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忘れたいことも忘れたくない事も『sea of that day -あの日の海- 』

ある時、ぼくの好きな東京板橋区出身のヒップホップアーティスト・5lackがなぜ福岡にも活動拠点を据えたのかラジオで理由を聴かれていると福岡は港町だから好きと答えていた。中央街天神から歩いて十分、十五分。福岡は海に身近な街。

福岡・博多のart space tetraさんでは6月10日(月)から6月16日(日)まで、アーティスト・テシミノリさんのイベント『sea of that day -あの日の海- 』が開催されていた。

アクリルを用いた水彩やボンド、紐を使った立体的な絵など、形式にこだわらず様々な作品を生み出しているアーティストのテシミノリさん。

本イベントでは“自分があの日見た海と重ねてほしい 忘れたいことも忘れたくない事もあの海は覚えている”をコンセプトに、海にまつわる様々な人の感情をイメージした作品が立ち並ぶ展示となっている。

少しの水とともに添えられた花や草木、果実、灯、そして情緒的な作品。それらは会場でかかっているアンビエントな音楽と協和して、ぼくたちのこころをゆったりと揺らす。

日々の哀しさや嬉しさ。愛しの福岡、これからも潮風とともにいろんな景色を見せておくれ。

(大坪 磨亜久)

『teshi minori 個展 sea of that day -あの日の海- 』
期間:2019年6月10日(月)~6月16日(日)
場所:art space tetra
(福岡県福岡市博多区須崎町2−15)
営業時間:15:00-22:00