突然幼馴染から電話。

仕事をやめたんだって。

今、今後の進路についてすごく悩んでいるそう。

大きく二つの選択肢で悩んでいて、話を聞いてる限り、どちらにもロマンがあり、どちらにもリスクがある。

ぬるま湯に浸かって、甘えて過ごしてる俺からは、何も素晴らしいことは言えなかった。すごく悔しかった。今俺、とっくんだけじゃなくて、昔の友達に胸張って会えるかな。俺、こんなことしてるんだぜ、お前より輝いてるよ。そうやって熱く話せるかな。

いや、無理だな。

頑張れないとか、きついとか辛いとか、そんなこと言ってられない。今は会えてない友達の顔、思い返してみ？あいつらはどんな俺が好き？

彼は悩んでいた。こんな俺でも言えることは、どんな道を選んでも俺は応援していきたいっていうこと。どちらに進んでも彼は絶対に幸せになれる。たとえ失敗したとしても、彼ならうまくやっていける。

もし仮に、今周りにいる人が全ていなくなったとして、1人きりになったとしても、俺だけ隣で寄り添う未来さえも楽しみだ。だから安心して、いっぱい失敗したりチャレンジして欲しい。

同じことを伝えた時、自分でも臭くなって笑けた。だけど、今それを伝えてくれる人がいることは自分にとって大きいと言ってくれた。嬉しかった。

と、J-REXXXは歌う。
そしてこの後にこうも言う。

と。
背負うものがあればあるほど、自分だけの選択をしていくことはすごく難しいのかもしれない。そんな中で、考えて、もがいて、前に進もうとしているあいつは本当にかっこいい。

俺が悩んでる時、あいつは俺の背中を押してくれた。今回は俺の番だ。倍以上で返してやりたい。

共に行こうぜ。って、胸張って言えるように、俺はただひたすら、ここからの生活、日々、人生を、過ごしていくしかない。