「長女」なんて「無意味」なキャラは二度とごめんだ![勝手にリレーエッセイ2023春 #2]
第一走者は、なとふむらさん。
わたしは、フィクションは基本的に書けないので、ちょっと悩んだ。リアルな文章に、どうつなげばよいのか……。
でも、まいっか! と思い、重要なところで、なとふむらさんの思いがこもったせりふを、入れることにした。
そのせりふが、要所要所を、締めてくれると思った。
第一走者、なとふむらさん、ありがとうございました!
(前書きというか、注意書き)
えー、わたしにはネットストーカーがいる。
もちろん、赤の他人だ。たぶん、わたしより年上の女だと思う。
匿名のアメブロで書いていたときも、わたしを突き止めた。
そして、わたしの家族に接触しようとして、けっこう大変なことになった。
だいたい目星はついているのだが、また家族に危害を与えられるのは困る。
そのため、いつも自分のことはそのまんまで書いているが、今回は、一部フィクションを入れて書こうと思う。ほぼほぼノンフィクション、い・ち・ぶ! フィクション!でございます。
では、はじまりはじまり~。
(タイトル&本文)
「長女」なんて「無意味」なキャラは二度とごめんだ!
「そのキャラが今後どうなろうが私の人生には全く関係ない」
そう。単なる別キャラならよかった。ボールを7つ集めに行こうと、月に代わっておしおきしようと、どうぞお好きに、でいい。
だが、気づけばわたしは「長女」というキャラを与えられていた。
年子の三姉妹。
5歳のある日、母からミッション。
「幼稚園から二人を連れて帰ってきてね」
5歳のわたしに、4歳、3歳の妹を連れて帰れ、と。
今なら虐待? でも当時のわたしには「連れて帰らなければならない」とだけ、インプットされた。だって、5歳よ?
歩く。振り返る。妹その1、妹その2、いる。よし行こう!
車は来ない? どっちか、もらしてない? あ、自転車来た! 細心の注意を払うわたし。
そんなある日。車が1台近づいてきた。
「おうちまで乗せていってあげるよ」
と、おじさんが言う!
おかあさんに、さんざん言われた状況だ。
「そういうとき、絶対に車に乗っちゃダメよ」
危険! 誘拐? いけない。断らなきゃ。
「いいです」「乗りません」「おかあさんに言われているので」
足元だけ見て、言い続けた。
そして車は去った。ふう、よかった。
後ろを見る。
道沿いのハルジオンを楽しそうにつんでいる二人がいた。
「何それ? わたしは今、誘拐犯を追っ払ったの。怖くて泣きたいけど……」
と心の声。でもわたしは二人より上だから。泣くところなんて見せない!
その後、車おじさんは近所のお店のおじさんだったと判明。
お父さん、大爆笑! ひどい! でも! だっておかあさんが……!
そんなわたしを、おかあさんは、見ていてくれたようだ。
「夜、二人が寝たら、お散歩に行こう」
と、こっそり言ってくれた。
夜になって1階に下りると、おかあさんがいた。おんぶで、少し先にある踏切が見えるところで、電車を見た。
ああ、わたしはおかあさんに褒めてもらいたくて、頑張っていたんだな。
忙しいおかあさんを手伝えるのは、わたしだけ。それが誇らしかったんだな。
おかあさんは、何も言わない。ただ、
「ねんねんねん♪ みねこはいい子 ねんねんねん♪」
と、いつもの子守唄を歌っていた。
おかあさんの肩越しに見た夜の小田急線を、わたしは決して忘れないだろう。
しかし。
40歳前後のある日の三姉妹。
は? 妹その1、なにそれ? ◯◯が▢▢だって? ちょっとー、そのときいなかった妹その2は黙ってて!! ギャーギャー。
「この時間はまさに『有意義で無意味』な時間なのではないだろうか」
まさにそれ。有意義で、限りなく無意味だ。
幼稚園から連れて帰ったことも。自分の頑張りも。有意義ではなかった。
無意味に頑張った、5歳のわたしがかわいそうだ。せめてわたしだけはねぎらおう。
よくがんばったね。
ただ、おかあさんとのお散歩だけは、無意味だったとは思わない。
あのお散歩で、わたしはどれだけ救われたか。わたしにとって必要だった、絶対に有意義だったあの時間。
こういう考えも、ありのはずだ。
有意義なひとつVS 残り全部が無意味なら、十分「読後感」は無意味だろう。
(1198字)
(あとがき)
いろいろ要素を詰め込みすぎた気がする。
しかし、おバカな三姉妹のアレコレを書くなら、10万字でも足りない。
自分なりに、なとふむらさんの想いをリレーして、考察したつもり。
「読後感を無意味にする」のも、ちょっと苦戦した。
あれ、そういう条件、ありませんでしたっけ?
次の方は、書きにくいかもしれない。ごめんなさい。
akari.mさん
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