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すてきなパイセンとday32パラ・デル・レイ~アルスーア(+28Km/727Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

ちょいちょい誰かと一緒に歩くことはあったものの、終始、同じ人たちと歩いたのはこの日が最初で最後でした。そして、いよいよあと40Km。

こんにちわ、相馬と言います。
ちょうど1年前(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

前の日のお話

この日の朝、宿を出ると日本人のKさん、Hさんに遭遇。その流れでご一緒させていただくことになりました。それまでずっと誰かと一緒に歩くことはなかったものの、日本語で話せる気安さと、何よりお二人の人柄に惹かれて、結局、この日の目的地までご一緒させていただきました。(そして、ご飯も)

お二人とは10日前のレオンのあたりから、ちょこちょこ一緒になってお話をさせていただいて、お二人ともすでに定年退職はされたもののそれぞれに趣味や仕事をされている方。年齢は私より20歳前後上にもかかわらず極めてエネルギッシュで、何より、年下の私を子供扱いもせずに対等に扱ってくれる素敵なお二人。

身の上話やら、なんでここに来たのかという話、いろんな話をしながら歩きます。Kさんは外資系企業に長らく勤めていて英語が達者。オープンマインドでいろんな人に声をかけていきます。Hさんは物静かなようですが、やはりオープンマインドな方。60歳を超えてこの道を歩き、世界中の人たちと分け隔てなく交流するこのお二人は、今でも私の憧れのパイセンです。


2022年9月19日のメモ

  • あと40キロ弱

  • 何度かお話させていただいていた日本人お二方と終日一緒に行動させていただく。32日目にしてはじめてのずっとお話する環境での巡礼はそれはそれでとてもよい。ありがたし。

  • ということもあって、初の朝からワイン(「スペインで一番タコがうまい町」を10時半に通ったのだからやむ無し)

  • フロンターレのユニフォーム来てたら「お前、日本人か?」というスペイン人。「熊野古道歩いたよ!」とのことで、しばしメチャクチャ盛り上がる。

  • その方の友人に「日本のサッカーといえばイニエスタ!」と、また盛り上がる。(2人ともバルセロナ人)

  • ゴール前でがっちり歩くのは明日が最後。明後日は5キロくらいでゴール予定。とはいえ、延長戦はあるのだが。

  • 84歳で1人で歩くアルゼンチンのおばあさん。やってやれないことはない。


クレデンシャル(スタンプカードなのだが、これが巡礼をしたことの証明になる)はパスポートよりもお金よりも大事な宝物。なにせ、なくしてしまえばまた巡礼を一からやり直さなくてはならないから。
この日も陽も上らないうちにスタート。示し合わせたわけでもなく、Hさん、Kさんの日本人のコンビと合流。
一つ目の村はほどよくライトアップされてドラマチックな感じ。
きれいでそしてとても感じの良いバル。
パンも美味しそうで惹かれたが、カフェコンレチェのみ。
Hさん、Kさんと話ながら歩いていたから、いまいち風景の記憶が薄い。
しばし2人に先に行ってもらい、朝焼けを撮る。
振り返ればけっこう陽が上がってきていた。
これはなんだったんだろう。
頭がうにょんって曲がってる。
小さな村の小さな教会。さらっと通り過ぎる。
石橋を渡るKさん。
それを撮ってる私をHさんが撮っていましたw
Hさんはそんなにおしゃべりでもないけど、スペイン語ができて、彼の地の人たちともすぐ仲良しに。
お犬様。
小さいけど石造りのかわいい村でした。
タコの町、メリデ。
内陸の町なのに、なぜか「スペインでタコが一番うまい町」
Kさん、Hさんと話して「食べないわけないですよねー」と入店。
これまでお酒は飲みまくってきましたが、決して歩いている途中には飲まなかった。
しかし、白ワイン解禁。
続々と知り合い達も来店。帽子をかぶってるのはトレラン3人娘(最初の頃から一緒の妙齢の女子3人。トレランをしているのだが、走っては休み、飲み、走っては休みのみ、なので、歩いている人たちより遅い素敵なレディース)だ。
親父がタコっぽいとはいうまい。
巡礼者が通るたびに、タコを引き揚げて「うまいよー」とか言いやがる。
歩行再開。
キノコが出てくる季節か。
いやに新しいオレオ(食料倉庫)。
この日は天気が最高。当然、暑い。
暑かったり、疲れてたりすると極端に写真が減る。
このために歩いてる。
この日は美しきシングルベッド。
先輩のHさん、Kさんも同じ宿だったが2段ベッドだったらしい。
知らない振りして私は極楽を享受する。
市役所かなぁ?
古いベンツも現役。
バルセロナ出身の親子。このあと、ひとしきり熊野古道、Jリーグ、イニエスタの話で盛り上がる。なお、言葉は通じない。
Kさんが「うまいピザ屋があるって聞いたんだ」といって訪れた店は昼にビールを飲んだ店。
スターウォーズのファンなのだろうか?
他の客に「これはどういう意味?」と聞かれるが、日本語でもない。
とてもおいしいのだが巨大なピザ2枚を3人でようやく平らげる。
隣では84歳のアルゼンチンのおばぁちゃんがハーフ1枚を完食していてビビる。
(2枚を3人=0.67枚/人、0.5枚を1人=0.5枚/人。我々と同じくらい食べてる!)
そんでもって宿の裏の夕日を見ながら就寝。
32日目、終了。

次の日のお話


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