家庭医專攻医まさ

#家庭医専攻医#家庭医療#医学教育#公衆衛生#地方創生#離島生活#健康の社会的決定要因…

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#家庭医専攻医#家庭医療#医学教育#公衆衛生#地方創生#離島生活#健康の社会的決定要因#医療行政#one health # planetary health #幸福

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最近の記事

亀田小児科での3ヶ月 (11-1月)

はじめに 3ヶ月間、亀田小児科での研修を経験し、その中で学んだこと、感じたことについてご紹介します。この期間を通じて、小児科医としての基本的な対処方法、地域資源の利用、そして特に発達障害、心身症、虐待対応など複雑なケースに対するアプローチについて学びました。 学びの深まり 亀田小児科での研修では、よくある症候や病態に対する基本的な対処方法をしっかりと学ぶことができました。外来で実際に様々な主訴を持つ小児たちと接しながら、専門医のサポートのもと、患者さんとのコミュニケーシ

    • あなたが心から願っている世界を、思う存分に言葉にして綴るとしたら…? 〜ZaPass アドベンドカレンダー 2023〜

      こんにちは。 私がお世話になっているコーチングスクール ZaPASS の1年を締めくくるアドベントクエスチョンという企画に参加させていただくことになり、本記事はそのお題(問い)に答えるアンサーnoteです。 今年の9月にZaPass 14期生としてコーチングを学び始め、初めての参加となります。 ■アドベントカレンダーのnote たけサンタさんからいただいた問いは、「あなたが心から願っている世界を、思う存分に言葉にして綴るとしたら...?」 私が夢見る世界を思いのまま自由に

      • 9月 透析と気候変動

        腎臓内科、透析科を回って  1ヶ月間、腎臓高血圧内科をローテートし、透析を行えるようになることと慢性腎臓病の管理ができることを目標に勉強していました!  透析は完全に未知の領域で、透析患者というだけで「私たちにはわからないもの」として接してしまっていたような気がします。どのような経緯で透析に至るのか、透析を受ける生活はどのようなものか、透析をしている方に起こる様々なトラブルはなにか、対策はなにか。医学的な管理も含め、生活面や医療資源といった部分で具体的に理解することができた

        • 8月 救急医と総合診療医のスキルと役割

           8月の怒涛の救急ローテが終了しました。  後期研修医になって初めての救急で、初期の頃と違ったプレッシャーが強くて毎日気合を入れて、祈りながら出勤するような状況でしたがなんとか生き抜いた。。。 初期研修医へのフィードバック、RaTs program  今回の救急ローテでは初期研修医へのフィードバックスキルを重点的に伸ばしました。RaTs(Resident as Teachers)というプログラムを通して、「5 micro skills 」を中心としたフィードバック方法を学

        亀田小児科での3ヶ月 (11-1月)

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        • 雑多な学び
          2本
        • 家庭医療の学び
          5本
        • 研修医の学び
          2本

        記事

          7月 医療の進歩と東洋医学の可能性

          西洋医学の課題、東洋医学の役割  過去から現在にかけて医療に求められ続けてきたのは、個々の症状に対する即効性の高い治療法と、科学的な証拠に基づいた診療現、そして生命の存続・死からの回避といったものと思います。これに対し、西洋医学の限界とされる部分は、病因に注目しすぎて全体的な健康状態や生活習慣、心の健康を見落とす傾向にあるという点です。  西洋医学の進歩によって生活習慣病や感染病の予防・治療が可能となり、死亡率の高い疾患の治療法が確立され、結果的に人々の寿命が延びるように

          7月 医療の進歩と東洋医学の可能性

          6月 亀田総合病院感染症科ローテーション

          ローテーションの概要 感染症科は、内科専門医修了後のサブスペシャリティとして存在します。この科は、コロナウイルスを含むあらゆる感染症に関わる治療を担当しています。各科からのコンサルテーションや血液培養陽性患者の診療を扱い、抗菌薬の使用にも厳密な指導を行っています。 1ヶ月の目標と経験 外来や在宅ケアで用いる診察技術の習得と、それを適切な抗菌薬使用へ結びつける理解が、1ヶ月間の目標でした。非常に熱心な指導医の下で、感染症診療の基本から耐性菌への対策、抗菌薬アレルギーの交差反応

          6月 亀田総合病院感染症科ローテーション

          5月の新たな挑戦:RaTsへの参加、コーチング、スポーツドクターとして

          5月に新しい取り組みとして、3つのことを始めてみました。RaTsへの参加、コーチングの体験、スポーツドクターの活動です。 1. RaTsへの参加:教育者としての自己成長医学教育への情熱は長い間僕を駆り立ててきました。次世代の医療者への教育は、次世代の市民を支える強固な基盤となると信じています。アカデミックな視点はもちろん魅力的ですが、僕の第一の目標は、単に教育が得意な人ではなく、理論に裏打ちされたハイレベルな実践者になることです。そんな志向から、僕はRaTs(Residen

          5月の新たな挑戦:RaTsへの参加、コーチング、スポーツドクターとして

          腫瘍内科:闘病生活と看取りから感じたこと。医療倫理。

          家庭医として初めての他科ローテでした。新たな知識と技術を身につけるだけでなく、がん患者の心の奥深くへと足を踏み入れることへの不安と戸惑いがありました。僕はこれまでに積極的治療を行う担がん患者さんの診療に当たったことがなく、「がん」というだけで苦手意識があったので克服したいと思っていました。また、入院担当をしたこともなかったので、抗がん剤治療が患者さんにとってどのような意味を持つのかを知りたいと思い腫瘍内科での研修を希望しました。 学んだことまずメディカルな部分ではがん診療の

          腫瘍内科:闘病生活と看取りから感じたこと。医療倫理。

          家庭医専攻医開始!

           医師三年目、家庭医専攻医として1年目がスタートしました。 亀田家庭医プログラムでは最初の1ヶ月をオリエンテーション期間として、以下のようなものに取り組みます。 ・家庭医療の実践に必要な、最初に知っておくべきコアな知識を各先輩や指導医の先生から教えていただく。 ・当院で働く多職種の役割、仕事を知り、顔と名前を覚える。 ・Sr.1の同期で一つプロジェクトを立ち上げ成果を発表する。 コアレク  広範な分野にわたり、PCCMやEBMのような常に意識していくべき事柄から、高血圧・

          家庭医専攻医開始!

          初期研修を振り返って

          【初期研修修了】  亀田総合病院の地域ジェネラリストプラグラムでの2年間は非常に密度が高く自身の成長に繋がりました。尊敬する先生方との出会い、何もわからない自分に優しく教えてくださった上級医の皆さん、同期・後輩のみんな、全てに感謝しております。  僕が亀田の地域ジェネラリストプログラムを志望した理由は、診療所から三次病院まで全ての段階における患者ケアを経験できること、総合診療に理解のある専門科のローテーションであること、亀田にはどんなチャレンジでも受け入れてくれる土壌があ

          初期研修を振り返って

          【2022年10月レジデントデイ】キャリア理論

           やっと正式に決まりましたので報告です。亀田ファミリークリニック館山で家庭医総合診療専門医研修プログラムに採用していただきました。来年度も引き続き館山の地で過ごします!  偶然なのか、今回のレジデントデイはキャリア理論でした。今回行ったのは「人生すごろく」です。小学校〜大学卒業までの人生で感じたことを止まったマスごとに赤裸々に語り、自分を振り返るゲームです。心理的安全性が保たれた上でみんなで話し合うことができるのは素晴らしいことだと思います。初期研修を終えて専門研修をどのよう

          【2022年10月レジデントデイ】キャリア理論

          第4回地方創生医師団

          先週2日間、島根県で行われた地方創生医師団に参加してきました! ・田舎に医療者を増やすには ・ひとの集まる組織づくり ・まちづくり をテーマに意見を話し合いました。  様々な方のキャリアに触れ、ER、地域医療、医学教育への思いとその力を知りました。教育がある病院に未来はあり、医者が流動しても続いていく仕組みとなる。  組織マネジメント・ビジョナリー・マーケティング、そして愛によって組織が作られていく具体的な話を聞くことができました。そして、ビジネスコンテストを通じて学生の潜

          第4回地方創生医師団

          KFCTローテ2回目

          今回の研修によって今までに 大病院、地方急性期病院、回復期リハ病院、療養型病院 診療所、訪問診療・看護・介護・リハ、居宅ケアマネ、保健所、地域の開業医、デイサービス、老健、デイケア、特養、地域包括ケアセンターなど 健康を支える医療資源をたくさん見て回り経験することができました。あとは地域の住民が主体で作られる通いの場などに参加することができたらいいなと思います。 身内贔屓ですが地域ジェネラリストコースは初期研修医必修にしてもいいくらいです。 様々な人や場所と出会い、

          KFCTローテ2回目

          死生観、アイデンティティ

          レジデイ 今年度最初のレジデイがありました!KFCTでは年に数回、家庭医専攻医が集まって普段よりも家庭医療学をさらに深く学び、ローテーションでの悩みを共有する事を目的に勉強会が開かれております。 今回のテーマは「死生観」「アイデンティティ」 どちらも自分の興味関心が強い部分で、特に死生観については一度自分を振り返るいいきっかけになったと思います。 「死生観」  救急で突然の死を迎える方。病棟で治療の甲斐なく亡くなっていく方。寿命が尽きかけて最期の時を待っている方。

          死生観、アイデンティティ

          【KFCT ローテーション】 2021/12

          2021年最後の月に家庭医診療科を回りました。僕が一番楽しみにしていた診療科で、1ヶ月の学びがとても深くて本当に楽しかったです! 1ヶ月の研修を経て、自分の心の変化や気づきで特によかった3つは ・家庭医は本当によい。需要がある。 ・患者→人 ・ニーズに応えていく総合診療医としての生き方 です! ・修了発表に向けてフィールドワークとして、館山の住民の皆さんにインタビューをしていました。一人で初対面にいきなり話しかけるのはハードルが高かったのですが、メンターの先生に背

          【KFCT ローテーション】 2021/12

          【医学教育について】(忘備録)

          総合診療医を増やしたい方向に国も動いているのに、難しさを感じるのはなんでか、いつも考えてます。 亀田家庭医では年に数回、全員が集まる場を作って家庭医療の勉強と交流を行っています。内容は個人情報も含まれ口外不可ですが、これまでにも •システム理論 •ゲーム障害 •思春期の対応 •運動処方 •未分化な問題 ・PCCM、、、、などなど 様々なことを議論してきました。 特に昨日鮮烈に感じたのが、家庭医療・総合診療の、現在の医学教育との相入れなさです。 医学教育で行われているの

          【医学教育について】(忘備録)