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不整地産業の特徴と課題


概要

本記事ではCuboRexが取り組む事業領域である「不整地産業」についての説明とその特徴・共通の課題について述べる。

そもそも不整地産業とは

この記事でいう不整地産業とは舗装・整備されていない(毎年の整備を怠るとすぐに荒れてしまう環境も含む)環境で実施する産業のことを指す。わかりやすいところで言えば農業や林業などが相当する。最近では太陽光発電プラントなども不整地産業に分類することが可能であり、屋内施設では下水管内などの作業もも弊社では不整地産業と捉えている。

不整地産業における共通の特徴と課題

私達がこれまで行ってきた不整地産業に関する活動から不整地における作業内容にはいくつか共通した特徴が見えてきた。

①不整地環境での物理的移動。

不整地環境における作業ではほぼ全ての作業に人や機械、資材など物質的移動が発生する。作業環境によっては移動したいものが同一でも移動にかかるコストは大きく異なる。

そのため不整地産業における作業課題を考える場合には基本項目として”物質の移動”について考慮する必要があると考える。(もちろん移動以外の要素もたくさん存在するがここでは不整地環境における共通作業として”移動”について注目する)

②通年や工程全体を通して使える機器があまり存在しない。

不整地環境での作業では通年を通して使い続ける機械やシステムがほとんど存在しない。農業であれば各季節によって利用する作業機器は大きく異なる。建設土木作業においては作業工程が進むごとに必要とされる作業機器が更新されていく。(プラント系はそうでもないかも)

こういった背景から私自身、不整地産業において年間の事業実施期間のうち半分も使わない機器やシステムを多くみてきた。逆にいえば限られた期間で十分なメリットを提供できていると考えることもできそれは素晴らしいことであると考える。ただ、もし何らかの形で私達が普段使うスマートホンやパソコンのように年間や作業工程すべてを通して使い続けれる仕組みがあればより大きな貢献ができると考える。

③同じ作業目的であっても環境条件によって手段が大きく異なる

同様の作業目的であっても環境が異なれば利用可能な方法は大きく異なる。
そのため使用したい機器が存在する場合には環境を利用機器に合わせる必要もある。具体的には山を重機でならすといった環境を更新する作業が必要となる。
例えば柑橘産業においてであれば平地では軽トラやクローラ運搬車がメインの運搬方法だが中山間農地ではモノラックがメインの運搬方法になる。
また不整地産業あるあるの課題として機械やシステムを導入したものの利用条件(環境や運用条件)があわず購入後利用しなかった。といった利用者サイドの期待の不一致が発生することがある。
また原則として環境条件が季節含めほぼ必ず変動するのでそのことについても考慮が必要である。

不整地産業に貢献する私達は

上記で述べた不整地産業の特徴や課題は産業が持つ特徴のいち部分にすぎない。私達は不整地産業に貢献するものとして、個別の不整地産業がもつ課題と共通でもつ課題を見極め、適切な解決策を模索し続ける必要がある。本文をよんでいる方には不整地産業の関係者の方もいらっしゃるとおもうのでよければご自身が関係されている不整地産業の特徴や課題について聞かせてもらえると励みになります。



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