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ヒポキャンパス? 脳は疲れない?

著者 池谷裕二、糸井重里、平成17年7月1日 株式会社 新潮社発行、平成19年9月25日13刷の新潮社文庫です。
 
どこのキャンパス?

実は脳の海馬(かいば)の英語をカタカナにしたのです。海馬は英語でHippocampusで人間の脳にあります。また海馬だけならタツノオトシゴの事でもありますね。これはSea dragonといいますね。河馬(かば)はHippopotamus(ヒポポタマス)で存在しているところがアフリカか動物園かになります。冗談はさておき、『海馬 脳は疲れない』 というタイトルのこの新潮社文庫を今回読んでみました。

すべて脳についての情報と対話、二人の軽妙な、しかし深みのある内容の対談形式で書かれて読みやすいです。共著の一人、糸井重里さんと言えば言わずもがなの超有名人でコピーライターという言葉を操る職ができたのも糸井さんからではなかったでしょうか?言葉をその意味を壊さずに新しい言葉を作り、新しい世界へ導くすべを持たれた方と解釈しています。他方、池谷裕二さんは専門が薬学ですがその才能はいろいろな分野に及び、テレビにも出られていてよくその番組を見たりしています。今回の脳の中の海馬に関しての立場が異なる二人の対談をフムフムと納得しながら読みました。

内容は第1章から第4章から構成され、追加対談とあとがきが書かれています。

第一章 脳の導火線
第二章 海馬は増える
第三章 脳に効く薬
第四章 やりすぎが天才をつくる

各章の終わりにはまとめがついています。これが非常にわかりやすくまとめてあり理解度が増えます。
特に四章のまとめのすべてが自分の血肉となります。
1受け手がコミュニケーションを磨く
2センスは学べる
3やりすぎてしまった人が天才
4予想以上に脳波使い尽くせる
5問題は一つずつ解こう
6 言ってしまったことが未来を決める
7他人とつながっている中で出た仮説には意味がある。

-1)受け手が活発であれば関係は築かれる。
話す方もよく考え、結果を求めて話すことも多いと思いますが、受け手側がうまく話し手の内容を受け止めればどんどんコミュニケーションが磨かれていきます。要するに受け手側の取り方、受け取り方とらえ方により話して都の関係がよりよく気づかれていくということのようです。

ー2)人間の認識は感性も含めて記憶の組み合わせ。           よって創造性も記憶の組み合わせ。新しいい認識を受け入れてネットワークを密にしていくことがクリエイティブな仕事にに近づくヒントになる。クリエイティビティが突然湧き出るものではなく、記憶の組み合わせによりでてくるもの。

-3)脳の中のつなぎ替えをやりつくしている人がいます。無意識に考えていることまで表現の中に取り込んでしまうほどに同期のある人を天才と呼ぶ。この域まで没頭できるのはうらやましい限りです。 

-4)脳は使い尽くせることをきづけばどんな年齢であっても脳の力を伸ばしていけるとのこと。ふと、これ、おもしろいなぁと感じることはとても大切なこと。日常でもこのような場面があるのでどんどん感じていこうと思います。


-5)問題はひとつづつ解こう。問題を背負いがちな人は紙にひとつづつ紙に書いていけば解決できることがほとんどとのこと。これが自分にはできていないところで落ち着いて今からでも一つずつ考えて処理、解決していこうと思います。


-6)脳は一つの事を決めたがり、なおかつ安定化したがります。自分があらかじめ言ったことに対しても安定化をしようとします。いいことを言うとその通りになる。悪いうことを言うとその通りになる。言葉は呪いに様なものだから未来に対しては素敵なイメージをおもいえがいたほうがいい。いいことを考えるのを億劫がったり、そう考えてはいけないということを勝手に思ったりすることがありますが、そのようなことはなく楽しいこと、こうしたいああしたいことを脳にインプットすればいいということを理解しました。                                

-7)あとで修正するかもしれないけれど今考えていることはこういうことです。という表現は可能性に満ちています。何々であるという断定してしまったことが未来をきめる。これは実践していきます。

今回の内容を実践していきます。
 


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