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キャリアを生き抜くポータブルスキル!


ポータブルスキルとは、どんな環境でも活かすことができるスキル(=持ち運びできるスキル)のことです。
業種や職種、時代背景に囚われることのない、汎用性の高いスキルのことを指します。

ポータブルスキルは、あらゆるビジネスパーソンにとって重要な「ビジネス基礎力」とも言えます。
そういったスキルを持った人は、市場価値の高い人材です。


ポータブルスキルが必要とされる理由
終身雇用や年功序列などといった従来の制度がなくなりつつあります。
これまでは「安泰」とされていた大企業が経営危機に陥ったりと、将来の予測が困難になっています。
そうなると、実際に転職を希望する人だけでなく、誰もがもしもに備えて市場価値を高め、「転職力」を磨いておく必要があります。
ポータブルスキルを磨いておくと、どこでも活躍できる可能性が高いです。
キャリアの選択肢を広げるうえでも要となるスキルです。

また、転職活動する際には、面接官に「この人はポータブルスキルが高いから、この会社でも活躍してくれそう」「成果を出すのに再現性がありそう」と判断してもらうことができたら、間違いなく評価につながるでしょう。


ポータブルスキルの有無によって成果が変わる
例えば上司から、2週間後の部門長会議で新製品について、30分程度でプレゼンして欲しいという指示があったとします。
この「プレゼン作成」という業務の中にも、様々なポータブルスキルが含まれています。
若手社員が2人(Aさん、Bさん)を例に見ていきましょう。

<Aさんの場合>
Aさんは、すでに手元にある製品説明資料を参考に、30分以内にプレゼンが収められるようにスライドカットをしながら、上手にプレゼンするための練習を始めました。

<Bさんの場合>
一方のBさんは、その部門長会議の関心事、つまり部門長たちの1番の関心事は何かをしっかりと考えて、恐らくこういう内容を追加した方がいいのではないかと、具体的に新しい情報を入れ込んだプレゼンを作成しています。

この2人を比べた時に、どちらが良いかと言われると、やはりBさんが優れています
しかし、「プレゼンをして」と頼まれると、いかに上手にプレゼンするかというテクニカルな部分に意識が向きやすくなるため、意外とAさんのパターンになる人が多いです。

論理的思考力などの複合スキルが必要
そもそもこのプレゼンの目的は一体何でしょうか。
まずは、このプレゼンをした後の最終ゴールとして、どういう状態になっていると成功といえるのかを考え、全体の方向性をつかむことが大切です。
次に、プレゼンの内容の納得性を高めるためには、論理的に筋道を立てる「論理的思考力」が必要です。
そして、その筋道の精度を上げるためにも、必要な情報を集め(=情報収集力)、分析し(=分析力)、そこから仮説を立て(=仮説思考力)、その仮説から次のアクションを考えていく(=問題解決能力)といった、複数のスキルが求められます。
さらに、実際のプレゼン時には、相手に考えをわかりやすく伝える「プレゼンスキル」も求められます。


ポータブルスキルの例
ポータブルスキルは、大きく3つに分類されます。

①思考力 ②課題解決スキル ③人を巻き込む力

①思考力
思考力は、あらゆるスキルの土台であり、きちんと身に着けておくと、他のビジネススキルも効率よく獲得していくことができます。
特に今は、これまで以上に自らの頭で考える力が重視される時代になっています。
分からないことがあったらすぐにネットで調べられるので、たくさんの知識を持っていることよりも、欲しい情報をいかに早く取りに行けるか、情報からいかに深く広い思考ができるかが求められています。


②課題解決スキル
ビジネスでは「課題を解決すること」が企業の存在価値です。
なので、必然的に「課題を見つけ、解決策を考案し、解決に向けて実行していくスキル」はあらゆるビジネスパーソンに必要とされる能力となります。

③人を巻き込む力
ビジネスでは1人で完結する業務は少なく、他者の力が必要な場面が多々あります。
周囲に働きかけ、人々を巻き込み、協働していくための対人スキルを鍛えることで、仕事をスムーズかつ効果的に進めることができるようになります。


以上、ポータブルスキルをお話いたしましたが、みなさんは日々の業務で意識しているでしょうか?
これらを生かし、新しいキャリアを目指すのも良し、
これらが身に付くキャリアを探すのも良いと思います。

是非周りを巻き込んで、スキルアップしてより良い人生を歩んでいきましょう。
キャリアのご相談もいつでもお待ちしております(^▽^)/

 

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