ノスタルジア

昨日今日と雨模様。なので昨日はほとんど外出せずTSUTAYAとドンキに行った程度だった。

TSUTAYAでレンタルしたものを返してマンガを借りた。何冊か一気に読みたくなっていたので。

低気圧の影響なのか疲れが溜まってるからか両方なのかだいたい寝て過ごす。寝転がって読んでると寝てしまう。まあ睡眠不足なので寝とけと思って寝る。



朝のうちに返すべくDVDを見た。


リンク先のあらすじはいちど見たはずだけど忘れていて、なので文脈なしの初見の印象があった。


もともと説明があまりない映画なのでわかりづらいというのはあるのだろうけどストーリーだけ追うと、「ロシア人の男がイタリア人の女とある詩人の取材のためにイタリアの各地を訪れたのだけど、取材や女との旅行ということには乗り気ではなく自身のノスタルジーに触れる個人的な追憶をたどる旅みたいになってナニカを得て終わる」、みたいなの。

「サクリファイス」同様何度か気絶させられた。たぶん眠くなるだろうと身構えてはいたのだけど、寝転んで見てたら寝てた。映画館で見てても寝てたと思う。


といっても「サクリファイス」ほど(個人的に)つまらなかったというわけでもなく、なんとなくこの映画を通じて得られるものがあった。


映像的な雰囲気は「エリセの映画のようだな」ということ。ストーリー的な印象としては「この男は自分の失われた記憶、楽園≠故郷のそれを探しているのかな」というもの。ディアスポラで失った、あるいは最初から失われていた故郷への旅。最終戦争で廃墟と化した後の世界からの回顧のようにも思えた。「エリセの映画のようだな」というよりはエリセのそれがこれから影響を受けてたのかもしれない。あるいは同時代的なものとして。「神々の黄昏」なんかも。


「失われた記憶」あるいは理想郷への懐古というのは近代の理性≠進歩へのそれで、それらが戦争や社会主義の敗北によってもはや安易に求められないことを知っていつつ求めてしまう、というようなことを連想した。


あるいは、神を失ったあのときから、近代人の宿業として。



しかし映画としてはやはりこれはこれのみでは評価しづらくこれ以前のタルコフスキーのものを見てみるべきなのだろうなあとかおもった。


あるいは、そう思わせるに足るナニカがこの作品にはあったということなのだろう。意味もわからずそんなにおもしろくもなかったけどしばらくしてふとまた見返したくなるような。そういう色彩や空気感。










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