ライター講座、いよいよ完結

半年間通った宣伝会議の編集・ライター講座がもうすぐ終わる。
先日卒制の評価フィードバックがありまして、受賞逃しました。率直に言って、めっっちゃ悔しい。けどほんとは執筆途中から、結構厳しいぞ…と察してました。
今日はそんなこんなの卒制中心に半年間の受講からの学びを検討。
ちなみに最終講義は再来週完全オンライン開催だそうですが、私その頃ニュージーランドにいる予定なんですよね。欠席の可能性、限りなく100%に近い!まいいか。間髪入れずに、飲みの場設定してやれ。
ということで本題。

文字数に応じたテーマのサイズがある

まず最大の学びがこれ。
卒制の文字数は6,000字。
これがさ、案外短いわけ。
ざっくりだけど文庫本だったら10ページ分くらいのイメージ。読書家なら思うでしょ、短いわね??
ちなみにこの記事が3,000文字強です。ん?そう考えると長い?や、それはこの記事が構成とかない、ぐだぐだなせいです。

さてそんなことで6,000字というお題で、私が今回取り上げたテーマは(リライトして近日アップしますが)パートナーシップと家族のこと。
古風な男女のパートナーシップじゃなくってもういいよね、でも、愛情でつながっていたいよね〜、ということが言いたかった。

テーマ、大きすぎた。

いやさ、これね…本当は、企画書プレゼンの時に既に指摘を受けていたんだな。
6,000字にしては、テーマが大きすぎるのではないか、と、まんま。

やー、その時はね、やってやるぜと思ったんだよねえ。プロの言うことは正しいわ。謎に若々しい頑張り方をしてしまった。

いざ、取材して、書き始めてみて、すーぐわかりました。ああ、これ、ヤバいやつ、と。

6,000字の記事には6,000字サイズのテーマというものがある。これ、まずいちばんの学び。

ポートフォリオは媒体を想定して書くべし

上記の通り文字数を考慮せず設定してしまったテーマ、やはり自分の思い入れが大きすぎてですね。

媒体を想定して書かないと、読まれ方もまた無作為になる

という気づき。
テーマがテーマなだけに、LGBTQ+いいじゃないか、ポリアモリーだっていいじゃないか、家族は血縁だけじゃなくってもいいよね?と思いの丈をぶつけたはいいけど、卒制フィードバックを受けて気づいた。
ことセクシュアリティに触れるようなテーマの場合、書き手の意思に反してゲスい読み方をされる可能性があること。
そんなん、不本意極まりない。
だけど、出来上がりのものだけ世の中にほっぽり出したら、確かに読み方は受け手に完全に委ねることになる。
いやいや、そんなん、インタビュイーになってくださった方にも申し訳ない。

それもこれも、媒体を決めないことによって文体、文脈がブレるからそうなるんだな。
これはいたく反省。

伝わらないことは書いてないのと同じ

講義の場では、いただくフィードバックに対して「これはこういう意図で」みたいなやりとりもできるわけですが、通常文章は書いて手放したらあとは言い訳できぬ。

卒制に関しては様々な要因により、意図したように伝わらなかった感じはしなかったんだけど(そもそも想いを完全に言語化しきれなかった気がして。)受講期間のその他成果物について、いつも感じていたこと。でも多分物書きにとって基本的すぎるけど大事すぎること。

読み手に読み取れないことは、書いてないのとおんなじこと。
話し言葉で補うなんてことは、言語道断なのですな。
自分頑固だなと思いますがなんとなくそれは譲りたくないポイントで、極力書いたものに関して口頭で補足するようなことはせずに半年を過ごした、つもり。

とはいえ文章は主観で評価されるもの

これもまた受講期間通して感じてきたことなんだけど。
ライター講座で課題を見てくださるのは皆さんプロの講師で、あとは受講生同士でお互いにいいなと思った文章には呑みながら感想言ったりして、
あーやっぱり文章は好き嫌いがあるんだ!
と改めて実感した。
引き合いに出すのは恐縮だけども、私はかなりのハルキストなんですが、村上春樹さんの文章って、苦手な人は苦手だって言うじゃないですか。
ど素人でも同じことだな、と。

負け惜しみみたいでみっともない笑けど、でもそれはね、ほんとに思いました。
卒制で受賞できたらすっごく誇らしいけど、受賞を逃したクラスメイトの作品でこれもいいのにって思うものも色々あったし、それはきっと私も同じ。

それと同時に、そういう曖昧模糊とした世界だから、文章書くもの同士、あなたの文章が好き、と思ったらそれはどんどん伝え合っていったらいいんだな、とも思いました。
同期で助け合えるのってもしかして何気にそこ?とかね。

取材、超難しい

今回卒業制作の執筆にあたって、お二人の方にインタビューさせていただきました。

おひとりは元女性の夫を持つ、安藤たむさん。

そしてもうひとりはポリアモリーの実践者である、きのコさん。

おふたりとも、だいぶ長らく前から一方的に存じ上げてきた方で、テーマを決めた時からこのお二人に話を聞いてみたい、というのは決まってた。
なんの面識もないのにおふたりとも取材を快諾してくださって、晴れてお話しする機会をいただけた!そして、実際お話ししてみて、すっごく楽しかった。

なのになのに!
なんでだ?いざ、テープ起こしして記事にしようとすると…超絶難しいじゃん。

理由は少しわかってて、たぶん、今回のテーマに関しては、私の主張が先に立ちすぎた。
私の主張って、先述の通り古風な男女のパートナーシップじゃなくってもういいよね、でも、愛情でつながっていたいよね〜、ということ。
せっかくお二人が心を開いて聞かせてくれた話を、自分の主張のために利用するみたいな感じがして、でも、テープ起こしまんまだと何が言いたいのかわかんなくなっちゃうし、の、せめぎ合い。
あとね、やっぱりテーマがセンシティブなだけに、何をどこまで聞くか、土壇場で迷ってしまって、踏み込みきれないこと、結構ありました。

取材って難しいんだな、人間力めっちゃ試されるんだな、だから、いろんな人に話どんどん聞きに行って、場数踏んでいこ!と思ったきっかけになりました。

お二人に話を聞いて書いた作品、早くリライトしたいな。しよ。

友達が沢山できた

そんでもっておそらく受講生ほぼ全員がきっと同意してくれること。
課題が不完全燃焼だろうがいいものが出来ようが、関係なしに大事な仲間は沢山できました。

だいたいライター講座に参加しようと思う人なんてそもそも変態なわけで(褒めています)、他人の人生に価値と意味を見出せるからこそ人の話を聞いて文章を書きたいと思うわけで。優しいんです、みんな。そしてウィットに富んでいる。
そんな仲間たちとひとたびアフター呑みを始めようものならその場は即ちカタリバになるわけで。

みんなキャラ立ちしてて、みんなどっか壊れてて(褒めています)、愛すべき老若男女が集ってる。

いまは、どうやってリアルの場で繋がり続けるかということを目下考えています。ただ、遠隔地からオンライン参加の同期もいるので、基本は現場参加派だったわたくし、案外オンライン参加のクラスメイトとかえって面識が薄かったりして。これは、取材のためについに開設したzoom有料アカウントをフル活用するしかない。

いつか一緒に仕事したり、仕事を紹介し合えたりしたらほんと素敵だな、と思います。

とりあえずポートフォリオを書き溜めよう

もう間も無くライター講座は終わっちゃいます。
だけど、私の狙いはまだ勉強中の司法書士とライターのパラレルキャリアから変わっておらず。
書くことを楽しみ続けるためにも、たぶん収入源は確保した上で物を書くのが、私の場合はいいんだと思います。
なので、これからしばらくは、修行のため色んな方にお話を聞いて、ポートフォリオを作っていく取り組みに移行しようかなと思います。ライフワークにもなりそう。

そして春からは上阪さんのブックライター塾にステップアップします。課金してんな〜。けど、楽しいし、応援してくれる家族がいるので、もう少し、深掘りしていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?