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無いことの不満より、あることの幸せを感じないとだね

久しぶりに我孫子の家に帰ってきました。
昨年の春から職場近くに部屋を借りたこともあり、あまり千葉の家には居なくなりました。
でも、いろいろと書類の整理や確定申告などがあり、三連休の間に片づけようと思ったのです。
 
久々に家に帰ると、あたりまえが無くなっていました。
17年4か月一緒に暮らしていた愛犬が、私が神戸に出張中に亡くなってしまったのです。
いつもいるところに、いつもいるはずにアイツがいない。
はじめて現実を感じました。


こんな感じに居るのが普通だったのに

 
家族は悲しみに暮れる日々で、なかなか日常が取り戻せていません。時間が癒すというけれども、そんなに簡単なものではありませんね。
 
私はGIGAファクトリーギア神戸のオープンもあり、頭のなかはやるべきことがいっぱいで、悲しみのなかでふさぎ込んでいることも出来ず、とにかく日常を取り戻そうとしていました。
 
連休といっても、オンラインミーティングが入ったり、取材を受けたり、またオープン前の様々な確認の連絡が来たりということで、あまりのんびりした感じではありません。


久しぶりに家でオンライン会議


そして家にいると、色んな感情が沸き起こってくるので、気分転換に見頃の河津桜を見に行こうと外に出ました。
 
毎年見に行く手賀沼沿いの河津桜は思い出も多すぎるので、違うところに行こうということで、柏のあけぼの山に行きました。
ここは1700年代から地元の人たちが布施弁天の皆さんと共に守ってきた場所で、通称桜山ともよばれていました。


歴史あるんだよね

 駐車場を降りて歩き出すと、なんだか上品な香りが漂っています。桜山の手前には盛りを過ぎたとはいえ、まだまだ見頃の梅が咲いていました。梅の香りがこんなに素敵だということも初めて気づきました。梅なんてなんでも一緒かと思うと、そんなことはなく、色だけでなく形も違うんですね。


確かに違う
空がきれい
香りがもう。。。

名前が書かれた梅を観察して心地よくなっていると、熱帯植物園というビニールハウスに気が付きました。 中に入ると、そこは熱帯でした。小さな室内だけれども、バナナ、パパイヤが大きく成長しています。南国なお花も咲いています。知らなかったなあ・・・。


ここ柏市です。
パパイヤっ!
バナナって、なんか不思議だね。


 熱帯植物園を出て桜山に向かいました。 お目当ての河津桜はなかったけど、ところどころソメイヨシノの芽を見つけることが出来ました。高台にある桜山からは筑波山がくっきりと見え、名物の風車と真っ青で大きな空が広がっていました。

 穏やかな温かい陽の光を浴びながら、梅の香りを味わい、ちょっとひんやりとした風を感じながらのんびりと歩く。あけぼの山って、こんなに素敵な場所だったんだなあ。 そして、この素敵な場所は今、できた訳ではなくて1700年代から300年以上に渡って地域の人たちが守り続けてくれたから。

沢山の人たちのあったかい心が今に繋がっているだね。そして今日、私はそのすばらしさを感じさせて貰っていました。 もしかすると、私たちの周りには私たちが意識する以上に沢山の美しくて素敵な場所、人、に溢れているのかもしれません。 


ちょっとヨーロッパっぽいね
こんなに空が大きい


無いものに不足や不満を感じるのではなく、今あるものに感謝して、今あるものの美しさをしっかりと見て、 そこに幸せを感じる心を持つことが大事なんですね。

身の回りの小さなことに幸せを感じる。 きっとそれが楽しい毎日にとって一番大事なことなんだと思います。 

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