見出し画像

街灯を求めて東京上野へ 二重橋飾電燈

上野といえば、パンダであるが、
私の場合は上野に行く理由も街灯である。

愛知にある博物館明治村。
そこにある、二重橋飾電燈をTwitter、今のXに投稿したのがきっかけだ。

二重橋飾電燈は、細部の装飾までこだわり抜かれた豪華な街灯だ。
ここまでの装飾されたものを街灯と呼ぶよりも、たしかに飾電燈(かざりでんとう)と呼ぶ方がしっくりくる。

その写真を、Twitter、Xに載せたところ、フォロワーの方から面白い情報を頂いた。

フォロワーさんの送ってくれた写真は、明治村のものと、かなり似ている。
気になる、これは確かめずにはいられない。
ちょうど東京に行く予定があったので、そこで上野にある東京藝術大学へ行ってみることにした。

東京、上野
10月なのに桜が咲いている不思議な街だ。

東京藝術大学の陳列館の前に、それはあった。

近くの台座部分を見てみると、「皇居二重橋飾燈及橋欄」の文字がある。
明治村にあるものと同じ、あの二重橋飾電燈だ。

全文はこちら。

皇居二重橋飾燈及橋欄
この飾燈および橋欄は明治十九年(1886年)に当時の宮内省がドイツのハーコート会社に注文同二十一年(1888年)に竣工したものである
新宮殿造営(本学吉村教授設計)に伴い二重橋かけ替工事の為 旧飾燈(四基の内一基)および旧橋欄四枚を 宮内庁から移管を受けこの場所に設置したものである
 飾燈 高さ 五・一〇米
 橋欄 巾  二・〇〇米
尚現在この二重橋・飾燈・橋欄は昭和三十七年(1962年)に内藤春治名誉教授の意匠設計及原型製作にかゝるものである
 昭和五十六年 十月
  東京藝術大学


飾燈 高さ 五・一〇米
……なんで米?と思ったら、メートルの漢字だった。
そういや㎡のことを平米(へいべい)って言うなあ。

二重橋飾電燈の1基が明治村にある理由は、明治時代に作られたものだからだろうが、東京藝術大学になぜ1基あるのか、来るまでわからなかった。
台座の説明を読むと、二重橋および新宮殿造営が、東京藝術大学に関係のある人物が関わっているとのことで、それにより二重橋飾電燈1基が大学内に建てられたであろうことが分かった。

二重橋飾電燈は全部で4基あったとのこと。
残り2基も、もしかしたらどこかに飾られているのかもしれない。

おまけ
上野動物園でパンダは見れなかったものの、パンダ焼き楽しんだ。
可愛い&美味しかった、また食べたい。

いただいたサポートは、さらに世に街灯の面白さを伝えるため、100%街灯探しの資金にさせていただきます。