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「コーン茶」がメニューにある居酒屋は信用できる

私は残念ながら、あまりお酒が飲めない。大学生の頃はもう少し飲めていたのだが、年齢を重ねるごとに量が飲めなくなり、1杯、2杯、飲めるかどうか、というところである。
とはいえ会社員として暮らしていると、2時間を超えるような飲み会も月に何度かはある。お酒が飲めないくせに、塩辛いおつまみが好きでバクバク食べてしまうので、宴会中は喉が乾いて仕方がない。
そういう時にメニューに「コーン茶」があると、あぁ、今日は来てよかったなぁ、またこのお店に来たいなぁと安堵するのである。

なぜ、ウーロン茶ではダメなのか

居酒屋のノンアルコールメニューとして代表的なのは、コーン茶よりも、ウーロン茶である。ウーロン茶は消化吸収を助ける効果があり、スッキリとした味も美味しく、好きな飲み物だ。しかし、「昼間に限っては」の話である。

カフェインに強い人からすると、目の前の飲み物にどの程度のカフェインが含まれているかなど、気にもとめないだろう。ウーロン茶には100mlあたり20mgのカフェインが含有されている(マイナビウーマン記事より引用)。グラス1杯分ウーロン茶を飲むだけで、ティーカップ1杯分の紅茶(100mlあたり30mg)と、カフェイン量はさほど変わらない。

「アルコール耐性がない人」「カフェイン耐性がない」の間に明確な相関関係はなさそうだが、肝臓機能が弱く、どちらも苦手、という人は存在するだろう。少なくとも私がそうなので、ウーロン茶は18時以降、極力飲みたくないのである。

同じ理由から、温かいほうじ茶は食後でなく食前に出してほしい。

ほうじ茶と煎茶のカフェイン量も、ウーロン茶と同じく100mlあたり20mgだ。食後のコーヒー・紅茶で眠れなくなる人は、日本茶も同じく控えた方が良いだろう。
カフェインは摂取後30分〜2時間程度で最大となり、個人差があるが、2~8時間の時間をかけて効果が半減していく(NCNP病院コラムより引用)。
飲み会の締めで22時すぎにほうじ茶を飲んでしまっては、24時頃にカフェインが最大の効果を発揮してしまうのである。

なぜ、オレンジジュースではダメなのか

大人ばかりの飲み会で、1杯目からオレンジジュースを頼んでいると、間抜けに見える、という心理的な側面もあるが、何より、甘い飲み物はカロリーが高い。オレンジジュース500mlあたりのカロリーは219kcalで、炭水化物量は57.42g。白米1膳分とほぼ同等である。(サンキュ記事より引用

「アルコールが苦手な人」と「ダイエット中の人」に必ずしも相関はないものの、健康思考の高まりで酒量を控えている人もいるだろう。かくいう私も万年ダイエッターであり、ただでさえも摂取カロリーの増える飲み会において、人知れず白米と同等のカロリーを飲み干すのはなかなかのストレスである。

同じ理由から、ジンジャーエールも、カロリー超過である。

一見「生姜」パワーで健康的に見えるジンジャーエールだが、500mlあたりのカロリーは195kcalと、オレンジジュースと大差ない。

同じ理由から、ノンアルコール飲料・モクテルも、甘い時点で心配になる。

最近ではカロリーゼロ・糖質ゼロのノンアルコールカクテルも発売されているようだが、それで甘い場合は今度は人工甘味料が含まれていないか心配になってくる(このあたりは感覚的なものなので、実際には健康に問題のない商品もあるのでしょうが…)。

またカロリーフリーの「ノンアルコールビール」もあるが、あれはビールの味が好きな人が飲む物であって、ビールの味自体が得意でない私は普通に麦茶を飲んでいる方が味的にも良さそうである。

そこまで文句を言うならば、水を飲んではどうか

そんな声が聞こえて来そうであるが、1杯だけならまだしも、お金を落とさないのに店員さんに何度も手間をかけるのに気が引ける。水道水の風味そのままだったり、コップが小さかったり、いつまでも注文が通らなくても、当然文句を言う権利はない。

有料のミネラルウォーターや炭酸水を頼むという選択肢もあるが、日本の居酒屋に集団で飲み会に来ている中では、なかなか勇気のいる行動である。(水を飲んでいる=早く帰りたさそう、楽しくなさそう、に見られているような…)フランス料理であれば、おかしくないんですけどね。

コーン茶はカフェイン、カロリー、ビジュアル、名前の響き、どこをとっても申し分ない飲み物である

ここにきてコーン茶の素晴らしさを改めて実感していただけるだろう。コーン茶はカフェインゼロ、お茶なのでカロリーもゼロ。またビジュアルとしては一見ウイスキーの水割りやハイボールのような色味で、食卓から浮くこともない。

何より、他のノンカフェイン飲料と比較しても、名前の響きが絶妙なのである。「麦茶」は家っぽすぎる。「ごぼう茶」「そば茶」は健康志向が強すぎる。「ハーブティー」は入れ物からしてセレブっぽすぎる。
その点「コーン茶」は家庭で手作りして頻繁に飲むものでもないため特別感があり、高飛車なイメージもない。コーンという名前の響きだって、明るく楽しげである。北海道出身の人や、北海道に旅行にいった人がいればなお、「私コーン茶好きなんですよね」という会話も成立しやすい。

欲を言えばコーン茶のアイス・ホット、アイスの場合にはストローを刺さずに提供いただきたい。

まぁこれは贅沢ですね。コーン茶がメニューにあるだけで御の字です。

ちなみにコーン茶にデメリットがないか血眼になって探したところ、カフェインは含まれないが、カリウムや食物繊維を多く含むため、過剰摂取は利尿作用につながるもよう。とうもろこしアレルギーをお持ちの方もお気をつけください。


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