【映画評】 チョ・ソンヒョン『ワンダーランド北朝鮮』……砂浜の少女の手のショットの真実
チョ・ソンヒョン『ワンダーランド北朝鮮』(2016)
(英語タイトル)My Bothers and Sisters in the North
チョ・ソンヒョン(1966〜)は韓国・釜山出身の映画監督。本作のナレーションはハングルではなくドイツ語。どこか違和感を覚えるのだが、それには深い理由があった。
本作のオフィシャル・ウェブサイトに、チョ・ソンヒョン監督が北朝鮮で映画製作を行った経緯が述べられている。
わたしたちが描く北朝鮮のイメージとは、独裁国家、核開発、貧困、飢餓、