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紺碧に咲くデルフィニウム

割引あり

誰も知らない いつかの何処か
蒼き精霊ものらの加護を得て
海を統べるは 精霊かれらの力
民を統べるは 気高きその血
蒼き皇帝デルフィニア

(蒼玉の女帝の唄)

小説連載始めます

 誰も知らない、近くて遠い昔。ここではない何処かの世界。
 人と精霊とが、まだ近しかった頃。
 赤、黄、白、黒、そして青──五色の精霊の色を持つ「魔法使い」は、特別な存在だった。
 精霊にも、人々にも愛される存在だった。

 そこは海辺の都・コルオラ。強大なる帝国の皇宮。
 皇女デルフィニアは、皇帝と寵妃の愛娘。海と人々との縁をつなぐ《海の民》として、そして蒼い髪と蒼い瞳を持つ“精霊の愛し子”として生を受けた。
 水の精霊に愛された皇女は、軽やかに海を駆ける。
 海を愛し、国と民を愛し、平穏に暮らしていく──はずだった。

 いつしか、皇女を取り巻く静かで豊かな海は荒々しく波立ち、帝国をも大きく揺らしてゆく。

 蒼き皇女の一代記、開幕。

新作長編小説、noteにて連載!

第一話は5月21日(日) 先読み版を公開します。
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○詳細・登場人物(先行公開)

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