれ6,7年使っている愛用の腕時計。おかえり!

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