見出し画像

京都が好きすぎる①

京都と言えば修学旅行。
私が住む地域では中学時代に京都・奈良への修学旅行を経験する。
当時から京都が好きだったか、と言われるとわからないのだが。
初めての一人旅は京都だった。
前職で勤続年数〇周年のお祝いで休暇と報奨金を頂いた。
その休暇を消化する日にちが迫り、友人と日程を合わせて旅行するのが難しく一人旅をすることにしたのだ。
紅葉の時期、11月。
旅費は報奨金で賄える、せっかくの京都、初めての一人旅。
さあ、どこの神社仏閣を訪れようか。

ということで、今回は大好きな「京都」のことを。


法然院


哲学の道を歩いていた。行先は、銀閣寺。
春の哲学の道は桜がとても美しい。
訪れたのは冬間近の11月後半。
桜はもちろん咲いているはずはなく、記憶をたどっても紅葉に染まっていた印象はない。
忘れてしまっているから、かも知れない。
どこから歩き出したのか、これも記憶のかなた。南禅寺界隈が出発地点ではないか。
南禅寺のことは、この後で記載する。
哲学の道を銀閣寺目指して歩いているときに小さな看板を発見した。

法然院?

聞いたことないな。
法然上人がいたことは知っていたので、関連したお寺かな?
気になったので行ってみることにした。
木々に囲まれた石畳を歩いていると見えてきた茅葺屋根(山門)
わぁ、渋い。
近づくと苔むした茅葺屋根であることが分かった。
しん、と静まり返った空間。
そこだけが別世界であるかのようだ

恐る恐る足を踏み入れると左右に白砂壇(びゃくさだん)が。
静謐、とはこのこと。
境内を一回りして見学は終了。
下調べも何もせずに偶然見つけた法然院。
そこにすっと存在している、そんな印象を残してくれた寺院だ。


法然院 山門と白砂壇


※本堂・講堂等は入れなかったと記憶している。

広隆寺 半跏思惟像


半跏思惟像(はんかしゆいぞう)が見たい、それだけで広隆寺に行くことを決めた。
行き方を調べるとなんと行きづらい場所にあることか。
相当失礼。
行きたい他の寺院がこの近くにはなかったのだ。
それでもせっかく京都に行くのだから。
半跏思惟像は見なくては。
見たい、と切に願ったのは「アルカイックスマイル」がこの目で見たかった。
ただ、それだけ。
目を伏せ、両唇をわずかにあげ、右手を頬にあて静かにほほえむ。
霊宝殿にそっと足を踏み入れ半跏思惟像を探し近づく。

ああ、あれだ

神々しい…

それしか浮かばない。
熱に浮かされたような、ふわふわした気持ちで広隆寺を出た。

天授庵


最初は、南禅寺の境内を歩いているときに偶然見つけた、きれいに色づいた紅葉。
いったいどこのお寺さんだろう。やけにきれいな紅葉だけが印象に残った。
それから何年かたった後に出かけた京都旅行で南禅寺の三門に上った。
絶景かな、絶景かな」の名台詞で有名な南禅寺の三門。
京都市内を見渡して三門を降りようとした時に目に入った、紅葉がきれいなお寺さん。
見つけた!あのお寺だ。それが天授庵だった。

そのまま天授庵に入り紅葉を堪能。
方丈庭園は赤や黄色に色づいた紅葉。借景もあいまってそれはそれは美しい庭園を見ることができた。
もう、ため息しか出ない。しばし「きれいだね~」と、何度もつぶやきながら庭園を眺めた。
紅葉の季節に京都を訪れる際は必ず立ち寄るくらい大好きな庭園のひとつだ。
同行者が変わっても必ず連れていき、紅葉と借景を楽しむのだ。
同じ天授庵にはもう一つ、池を中心にした池泉回遊式庭園がある。(方丈庭園は枯山水)
枯山水とは趣が全く異なる庭園だ。
何度も見ているはずが、印象としては枯山水庭園が圧倒的に強い。紅葉のインパクトがあるからだろうか。

天授庵 枯山水

終わりに


この記事を書いていて思ったことはやっぱり京都が好きだ、ということ。初めての一人旅、エリアをあまり考慮せず、行きたい神社仏閣を巡る旅だった。
今は観光客が多すぎてゆっくり見て回ることは難しいだろうし道路渋滞、バスの混雑・渋滞も半端ないのだろう。良い時の一人旅だった、と思い返すのだ。最後に訪れたのは5年前の春。
またいつか、行けるときを楽しみに。

京都が好きすぎる。

をタイトルにいくつか記事を書きたいと思っている。

※写真はフリー素材をお借りしました。

#法然院
#広隆寺
#半跏思惟像
#アルカイックスマイル
#天授庵
#南禅寺
#三門
#山門
#枯山水
#池泉回遊式庭園


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?