1年前の感情。大切なことは変わっていない。

インフルエンザになった。眠いのに寝れない時もあった。そんな時ふと、書き留めていおいた携帯のメモに目を通してみる。そんなこともあったなと。思いにふける。

「1年前の同じ日、人は何に悩んでいたか覚えてない」、ということは確定なのかも知れないな。

今のこの苦しさ、この辛さは、今しか分からないものなのか。こんなにつらいのに。

人間はきっと強くなってしまうんだろうな。経験したことがあることにはきっと耐性がつく。

それは素晴らしいこと。でも、相手の辛さがわからない強さなんていらない。強さの意味を俺は履き違えたくない。

この下は全部、1年前に俺が書いていたこと。ちょっぴり公開。



2022/9/11、日曜日の朝。ポロシャツを着て自転車に乗る。半袖だと少し肌寒い。いつもは混雑している大通りが今日はスカスカ。今が日曜日の早朝であることを普段とは違う光景が訴えてくる。

みんなが動いていない時間に活動することは嫌いではない。むしろ、得をした感じで好き。

昨日のざわつきが、その朝の静けさとは対照的すぎて、なんだか切ない。あれだけ騒がしかったのに、もうすべてが終わっている。あーそうか、今年のクラシコは終わったんだな。

今年は何も出来なかったな。俺今年何やってたんだろ。去年のホントに10分の1くらいしか働けなかった気がする。

[選手兼マネージャー]という役職の立ち回り、在り方、そのベストアンサーがまだまだ出せていない。自分は一つ一つのことにフルコミットしないと納得できない、自己肯定感をあげられない性格だから、100&50になってしまっていることに自信が持てない。でも、やり方によっては100&100になる。もうそこに関しては今どうこうというよりも、来年しっかりと自分なりの答えを出して、納得できるようにしたいと思う。それが全てだ。

試合が始まって、歓声だけが聞こえてくる。何かが起きたんだろうな。そのレベルでしか分からない。すぐ目の前で試合が行われているのに、その世界とは別の世界を生きている。物理的な壁に阻まれて、その世界には行けない。同時に、トップチームで試合に出るという、超えなければならないけれども、超えることが出来るか分からない壁に阻まれていた。こんなに素敵な環境が目の前にあるのに何も出来ない無力さ。涙が出そう。もちろん、そこに立つに相応しいプレイヤーではないことは百も承知。この悔しさは、憧れゆえなのだろうか。しかしサッカー選手としての俺が腐っていないということはこの感情が証明してくれている。この悔しさを忘れたら、この悔しさが彷彿して来なければ、俺はもうサッカーを辞めた方がいい。

でも、去年、1年前から自分で環境を変えることができているのも事実だ。そのピッチを目指す権利さえもなかった。それが悔しくて、もっと高い壁を感じていた。壁と言うよりも、なんだろう、絶望の方が近い。目指した環境が目の前にあるのに、何も出来ない。

それに比べたら今年は前進している。間違いなく。自分で変えたんだ。環境を。だから、どんなに遠いあの場所も、もしかしたら自分次第では手繰り寄せることが出来る。

1年前、絶望を感じていたあの時の自分に伝えてあげたい。"俺はお前と同じ場所に立っていた"

早く上手くなりたい。その感情を一蹴しようとしてくるのが怪我。焦る。でも焦ったらダメだ。また怪我をする。その繰り返しがいちばん勿体ない。分かってる。焦るな。急げ、しかし焦るな。”ゆっくりと着実に急ぐ。”

「ましゅんさん、焦っちゃダメですよ。」
わかってる。でも環境が変わらないことに違和感を感じる俺は前進することの無いこの状況にきっと憤りを感じて虚しくなっている。前進していない?それは誰の判断なのか。

人生、一筋縄では行かない。問題は複雑に絡み合う。自分で解決出来ることもあれば、出来そうにないこともある。今のこの状況を、あんなこともあったな、そう言える日が来ることを願う。そのために、走る。ひたむきにただ走る。クヨクヨしていようが、心に火をともしていようが、時計の針は止まらない。リズムを変えずに進んでいく。同じ時間、同じ空間、同じ環境、それをどう活かす?どう捉える?幸いなことに人間は、人生にいくらでも意味を後付けすることが出来る。今はそのための期間だ。

未来の自分が今の自分に、"俺はお前と同じ場所に立っていた"と言っていることを信じて。

絶対に上手くなりたい。絶対に強くなりたい。強くいたい。出来ることをやる。出来ないこともやる。

昨日の夜の月は、驚く程に明るかった。昨日だったからこそ、その月の明るさが、なんだかとても趣深かった。

解散の後、あいつは悔しくて泣いていた。散々ぱら叩かれて泣いていた。そんな仲間を助けられる程の人間でいられているだろうか。そんなに人を傷つけてしまっていることがあるのではないか。無意識に人の心を抉り取ってるのかもしれない。言動、気を付けろよ。

悪口、陰口、文句、不平。全部くだらん。そんなものからは距離を置けよ、ましゅん。お前がそんなものを口から放出するな。

「共通の敵がいる時のパワーは最強だよ。」世界史の授業で学んだこと。でもなんかその繋がりって悲しくないか。認めあって、信頼しあって、褒め合うそんな素敵な関係性でいたくないか。共通の敵が2人を繋ぐ紐であるのなら、その結合は脆い。そもそも、お互いを知らないから、分かり合えてないから仲は悪くなる。きっと知り合えば、分かり合える部分、あるんじゃないの?どんなに嫌でも、共通して好きなことはあるかもしれない。あるから同じ組織に所属している。その点では仲間だ。

誰かを指差し避難する、大概その指はそいつより汚れている。

これは今の俺に当てはまるな。何してんねん、俺。どんなに自分が苦しくてもその原因を外に求めてしまうような人になりたくないな。しょーもない、俺。

アーティストライブは撮影禁止。「撮影はお控えください。」その一言がその場の空気を凍らせる。俺は悪者なの?
正義のために誰かが犠牲にならなくてはいけない。そんなのは虚しい。でもきっと今に始まったことではない。必要な犠牲か。なんか切ないな。

誰もやりたくないけど誰かがやらなくてはならないこと。そんなものを率先してやろうと思う。誰からも評価されない。逆に槍が飛んでくる。じゃあお前がやれよ。その気持ちをそっとしまいこんで、誰かの小さな苦労に目を向けてやれる人間になりたい。

自分の傷へは鈍感でいたい。他人の痛みには敏感でいたい。

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