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「この世でいちばんぎょうざが好き。」と言う息子。

小さいころから、息子の大好物はぎょうざだった。
小学2年生のときの文集には、

「すきなもの ぎょうざ! かきのたね! ラーメン!」

と書いていた。


小学4年生のときの文集には、

「しょうらいのゆめ しょうぼうしさんになって、ぎょうざ屋さんをやる」


だった。消防士は、何かの映画を見て憧れたようだ。
両方、できるかあ? あ、公務員は副業禁止よ。

うれしいことに、わたしがつくったぎょうざが、いちばん好きだった。

「今日、ぎょうざ? ぎょうざ? やった!」


帰ってくるなり、キッチンを見て喜ぶ。


うちのぎょうざは、まずキャベツを4分の1、みじん切りにする。塩を振って、水を出す。
肉はぶたひき肉。ニラを刻んで混ぜて、すりおろしにんにく、塩コショウ少々、しょうゆ、ごま油少々で味付けする。そして包む。

おわかりかと思うが、キャベツを4分の1も使うので、ぶたひき肉は200gくらい用意する。大判の皮、小さい皮を両方買ってきて、包んでいくとちょうどいい。

ごま油をひいて、水をちょっと多めに入れてさっとふたをする。
チリチリいってきたら、できあたりの合図だ。
そして、膨大な量のぎょうざができる。

小さいころは、一緒に包んだこともある。息子は、皮をふたつ使ってUFO型ぎょうざをつくったり、棒状ぎょうざをつくったりして楽しんでいた。

「オレ、この世でぎょうざがいちばん好きだよ!」


夕飯にぎょうざを出すたびに、言っていた。
そして、味噌汁、ごはん、納豆、ほうれん草のお浸しと、ぎょうざで夕飯となる。

息子は、ぎょうざとごはんばかり食べる。
「ほうれん草も食べなさい!」
と、注意すること多々あり。

食べきれないので、次の日もぎょうざとなる。息子は2日目だって、もりもりと、喜んで食べる。

わたしが作文教室を開いていたので、小学1年生のとき、作文の基礎をたたき込んだ。三行作文を書かせたら、

ぎょうざがすきです。
なぜかというと、おいしいからです。
うちのぎょうざは日本一だとおもいます。


と、書いていた。
最後の一言、上手に書けたね。
ありがとうありがとう、うれしいよ。
毎回、手間をかけてつくってよかったよ。

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