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エストニア滞在日記 始動

6日目。移動の疲れもあってこれまでだらだら過ごしていたが、ようやく今日から会社が始動した。毎朝10時にミーティングをしてそれから各自担当業務に取り掛かる。終業時刻は17時。いわゆるスーパーホワイト企業である。この日は健友から直近の予定について説明があった。

「僕はこの1週間は家探しに全力を尽くします。」

そうだ、エストニアに来てまずは住む家を決めなければならない。いつまでもAirbnb生活を続けるわけにはいかず、不動産探しは直近にして最大のタスクであった。健友以外の3人はそのことを理解しながらも、日本の時みたく健友が良さげな家を見つけてくるだろう、と終始人任せであった。健友は面倒臭がるそぶりを見せながらも不動産探しが趣味ということもあって乗り気な感じも伝わってきた。

ミーティング後、僕はシンガポールの仮想通貨・ブロックチェーンに関する国際動向記事の作成、およびエストニア現地企業の調査に取り掛かった。フィリピンに語学留学した時から、企業にアポイントを依頼しては面談して記事にしてということを繰り返している。今回もその流れでとりあえず複数社にアポ依頼のメールを送信した。この業界はまだまだ未成熟ということもあって、突然の連絡であっても意外と会ってくれるのだ。

昼を食べて、夕方の16時頃に健友、哲誠と第一候補の家の見学に出かけた。先日見た古びた家とは違い、今回の家は外観から大きく内装もオシャレであった。室内プール、サウナ、ジャグジー、広い庭なんかも付いていて、日本で借りるとしたら月数十万はくだらないだろうという豪華な物件であった。家主のこだわりで家具や置物もどこに売ってるんだと突っ込みたくなるようなものがあちこちに置かれていた。3人とも大満足。

このときに案内してくれたブローカーは、Tシャツにジーパン姿でポケットに手を入れながら話し、現地の成功者を体現したような風貌であった。その余裕からか、向こうから営業してくる様子は一切なく、こちらが、半年という短い期間だけどお願いだからここに住ましてくれ、とお願いする立場となった。なかなか渋い表情をしていたが、「家主に聞いてみる。」とこの日は解散した。

帰宅して孝暁の手料理を食べた後は、4人で体幹大会をした。一昨日あたりから哲誠に便乗してみんなの日課になっている。学生の頃は部活の練習とかでよくやっていたが、今になるとほんの1分間でもきつい。「キテるわ〜。」と大した本数もしていないのに自己満に浸っていた。まぁ、続けることが大事である(いつまで続くかわからないが)。

就寝前に哲誠がまたしても一言。

「この部屋ばり乾燥してへん?さっきかけたタオルもう乾いたで。」

そんなことある?と思い、自分が干した洗い物を触ってみると確かに一切の湿り気を感じなかった。加湿器代わりに洗い物は極力部屋の中に干そう、とコンセンサスをとって就寝した。

(翌朝)・・・喉の調子悪いわ。

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