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judgment



裁判官の木槌の音の
すこんと響いたそのあとで


今までのあなたは
実は全く一ミリも
あなた自身、ではありませんでしたね。



なんて判決を下されたところを
想像しろってほうが無理かもしれないけれど


ちょうど僕の今の心境は
そんな感じだ。


じゃあ今までの僕の人生は
何だったんだろう


僕は、誰だったんですか、



木槌の音は
声になり答える。



誰か、の集合体です。

あなたは人間らしくあろうとするあまり

あなた自身を覆うような形で

何処かで頻繁に目にする価値観を
幾つか持ちより

ハリボテのようなものになったままに
生きてきたのです。



そうすることで
手っ取り早く

周囲に
この国に
この星に

馴染もうとしていたのですよ。




それは間違いだったということでしょうか、



いいえ
ここは自由と平和と平等のもとに成り立った過不足のない豊かな星ですから


何よりも個々の自由意志が尊重されます。


あなた自身が選択して来たことに
何ら罰などありません


ですがあなたが築き上げてきた
ハリボテは

いま、この瞬間をもって
全て無効、となります。


死ぬまで自分自身、で
生きなさい。

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