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不正請求の種類と見極め①

過去の整骨院シリーズ
序章:整骨院の売上構成

※今後、書いていく都度の内容を「業界の締め付けへの影響力」を【影響力】として10段階評価で最初に表します。もちろん、影響力というのは“悪い方へ”という事です。

【影響力】:★★

◇保険請求売上(1)

皆さんが整骨院さんを利用される形としては、保険診療を適用される方が多いのではないでしょうか?
保険診療の場合だと、負担金として払う額は少額かと思います。そして負担金以外の施術費用を請求として整骨院が各保険者 (国民健康保険・組合・協会・共済などの保険組合のこと) に請求します。

整骨院業務に取り組む上で1番メインの売上となる部分がココですね。しかし本来のお金の流れは、実はこうじゃないんです。

文章で1から説明すると長いので…

はい、ドンッ!!(テキストボックスの文字が見にくいので拡大も貼りました)

この図のような形式を“償還払い”といいます。本来整骨院を利用する上での正式な流れですが、こんな流れでお金の支払いや受け取りをしたことないですよね?

そこで“このやり取りめんどくさいから整骨院側でやって〜”ってのが下の図と用紙

この通称“レセプト用紙”という紙に患者さん自身でサインをして、償還払いの流れを整骨院側に委託する方法を“受領委任”といい、ほぼ全ての整骨院で適用されてます。
整骨院では毎月の初めに、このレセプト用紙に1ヶ月分の保険請求の内容を打ち込み、負担金以外の治療費を各保険者に請求を出します。

保険診療を受ける上でこの部分が他の医療関係と仕組みが大きく違います。病院ではレセプト用紙みたいな紙に名前書いたことないですよね?

そして書類にサインする訳ですから本来なら請求内容の中身を見てからサインという訳ですが…

この言葉を見て、整骨院利用されてる方や過去にされた方は「ん?」ってなるかもしれませんが

請求内容書かれた紙、見た事ありますか??

おそらくですが、

白紙のレセプト用紙に名前書いたことしかない人、多いのでは??

もしかすると中には名前すら書いたことないという方もいるかもしれませんが、それは一旦無視ということでwww

つまり、本来なら患者さん自身が受けた治療内容や負傷名、治療日数などの情報を見てからサインするというのが本来のやり方です。

でも実際には、これって難しいんですよねぇ…

もし患者さんが毎月頭に来てくれるというなら成立しますが、中には一見さんのような方もいるので、その場合サインを貰えないという事態が起きてしまいます。

特に初診の方は、ずっと来てる人に比べても“初診料”として請求できる額も大きいですし、売上的には結構大事なので初診の方にサイン貰うのを忘れないようにと受付さんにも散々教えてました。
(なぜ初診の人が売上高くなるかは次回に)

なのでこの点で揚げ足を取られるような取り締まりというのは少なく、厚生局(各地域にある保険に関わる業務を監視・処罰する機関)に突っ込まれるとすると
先程一旦無視と言ったサインの貰い忘れや貰ってない院で勝手に筆跡を真似たりしてサインを書くという行為に対してです。

なので、「白紙のレセプト用紙に名前書くとかダメ!!はい、あなたのお店閉めてね♪」って話は聞いたことがありません。


しかしこの内容を逆に捉えると、請求内容に関しての情報を患者さん側が希望すれば、カルテと同様見せて貰える権利があると言うことになります。しかし初診の方ならまだしも、ずっと通ってる方となると、ちょっと見せずらい内容になってる院が殆どだと思いますし、患者さん側も聞きにくいですよね?

まぁ患者さんが正しい情報を認識するという手段として、保険者から送られてくる“回答書”という方法が用いられる訳なんですが…

何故見せずらいのか?回答書って何?の話をし出すと長くなるので、それはまた次の機会に。

⚪見極めポイント

これは単純に“ちゃんとサインを書いているか”という一点です。むしろ今のご時世でココを省くような院はないと思うんですけどねw

今回はこんな感じです♪比較的マイルドな内容になったかと思います(*´ω`*)

次回は“請求内容”についての話と、通ってる方にはお馴染み?の“回答書”についての話を書きたいと思います!

質問やご意見ありましたら、コメントやTwitterの方にご遠慮なくお書き下さい♪答えられることは全て答えますので(`・ω・´)キリッ

では(・ω・)ノシ

Twitter名:マー坊
https://twitter.com/jg_tek

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