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【アニラジ今昔5】アニラジ興隆期 ~4年目と5年目の境界線、そして7年目の……~

1995年秋頃、アニラジ番組を取り扱う雑誌「アニラジグランプリ」が創刊されました。日本全国で放送されているアニラジ番組を取り扱うという雑誌で、大手の放送局だけではなく地方局まで網羅されていて「アニメ・ゲームを取り扱う番組」だけではなく「直接アニメ・ゲームの話題は取り扱っていないけど、声優さんがパーソナリティ・アシスタントを務めている番組」も取り扱われていて、何ページも続くそのボリュームには圧倒されたものです。

ただ、あまりにもボリュームが多すぎてすぐには把握できないため「どういう番組が放送されているか、わかりやすくまとめてみよう。ついでだから、前にやっていた番組もまとめておこう」と思い、当時使っていたワープロ専用機「書院」で番組表としてコツコツまとめていました。

そのファイルが近年テキストファイルとして見つかり、運営している「コミュニティFMラジオ局アニラジ番組表」の資料ページとして公開したのが以下のページになります。

かつて放送されていた「アニメトピア」(ラジオ大阪)「アニメNOW」「サンデーアニメジョッキー」「今夜はそっとくりぃむレモン」(以上、文化放送)「週刊ラジオアニメック」(東海ラジオ)の終了以降、1991年以降に広域局でポツポツとアニラジ番組が再び始まり、広がっていったのは1995年にかけて。それから1996年、1997年にかけてとんでもない数になっていったので、アニラジ番組の歴史として紹介していきたいと思います。

※凡例:★…ラジオドラマが放送されていた番組 ☆…現在も放送中の番組

■0年目・1990年中に放送されていた番組

●こちらアニメマニア編集局(1990年より 栃木放送)
●mamiのRADIかるコミュニケーション (1984年より 東海ラジオ)
★冨永みーなのはいぱぁナイト (1989年より KBS京都)
●日高のり子のはいぱぁナイト (1989年より KBS京都)
●青春ラジメニア (☆ 1989年より ラジオ関西)
●ウキウキ放送局 (1986年より FM山口)
●水谷優子のアニメ探偵団2 (1990年より 高知放送)
●アニメマインド (1984年より 大分放送)
●アニメランド(1984年より 宮崎放送)
●アニメでGo!Go! (1982年より 南日本放送)

まずは1991年よりも前、1990年に放送されていた番組から。現在も続くロングラン番組「青春ラジメニア」が放送されていて、「RADIコミ」「ウキウキ放送局」「アニメマインド」「アニメでGo!Go!」と、この後も長寿番組として放送されていた番組が並びます。当時は県域局での放送が多く、広域局なのは東海ラジオのみ。「はいぱぁナイト」はKBS京都で放送されていた看板ともいえる夜ワイド番組で、冨永みーなさんの担当回では1993年にラジオドラマ「宇宙英雄物語」が放送されていました。

■1年目・1991年に開始した番組

〈文化放送〉
★ノン子とのび太のアニメスクランブル (☆)
★魔神英雄伝ワタル3

〈栃木放送〉
●チャラのOH!マイ・アニメ (☆)

〈ラジオ日本〉
●林原めぐみのHeartful Station

〈ラジオ関西〉
●林原めぐみのHeartful Station2
★熱血電波倶楽部

そして1991年、文化放送で「ノン子とのび太のアニメスクランブル」と「魔神英雄伝ワタル3」が始まります。「ワタル3」は前の数回で触れたとおりで「アニメスクランブル」は30年以上経った今も、文化放送本局から超!A&G+へ移籍して放送されている長寿的なアニメ情報番組です。実は一時期「超幕末少年世紀タカマル」というラジオドラマが放送されていました。

また「チャラのOH!マイ・アニメ」も30年以上続いている長寿番組で、本日時点で放送1590回と1600回まであと少し。アニメの話題はもちろん、リスナーとの交流も大切にされていて、新型コロナウイルスの流行以前は毎回公開収録を行っていた、現在も親しまれている番組です。

林原めぐみさんによる名番組「林原めぐみのHeartful Station」が何故かラジオ日本とラジオ関西の両方にありますが、これはラジオ日本の方針転換で演歌・歌謡曲以外の放送が出来なくなり、撤退してラジオ関西へと移動し復活した影響から。ラジオ日本で放送されていた当時は突然番組が休止になったり、音楽がほとんど流れなくなったことに驚いたものです。このあたりはラジオ日本のWikipediaを見ていただいたり「社会の木鐸宣言」でググっていただけるとわかりやすいかと……内容的にもちょっと触れにくいものなので。

■2年目・1992年に開始した番組

〈文化放送〉
●アニメチック600秒
★ラジメーション あこがれアニメ学園
●田中真弓・伊倉一恵のふけてこんばんにゃ!
★魔神英雄伝ワタル3 虎王物語
★サウンドシアター ガイア・ギア

〈ラジオ関西〉
●YOUMEX YOUMIX
●流星野郎のゲーム業界裏情報

〈その他の局〉
★林原めぐみのTokyo Boogie Night (☆ TBSラジオ)
●アニメキングダム (東海ラジオ)
●山寺宏一のはいぱぁナイト (KBS京都)

「ワタル3」の放送が終わった春改編から少しずつ文化放送で番組数が増え、日曜朝10時半から「あこがれアニメ学園」、朝11時から「アニメスクランブル」、夜23時から「ふけてこんばんにゃ!」、23時半から「ガイア・ギア」という布陣に。1991年以来、日曜日の編成が定着している形となります。

また「林原めぐみのTokyo Boogie Night」がこの年から登場。前半がトークパート、後半がラジオドラマ「熱血電波倶楽部」のパートと当時の典型的なアニラジ番組フォーマットでしたが、深夜26時となかなか深い時間帯だったので、リアルタイムで聴くのがなかなか難しかったです。雑音なしでラジオドラマが聴けるのはとてもありがたかったのですけどね。

■3年目・1993年に開始した番組

〈文化放送〉
★佐竹雅昭の覇王塾
★クリスタニア~はじまりの冒険者たち
★ここはグリーン・ウッド放送局
★ぼくの地球を守って
★魔神英雄伝ワタル4
★魍魎戦記マダラ 転生編
★ツインビーPARADISE

〈東海ラジオ〉
★草尾 毅のT-Kids Party R
●大アニメ博覧会
★宇宙英雄物語

〈その他の局〉
●オール電リク TOKYO BAY LINE 7300(水曜日) (bayfm)
●國府田マリ子のGAME MUSEUM (ラジオ大阪)

文化放送のアニラジ番組がさらに拡大。ご覧頂いてわかるとおり、殆どの番組でラジオドラマが放送されていました。「ラジメーション」シリーズと「ツインビーPARADISE」はラジオ大阪でも放送されていて、ツイパラのパーソナリティを務められていた國府田マリ子さんによるゲームミュージックのカウントダウン番組「國府田マリ子のGAME MUSEUM」(※1)がこの年に開始。ラジオ大阪で長く続く名物番組となり、同時にラジオ大阪のアニラジ枠「V-STATION1314」の礎になりました。

オール電リク TOKYO BAY LINE 7300」は厳密にはアニラジ番組ではないのですが、山寺宏一さんが「バズーカ山寺」名義で1993年から2020年まで、後継番組「BAY LINE GO!GO!」「The BAY☆LINE」を含めてパーソナリティを務められていました。bayfmではこの番組を始めとして声優さんがワイド番組のパーソナリティを担当されることが多く、渕崎ゆり子さんや桜井智さん、近年では森久保祥太郎さんと仲村宗吾さん、八代拓さんが担当されていたりします。

■4年目・1994年に開始した番組

〈文化放送〉
★ツインビーPARADISE2
★電撃大賞クリス・クロス
★幼稚園戦記まだら
★電撃うさぎアワー・極道くん漫遊記外伝
★ロードス島戦記 風と炎の魔神
★爆れつハンター
★聖刻覇伝 ラシュオーンの嵐
★アニマガ・パラディ
●AYAとMAGUMIのGXXXステーション
★あかほりさとるののわぁんちゃってSAY YOU!
★広井王子のマルチ天国
★久川綾のSHINY NIGHT
●走れ!歌謡曲 サンデースペシャル

〈東海ラジオ〉
★三石琴乃・部活しよっ!
★GAP SYSTEM
●アニキンFREEDOM

〈その他の局〉
●椎名へきるのへきらーずラジオ (ラジオ大阪)
●小森まなみのPop'n!パジャマ (東北放送)
●痛快!アニメジオ (☆)(和歌山放送)

文化放送で放送されていた大学受験ラジオ講座の改編により、金曜日の深夜25~27時、土曜日の深夜24半~26時にもアニラジ番組枠が創設。一気に枠と放送時間帯が増えていきます。また、同局の名物番組「走れ!歌謡曲」はサンデースペシャルとして土曜日版のみJ-POP中心の編成となり、冨永みーなさんがパーソナリティを担当されていました。

東海ラジオでも前年に続いて新番組が開始。「GAP SYSTEM」は山寺宏一さんのひとりコントコーナーとラジオドラマで構成されていて、一見典型的なアニラジフォーマットに見えるのですが、ひとりで何役も演じていくコントコーナーがシュールかつ面白くて、不思議な世界に迷い込んだような気がしていました。番組CDから生まれた曲「つかれた」は名曲です。

地方局では和歌山放送の北尾博伸アナウンサーによる「痛快!アニメジオ」が開始。こちらも30年近く続いている長寿番組です。アニラジグランプリでこちらの番組の存在を知り「聴きたい!」と思っていたのですが、出力が5kwのため関東からでは聴くことが出来ず。前出の「アニメ探偵団」や「はいぱぁナイト」とともに「地元の人が羨ましい!」とほぞをかんだものです。

■5年目・1995年に開始した番組

〈文化放送〉
★秘密の天地無用!
★三石琴乃のエーベルージュ伝説
★冬馬由美のYUMI YUME CLUB
★エメラルドドラゴン
★西谷史恐怖館・東京SHADOW
★彰と瞳のNIGHT OF MIDNIGHT
★ぼくのマリー
★覇王大系リューナイト
★アニマガパラディ・ドラマワールド
★井上喜久子のトワイライトシンドローム
●井上喜久子の瑠璃色アクアリウム
★RADIO QUOVADIS
★古本新之輔のパラシュート遊激隊
●SOMETHING DREAM マルチメディアカウントダウン
★もっと!ときめきメモリアル
★電撃大作戦
★着せ替えラジオ・アニメプリンセス

〈TBSラジオ〉
★岩男潤子のプクプクペンギンパーク
●本箱あけた!
●緒方恵美のTOKYO WALKER RADIO STATION
★卒業クロスワールド
★卒業Mクロスワールド
★緑川光のSOLDER BREAK
●久川綾のMORE MORE IMPRESSION
★MEGU・OMO 街へ出よう
●萩森旬子のMEGA BIT SCRAMBLE
★魔法少女プリティーサミー Chisaのマジカルナイト
★リング
●X ENTERTAINMENT
★アニメExpress
★松本梨香のゲーマーズナイト
★TARAKO・FALCOMぴ~ひゃらら

〈KBS京都〉
●根谷美智子・愛のフューチャーランド (KBS京都)
●折笠愛のムーンライトカフェ (KBS京都)

〈TOKYO FM〉
●電撃パラダイス ゲームミュージックカウントダウン
●アースコンシャス・ドリーム

〈NACK5〉
★SHINE IN NAKED
★VIRTUAL ADVENTURE
★極道くん漫遊記外伝2
★JAJA姫武遊伝
★きまぐれオレンジロード~このときめきは……忘れない~
●桜井智のTOMOだちラジオ

〈その他の局〉
★ゲルゲットショッキングセンター (ニッポン放送)
★ピクチャーランドCLUB (ラジオ関西)
●の~みそコネコネ ラジオコンパイル (中国放送)

TBSラジオで平日深夜24~25時にアニラジ番組専門枠「ファンタジーワールド」が創設され、文化放送でも月・木曜日と土曜日21時半~24時半にも枠が拡大したことで、一気に番組が爆増。幸い、この当時はあまり番組被りがなかったのでまだ追うことが出来た時代でした。ラジオドラマがあるのは当たり前で、知らなかった作品に触れることが出来る機会でもありました。

また、TOKYO FMとNACK5といった関東のFM局でもアニラジ番組が開始。「電撃パラダイス」は皆口裕子さんによるゲームミュージックのカウントダウン番組で「VIRTUAL ADVENTURE」は石田彰さんと三重野瞳さんによるトークとラジオドラマの番組。「VIRTUAL~」は当時としては珍しい1時間番組だったのですが、人気を博して2時間の「VIRTUAL ADVENTURE EAST」へと拡大。ラジオドラマのコーナーが番組内番組へと発展して、石田さん・三重野さんによるトークパートと番組内番組のトーク+ラジオドラマという構成になり、ラジオ大阪でも「VIRTUAL ADVENTURE WEST」としてのれん分けされました。

この当時はテレビ東京系列で放送されていた新世紀エヴァンゲリオンが人気で、何故かフジテレビ系列であったニッポン放送の夜ワイド番組「ゲルゲットショッキングセンター」では継続的にエヴァコーナーを展開。クイズに誤答すると宮村優子さん、山口由里子さん、長沢美樹さんといった担当声優さんに罵倒されるコーナーもあったりと、非常に力が入っていたことを覚えています。

■6年目・1996年に開始した番組

〈文化放送〉
★アルシェ通り3番地
★メルティランサー・緒方恵美の銀河にほえろ!
★同級生~恋愛専科
★浅田葉子のグラムス・レディオナイト
●本名陽子の「YOKO DE PARADISE!」
★紅と蒼の伝説・ランドロック
★ぼくのマリーWARS!
★魔神英雄伝ワタル外伝 ピュアピュアヒミコ
●L女子学園放送局
●小森まなみのエールを君に!
★ラジオ・ガンガン
★ツインビーPARADISE3
★電撃大賞

〈TBSラジオ〉
★子安・氷上のゲムドラナイト
★フォーチュン・クッキー
★マッコウ・萩のLUNARシルバースターストーリー
★S'naryのジョカラジ
●Newtype Sound Net
★MAZE☆爆熱アワー
★エアーズカプセル・GAO!
★ラジオの世界エルハザード
●草地章江のなまけものの夢
●マクロスワールド

〈ラジオ日本〉
●瞳と光央の爆発ラジオ
★平成タイムボカン
★勇者指令ダグオン
★電脳戦隊ヴギィズ・エンジェル
★RIKA☆YURI捕物深夜
★森川智之・檜山修之のきくのはタダだぞ!

〈ラジオ大阪〉
●波乗り!アニメジャーナル
●宮村優子の直球で行こう!
●TV Game Radions
●TV Game Radions R
●ねおちゅぴ
★ゆうきまさみ文化学院

〈TOKYO FM〉
●TDK Music Directry
★YAOちゃんのラジコミ王国

〈NACK5〉
●Mami☆Omo Radio Caravan
●BUD BOY
●Marriage~結婚~
●平成タイムボカン

〈その他の局〉
●サンライズラヂオ (HBCラジオ)
★岩男潤子と荘口彰久のスーパーアニメガヒットTOP10 (ニッポン放送)
●祥子のチョットCHAT・CHAT (福井放送)(☆栃木放送で2022年4月現在放送中)
●ALL TIME HITS (J-WAVE)
★桜井智のCherry Princess (FM FUJI)
●吉田古奈美 ミッドナイトフレンズ (東海ラジオ)
●草尾毅の夜遊び上手 (ラジオ関西)

番組数としては一見おとなしく見えますが、文化放送が日曜22時台と24時半~25時半、水曜21時台をアニラジ枠へと転換。某騒動で放送できなくなっていたポップス・アイドルソングの解禁を受けてラジオ日本がアニラジ番組に参入したり、ラジオ大阪や地方局でも番組が増えていったため、全体的には拡大傾向にあった年です。また、文化放送の「SOMETHING DREAM マルチメディアカウントダウン」「FRIDAY SUPER COUNTDOWN 50」に対抗する形でニッポン放送の「岩男潤子と荘口彰久のスーパーアニメガヒットTOP10」が始まったのも注目すべきところかと。最大で21時から 24時半の3時間半放送していたり、終了後の後継番組でも「アニメ紅白歌合戦」を開催したりと、非常にパワフルな番組でした。このあたりの内容についても、前回紹介した当時アシスタントディレクターを担当されていた小林順さんがホームページ「残酷宣言」にて裏話として記されています。

この年からライトノベル(当時は「ジュニアノベル」「ジュブナイル小説」と呼称)を取り扱う番組として、文化放送で放送されていた「電撃大作戦」が「電撃大賞」へとリニューアル。電撃文庫などで出版された作品をラジオドラマとして放送していた一方で、パーソナリティコンビによる下ネタ攻防戦がどえらく熱狂的だった印象があります。通算の放送期間は2015年までの約20年と、とても人気があった番組でした。

県域局としては、北海道・福井・山梨でも番組が展開。菅原祥子さんによる「祥子のチョットCHAT・CHAT」は当時福井で放送が始まり、2022年春現在は栃木放送へと放送局が移って継続しています。FM FUJIの「桜井智のCherry Princess」は朝9時半から放送と、深夜放送を行わない放送局の事情(※2)もあってか非常に早い時間帯の番組でした。

スタートアップの5年を経て、この6年間まででもかなりの広がりを見せていたアニラジ番組。それが、次の年には一変します……

■7年目・1997年に開始した番組

〈文化放送〉
●超機動放送アニゲマスター
●ワンダーダイナギガ スペシャル 小野坂の野望
★みつめてナイト ソフィアの純愛
★DOKIDOKIぷりてぃりーぐ
●週刊アニメージュ 飯塚雅弓のまだまだ日曜日だよ!
★岩男潤子の少コミナイト
★PC-FX CLUB
●銀河お嬢様電波ユナラジオ
●みか・美紀スーチーラジオ
●國府田マリ子のCome on! Funky Lips
●走れ!歌謡曲 月曜日 ※新山志保さん担当
●長沢美樹のクリエイターズ・カフェ
●草地章江 世界征服しちゃう宣言
●あやかしラジオくの一番
●ZMAPのLips Factory
★LaLaドラマチックウエイブ「八雲立つ」
●上田祐二の放課後ワンダークラブ
●RADIOトゥルーラブストーリー
●天外魔境・無国籍食堂「であいのちゃや」
●ZMAP=ZMAP
★CLUBときめきメモリアル
★スレイヤーズPachi^2ナイト
★聖ルミナス女学院
★超魔神英雄伝ワタル
★勇者王への道
★氷上恭子のLステーション
●木村亜希子のBASARAナイト
★ラジメージュVA探偵局
★しんみち家の人々
★PARAGEKI-2 古本新之輔の俺がネクストキング!
★ワルモンMONMONパラダイス
●究極パロディウス
★クリック&デッドNETWAYスイーパーズ
●古本新之輔のちゃぱらすかWOO!

〈TBSラジオ〉
●桜井智のかぼちゃにお願い
●岩男潤子のプクプク・ペンギンパーク
●留美とまりなのノックは無用!
★池澤春菜のみんなでた~る ラジオ・マリーのアトリエ
★角川ドラマルネッサンス
●ラジオ・声優グランプリ
●声優になりたぁい~LAMUSEへの道
●センチメンタル・ナイト
●ゲームウォーカーネット
●M's GARDEN
★ミッドナイトあすかちゃんねる
●卒業Mワールド Mって最高!
★CLAMP学園放送部
★ドラゴンアワー
★セイバーマリオネットJ
●潮崎渚の夢で逢えたら
●魔法少女プリティサミー・Chisaのマジカルナイト2
●角川アニメホットライン
●夢さめ学園イイナ向上委員会
●UP's金曜1部 林原めぐみのHeartful Station
●UP's金曜2部 まっくんのE'B CLUB
●ゲームウォーカーネット・サタデー
●椎名へきるのすっぴんスマイル

〈ニッポン放送〉
●サクラ大戦 帝撃通信局fromお台場
★DTヴァンパイア'97
●ゲーマーズアタック
●桜井智の魔法少女の時間
●横山智佐 アニメジェネレーションズ

〈ラジオ日本〉
●金月真美のお願いプラネット
●クリームソーダとギムレット
●天野由梨の宇宙色プリズム
●横浜探偵局とれたてマンゴスチン
●内藤寛のZigZagアンテ~ナ
●瞳と光央の爆発ラジオ
●アニメトピアR

〈東海ラジオ〉
●おしゃべりSWAN
●魔法使い隊の子ッ!
●中川亜紀子のLUCKY FARM

〈ラジオ大阪〉
★豊嶋真千子の快刀乱麻でいっ!
●GIRLS BEのなにかとポヨポヨ
●たじまり・あきらのばななサミット
●坂本真綾のグレープフルーツ
●川澄綾子+飯塚雅弓=恋愛候補生
★VIRTUAL ADVENTURE WEST

〈MBSラジオ〉
●BANANA放送局 ヤンラジグランプリ
●グーチョキパー・アニゲでポン!
●オレたちやってま〜す

〈ラジオ関西〉
★Happy Hearty Triangle
★マダラプロジェクトアワー3「夢さめ戦隊S-nery」
★電脳戦隊ヴギィズ・エンジェル
●マッコウ・みわのドミドミハンターV3

〈TOKYO FM〉
●SUNDAY MORNING FESTA ※冨永みーなさん担当
★KADOKAWA電波マガジン 氷上恭子と丹下桜のドラゴン探偵局
●KADOKAWA電波マガジン 岩永哲哉と岡村明美のASUKA→JAM
●KADOKAWA電波マガジン 椎名へきるのミラクル*ブラウザ
●椎名へきるのG1 Groupers
●LOVE LOVE 123
★YAOちゃんのラジコミ☆プレイランド

〈NACK5〉
●RADIO TWO-MIX
●Girl's School Fantasy
●SONG ANALYST ※後に「VOICE CREW」へ改題
●MOONLIGHT LIPS

〈FM FUJI〉
●私たち、翔びます!
●Y・A・G Voice Voyage

〈その他のラジオ局〉
●ポップ・ジェネレーション (茨城放送) ※松井菜桜子さん担当
★Weiβ (KBS京都)
●サタデーHOTリクエスト (NHK-FM)

追えるかーっ!!

文化放送がついに月~金曜の21時台、さらには夜ワイドまでもアニラジ枠へと転換し、日曜日に2時間番組の開始と20時半~25時半までの放送時間帯の拡大が行われて、すっかり「A&Gゾーン」が定着。TBSラジオでも金曜深夜に当時の深夜番組枠「UP's」で「林原めぐみのHeartful Station」のネット受けと奥井雅美さんの番組が始まり、ニッポン放送・ラジオ日本もアニラジ番組に本格参戦と、一気に戦国時代の様相を呈してきました。

関西地方でもラジオ大阪がアニラジ枠を拡大させた他、MBSラジオがアイドル・声優・アーティスト(後にお笑い芸人も)を組み合わせた「オレたちやってま〜す」を開始させ、ラジオ関西も枠を拡大させていきます。

他方、TBSラジオで展開されていた「ファンタジーワールド」枠は1997年秋で終了し、TOKYO FMの「KADOKAWA電波マガジン」枠へと転換。NACK5では後に「VOICE CREW」として長寿番組となる声優トーク番組「SONG ANALYST」が始まったりと、各局にアニラジ番組枠が定着していく動きがみられました。

なお、この数年後には各局とも番組を削減・撤退したりと縮小傾向にあったものの、その記録はこの番組表には残されていません。あまりにも放送されている番組の数が爆発しすぎて「これ以上追い切れない! あとはアニラジグランプリに任せた!」となってしまったからです。カセットテープでは録音が追いつかず、180分のビデオテープを3倍モードで540分録音できるようにし、リサイクルショップで買ってきたジャンク品のビデオデッキを2台直して使って、ポケットラジオを接続して同時に録音……なんて荒業をしていたぐらいでした。

今ではインターネットでの配信が増えたり、多くの局ではアニラジ番組枠が消滅したり削減されたりと、地上波のほうでは落ち着いた印象があります。局として意識していたのかどうかは分かりませんが、当時は若年層をラジオへ取り込むのに、アニラジ番組が適していたと判断されていたのかもしれません。かつてはこうしてこぞってアニラジ番組枠を創設させていた時期もあったということで、今回紹介させていただいた次第です。

近年では広域・県域のラジオ局だけではなく、市町村単位で放送している「コミュニティFMラジオ局」でも、アニラジ番組が放送がされていたりします。このあたりは、また次回以降に。



※1 後年は「國府田マリ子のGM」へ改題。「ツインビーPARADISE」との合同ラジオCD「國府田マリ子のRadio Canvas」では、CD内での独自回が放送(収録)されたりしていました。

※2 FM FUJIは毎日深夜帯の放送は行わないこともあってか、アニラジ番組は比較的早い時間帯で放送されることが多かったのです。日本ナレーション総合研究所が提供していた番組は昼間~夜の時間帯、「林原めぐみのHeartful Station」「茅原実里のミスサンシャイン」は19時からの放送でした。2022年春現在は、放送終了時間間際でも放送されているアニラジ番組が存在します。


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