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現実的なデュアルトラックの使い方 |ニュース解説プレミアム Vol.33

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2021年、スタートアップ界隈で最も注目を浴びたM&AはペイパルによるPaidyの約3,000億円での買収だったと思います。

このM&Aは売却金額の大きさはもちろん、デュアル・トラック・プロセスにより行われた点も注目を集めました。デュアル・トラック・プロセスは、IPOとM&Aのプロセスを同時並行で進めることをさします。


デュアル・トラックのメリットは、IPOとM&Aのどちらかがリターンが大きいか、直前まで比較検討して決められることにつきます。
デメリットとしては、IPOとM&Aの両方に対する準備が必要になるため、当然コストや人的リソースがかかります。


ではどうすればデュアルトラックを自分ごととして経営手法に取り入れることができるのか。
Paidyはどうしてもその規模の大きさや買い手が外資系企業である点など、多くの経営者にとって身近に感じることは難しいのではないでしょうか。

ただ、デュアル・トラックの本質部分のメリットを享受することは、実はそこまでハードルは高くありません。

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