読了記録「えんとつ町のプペル」

先日貰い事故で車がぺしゃんこになりまして。事故後からずっと頭痛が続いていてなかなか本を読むことが難しかったのですが、今日はその塩梅も少しよく、リハビリがてら絵本を読んでみました。

絵が好きで買ったのだけども、お話もまたとても好きで。レビューなんかを読んでみると、ありきたりとか伏線が回収しきれないとかそういう内容の批評が目立つけれども、絵本ってそういう突っ込みどころ満載なのが前提みたいな節があるし、回収しきれない伏線だって自分の想像力で解決できる部分はあると思うのですよ。むしろそれが醍醐味!
まぁそれはいいとして。

まずね、プペルがあの日あの場所で生まれた意味がラストで一気に明かされていく様、とても素敵。
セリフ運びも、壮大な絵も。
どの本でも読み終えてからの余韻のオーラみたいなものがあるでしょう?(自分でも意味不な例えですが)
この本はお話の中からいろんな含みを感じて、その余韻のオーラみたいなものがとても好きな感じだった!
そしてそのオーラの色は読むたびに変わる!(本当に自分でも意味不な例えですが)

それに設定がとてもツボで、ネタバレになるからあまり書きませんけどね。あぁ偶然が必然に変わる時ってこんなにも心がギュッとするのだなと、いい大人がそういう辱めを吐けるくらいには感動するのですよ。

どこそこのあの本に内容が似ているだなんて、そりゃあ何千何万、それ以上にあるこの世の中の物語を並べていけば、どこかしことなくそれはあって至極当然な事なのではないかと思うのです。
邪気を無にして、あくまで純粋でいてこそ絵本の面白さって存在すると思うし、あえて大人がそれをするからこそ生まれる感嘆や、懐かしい感情との遭逢なんかもあったりするんじゃないかなと、私はそう思うのです。

最後に。
絵に発生する価値だけ考慮しても、2000円払って勿体無いと思うことは無いしむしろ安いし(私調べ)、是非ご一読願いたい一冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?