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部屋が酸っぱいday26ポンフェラーダ~ビジャフランカ・デル・ビエルソ(+24Km/585Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

この日のアルベルゲ(巡礼者用宿)は、この巡礼のアルベルゲの中では最高峰といえるところでした。外観からして高級リゾート地の邸宅のような見た目。高級バーのようなバーカウンター。部屋も大部屋とはいえ、とてもきれいでベッドも寝具も高級ホテルのよう。

そんな邸宅で夕方にサラダとビールという軽い夕飯を食べていると、おしゃべりしていたスウェーデン人のおじさんトマスと、オーストリア人のおじさん(私と同い年)ヴォルフガングが声をかけてくれ、3人でいろいろと話したりしてました。(のちにこの2人とはマブダチになる)

「日本って高いイメージあるよね?(トマス)」「いや、絶対ヨーロッパの方が高い。ストックホルムでパスタ食べたらいくらかかる?(私)」「20ユーロ(約3,000円)はくだらないね(トマス)」「日本なら10ユーロ(約1,500円)でコーヒーまで付くよ(私)」「まじでー!(トマス、ヴォルフガング)」など。

さて、

そんな最高のアルベルゲだったのに、1点、気になることがありました。私の後にチェックインしてきた巨漢のおじさん(おじいさん)がめっぽうくさかったのです。外で2mくらい離れていてもけっこうにおうくらいのくささ。

「あの人が同室だったら大変なことになる」

「部屋があの匂いで充満してしまう!」

当然のようにその予感は的中し、同室。それも隣のベッド。これは完全にアウトである。

しかし、そのくささは隣であることなど関係なかった。100㎡ほどの部屋、全てがくさいのだ。ドアをあけたとたんにすっぱい。すっぱい。すっぱい。

私には空気に色がついてみえたほどだ。

あとで他の人に聞いたところ、あのじじい(もうおじさんとかで呼んであげない)はシャワーに入ってなかったらしい。巨漢のじじいが夏に何時間も歩いてシャワーも入ってないだと!?実際、なぜかじじいは夜にシャワーをあび、そのあと、いくばくかにおいは和らいだ。「なぜ、最初からシャワーを浴びない・・・。」

今回の巡礼、最大の敵。

2022年9月13日のメモ

  • 調子乗って下り坂を走ったツケは今日きた。(「ケンは転がるように降りてった」との目撃証言をあとから聞く)

  • 雨は嫌じゃ~!(ここまでほぼ降られなかったのが奇跡)

  • 一心不乱に歩いたので、前半の記憶があまりない。

  • 久々にワイン畑。

  • 久々に外でちゃんとごはん食べた。(ここのところ、おつまみ的なものですますor自炊)

  • スウェーデンの方とオーストリアの方と話す。「日本は高いイメージあるよー」とのこと。しかし「ストックホルムでパスタ食べようとしたら最低20ユーロかかるよ。」「ウィーンの80平米のアパートは100万ユーロするよ。」など。安い国アピールして観光立国を目指すか。。。

  • 明るくあいさつ。できる能力はほんと重要。

  • 酔えば酔うほど饒舌に。しかし、酔えば酔うほど英語が怪しく。そして、皆、去っていった。

  • 過去最高を更新か。くらいの宿なのだが、欧米人特有の「極めて強力な体臭を持つ方」がいらして、さて、どうなることやら。(100平米位の部屋が、ご本人がいないのに酸っぱい)


ずっと気になってたエンパナーダを朝ご飯に食べてみた。
パンとパイの間くらいの生地に肉やら魚やらを挟んで焼いてある。
お手軽でとてもおいしい。
朝のポンフェラーダ城ももちろんクッパ城っぽい。
アルベルゲを出るとき雨が降っていて、カッパを着ている間に雨がやむ。
なんだかけっこう人がいる朝だった。
けっこう速いのにこんなに人がいるのも珍しい。
町を出たあたりから打合せ開始、また雨が降ってきたので傘を差しながら。
「雨嫌だなぁ」という鮮明な記憶。
うらはらに道の記憶は不鮮明。
小さなかわいい礼拝堂。
トビラも巡礼者でかわいい。
この二人もほとんどQuechuaだった。
(デカトロンの山ブランドで、ものすごい普及率)
ここにもMichael。このあたりから欠かさず撮るようにしてた。
こちらはワイナリー。このあたりはワインの名産地。
しかし、朝から飲むわけにも行かず、パス。
やっとちょっと晴れてきた。
この辺はワイン畑。左のおっちゃんはいつも快速。
空が広い。たぶん、あの山のあたりまで行く。
やっと、あと200Km!
はいMichael。
けっこう大きな途中の町。
ポンフェラーダの前あたりからつく、出窓な家。
ここんちは植木鉢がホタテ(サンチアゴ巡礼のシンボル)
それなりに大きな町なので、教会も立派。
中も立派。ライトアップされたキリスト様が映える。
雨は嫌だが、雨上がりの雨粒は美しい。
今回の巡礼でもっとも危険な道はここだろう。
15Cmくらいしかない。
(左側は荒れてて歩けない)
謎の彫像置き場。
ガウディ?といわけでもなかろう。
意外と遠い。
その昔はここまで歩けたら巡礼を終えたと同じ扱いにされたという。
このあとはけっこうな山なので、ここで力尽きる人も多かったということか。
城でしょうか?
そこからぐんぐん下がっていきます。谷底の村。
この辺が中心地。
これのために歩いてる。
(ほかにもましてお通しが充実。ビール含め1.5ユーロ)
このバルの犬。
すましてると思いきや、
あくび。

その後、町の中心に戻るとまつりをやっていた。ゆるい祭り。

リゾート地の別荘のようなアルベルゲ。
この日は久々にちゃんとごはん。
巡礼者定食にはワインがデキャンタとかボトルでつく。
それでも12〜18ユーロくらい。
カルトガジェーゴ(ガリシア風スープ)
マメと青菜、ジャガイモなどのやさしいスープ。
ちゃんとしたご飯といえば肉だ。
祭りが終わったからなのか、警官なのか市役所の人なのか?と、そのボスっぽい人たちの会食が始まった。
そんな楽しいレストラン。
町の外れには大きな修道院?
裏道に入ると石畳と石造りの家でいい雰囲気。
古い村なのだろう。
一時、アルベルゲに戻るとこの高級なお部屋は、黄色く酸っぱい空気に満たされていた。
懐かしいポルシェ。この国の駐車場の扉はこんなふうに開くようだ。
散歩して中心部に帰ると、スンジュとおじさんの韓国コンビ。
ビールを一杯飲む。
宿でゆっくりした後、いつものシーザーサラダ。
2ユーロちょっとでほんとうにおいしい。
ここで最愛の友ふたりと出会う。奥に見える白髪、黒ポロシャツがヴォルフガングだ。
26日目、終了。

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