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HONDAのEVにかける計画と夢は、死の谷を乗り越えられるか?(日本経済新聞 中山淳史氏/morning satellite Jan,2024)

HONDAの計画と夢について解説する。
2040年に、脱ガソリン車宣言をしたが、EVの死の谷を越える事はできるかという問題がある。

死の谷とは、新しい技術が、産業として、飛躍するにあたって、乗り越えるべき関門のことを指す。

イノベーションの普及過程をEVに当てはまると、死の谷= Innovator+ Early adapterである16%を乗り越えられるかどうかが重要であり、市場シェアで上回っているのは、19%の中国のみである。

ガソリン車を撤退させ、全てEV化を宣言しているのは日本企業では、HONDAのみであり、現在、年間販売世界400万台を販売するHONDAが、死の谷を越えられるかどうか注目されている。

2024年1月、ラスベガスで開かれたTECH SHOWが開催かれ、ゼロシリーズという新EVブランドも発表した。創業以来の変革とも言えるが、株主・株式市場、特にEarly adapterに対し、計画ではなく夢を与えられるかが、重要となる。

面白いことに、Early adapterは、製品の品質や価格だけでなく、その先にある企業理念や世界観を重要視しており、それを達成することで、次のステップであるEarly majorityへの移行が早まると考えられる。



HONDA創業者である本田宗一郎氏は、以下の言葉を遺している。『私たちが1番大事にしてるのは、技術ではなく、思想である。その思想であれば、社会に奉仕が出来、プライドを持って仕事が出来ると頭に確立出来て、初めて技術が必要になる』

日本企業は、ハイブリッドやEV車を世界で初めて開発出来た程、技術国であるため、今後は、HONDAのように計画だけでなく、夢を語ることが経済の発展において大切になると考えている。

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