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ソーシャルメディアラボの裏側:現場独自のノウハウをコンテンツに転換しよう

SEO対策の記事だけじゃ味気ない! どうやってコンテンツの幅を持たせたのか?

そういった悩みに、どうやって私たち「ソーシャルメディアラボ」編集部が取り組んできたか。ちょっと振り返ってみます。


私が考えるメディア編集者の仕事とは

Webメディアの編集者にはアクセス解析力も文章力も、ある程度は求められます。ただ、最も大事なのは下記二つの視点かと思います。

・喜ばせたい読者を定義して、彼らにとって役に立つ情報を届ける
・社内資産をコンテンツ化に組み替え、ブランディングや売上に貢献する

言い換えれば、誰の悩みを、自分たちのリソースを使ってどうやって解決し、どれくらい利益を大きくできるか。根本的にはメディア編集者もマーケターも、ビジネスパーソンも役割は同じです。

私の部署ではコンサル部門とマーケ部門(メディアもここの管轄)は分かれていますが、彼らが現場で培ったノウハウこそ社内資産と捉えており、どう読者に届けて、読んでもらえるか検討していました。


「喜ばせたい読者」と運営意義を整理する

「ペルソナ」なんて言い方をしますが、誰のためのメディアであり、どんな情報を発信する媒体かを決めておくと、編集部内で共通認識が取りやすいです。

それでは、そもそも弊社メディアにとっての想定読者と運営する意義は何か? 私がジョインした4年前から、実はほぼ変わっていません。

“SNSマーケティングの健全な市場成長に貢献する”

(中略)

ソーシャルメディアラボが読者の皆様にとって、SNSをご自身のビジネスに活用でき、SNSのメリットを上長に説明でき、SNSの使い方を部下や従業員の方に伝えられる一助になるよう、努めてまいります。
https://gaiax-socialmedialab.jp/about-us/

当時はまだまだ企業のSNS活用が各社手探りの状態で、主要媒体も立ち上がり途中。例えば、Instagramの国内MAUは1000万以下くらいでした。

今はインハウス化が進む傾向があるものの、私たちのコンサルティングのニーズは健在です。今も昔も市況は変われど、こうしたミッションをブレさず運営しています。


現場独自の情報も整理してコンテンツ化する

サービスページや記事ページで主要キーワードのSEOが軌道に乗り始めると、直接CVさせる目的ではないけど書いた方が良いコンテンツを手がけるようにしました。


●記事に使った調査が、セミナー資料にも使えて一石二鳥になるケース

社内にホットリンク社のクチコミ分析ツールが入ったり、自社ツールが開発されたことで、コンサルタントがソーシャルリスニング分析をできるようになりました。

そこで映画が好きなコンサルタントと一緒に「流行りの映画について、ツールを試した考察記事を書かないですか?」と企画を持ち込み、一緒に調査をして記事化したものがあります。

この記事単体はそこまで多く見られたわけではないですが、この調査をもとにセミナー開催時の資料が完成しました。

この流れは「記事作りがアウトプットの習慣になる」という勉強の側面と、「コンサルタントによる記事とセミナーが一挙に作れる」というブランディングと案件獲得の側面で、非常に効率的でした。

記事作り ⇒ 調査ツールの練習 ⇒ セミナー資料化

ひとつの成功パターンとして、今も定期的に取り組んでいます。


●一過性のバズ狙いだったのに被リンクを貰えて主要KWも取れてたケース

他にも「このタイトルで書いてみるのはどうか?」というチャレンジングな振りに応えてもらったケースがありました。

私がBooks&Appsさんのイベントに参加して感動し、同社のように「SNSやはてブで拡散される記事を書いて、コンサルタントの認知度あげよう!」という実験を試みました。

過去はてブで反応の良かった記事をリストアップ。【全力調査系】【賛否両論系】など広まった要因をざっくり定義して、コンサルタントが書ける記事を考えました。

「SNSは、オワコン、なのか?」 こんなのどうでしょう?

こんなアバウトな企画から二回ほど打ち返しをして、この記事が生まれました。

この記事は通常記事の5倍にあたる月間5,000PV、SNS上のクチコミ数も通常の10倍以上。満足いく結果でした。

それだけでなく、BLOGOSさん藤村さんのブログにも取り上げてもらい、被リンクの効果もあってか「企業 SNS アカウント」で1位、「企業 SNS」で2位に浮上(2019年3月現在)。

ただのSEO対策の記事企画では発想しづらい記事も、コンサルタントを交えて「現場経験上、これ書けますか?」と相談すれば、意外な成果につながることもあるという事例でした。


「情報の届け方」まで手掛ける

言うまでもなく、今は「企業」で発信するより「個人」で発信した方が、受け入れてもらいやすい時代。

読者とコンサルタントを近づけるために、SNS発信やnoteによる発信を編集部スタッフもバックアップしています。

具体的には、以前記事に書いたようなアウトソーシングのやり方を共有したり、

チャットワークに個人のブランディングを支援する部屋を作って、発信の仕方を客観的にアドバイスしたりです。

徐々に部内でも、アウトプット習慣がついてきて嬉しいです。

とはいえ、まだまだここは改善の余地があるので、仕組みで質と量を上げていけないかと施策検討中です。


まとめ:編集者は世の中と社内をつなげよう!

参考になりましたか? これは弊社メディアの、私のやり方であり、正解か不正解かはおそらくないと思います。

ただ、エッセンスは「Webメディアの編集者が世の中のニーズを汲み、社内のリソースからやり繰りする仕事だ」という点。

世の中と社外をつなぐ。そんな様子を少しでもイメージして頂けたら幸いです。


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