【映画評】 ギャスパー・ノエ『アレックス』(2002年版)についての小考察
公開当時(2002)アレックス役のモニカ・ベルッチ演じるアレックスの9分にわたるレイプシーンの暴力行為が賛否両論で渦巻いた作品なのだが、本作品の主題は時系列だろう。つまり時間の流れをどのように描くのかというエクリチュールの問題である。webからストーリーを引用すると
ストーリーとしては単純な時間軸で推移するのだが、ギャスパー・ノエ監督はそう簡単には済まさない。彼は時間軸を組み替える。つまり、可逆的な時間への脱構築である。
邦題の〈アレックス〉とはモニカ・ベルッチ演じる主人